作家、絵担当のお二方が在住の、アイルランドはダブリンが舞台。虐待されて心に深い傷を負った子犬オズ。パトリックは、オズを保護センターから引き取り、心を開かせ信頼関係を築こうと奮闘します。ところがその後、パトリックは大好きな両親の離婚問題にショックを受けます。犬アレルギーの父親と、親友オズ。究極の選択に迫られたパトリックの答えは…。子犬と少年の視点で描かれ、挿絵がとても素敵な心揺さぶる児童書。原題『THE DOG WHO LOST HIS BARK』からのタイトルが秀逸。横山和江さんの訳者あとがきも良かった。