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氷の仮面 (講談社文庫 し 104-6)

感想・レビュー
136

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サイリスタ
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性同一性障害の子が主人公の話。初めて触れるテーマだったからどこまで感情移入できるか心配だったけど杞憂だった。普通に泣いてしまった。 性同一性障害の人がどんな苦難に直面するか、どんな悩みと向き合わないといけないかを疑似体験することができてよかった。 いろんな人に読んで欲しい。
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アフィナ
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ネタバレ一番最後のフレーズだけ抜き出して表紙、作者の情報がない状態で本屋にて売られていたのに惹かれて購入した本。 読み始めて驚きもあったけれど基本的には出てくる人もいい人が多く(勿論三田のような例外もいるが…)、人との繋がりに心が温まる。 読み終えて思ったのは真壁くんの視点が正直気になる、ということ。どういう思いで過ごしていたのだろうか。
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Shiori
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心と身体の性別の相違に苦しむ主人公翔太郎の幼少期は、今よりも性的マイノリティへの理解がなかった昭和の時代まで遡る。そんな中でも、姉をはじめとして理解のある人達に囲まれていたのは救いがあった。お父さんも、苦しみを知っているからこその厳しさで、見えないところでしっかり手を差し伸べてくれていて、温かい。一言に性的マイノリティといっても、色々なタイプがあり当事者同士でも理解できないことはあるのだろうけど、蘭を通じて苦しみや葛藤がひしひしと伝わってきた。自分とは異なる感性を持つ者にも優しい世の中になればなと思う。
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千分の一利休
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ネタバレ小学四年生からの二十四年間の物語。大抵、人生のこの時期ってハッピーに描かれるものだけど、この本は読んでて苦しかった。それでも、時たま温もりに触れられて、読んでるこっちも救われた。実際の当事者たちも、きっとそうなんだろうか...。良い作品に出会えて良かった。
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シオン
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ネタバレ号泣した。翔太郎は小学校の同級生の真壁くんが好きだった。中学でいじめを体験。父親に女装していることがバレて勘当され、仕事を転々とし女性転換手術を受け「蘭」と名を改める。実家に帰ってきて、父と会話がない中母が父の伝言と共に水あめを持ってきたところで泣いた。父は実は蘭がお世話になったママと昔関係があり別れた過去があった。幼少期の蘭の写真を真壁くんが閉める写真館からもらってきて、蘭に「自分の初恋の人だった」と話す。好きなゲームのキャラが言っていた「神様が魂の入れ物を間違えてしまっただけ」という言葉を思い出した。
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とらとら
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ネタバレ性同一性障害の翔太の成長の物語。同じ世代だけに、物語の時代背景がよくわかる。翔太郎自身が、自分の性自認すら認知されていない時代。テレビでは、「保毛尾田保毛男」がホモをイジリ、そのうち、綺麗なニューハーフがもてはやされた。この40年の間の日本の変化を、翔太郎が蘭への成長とともに振り返る。LGBTQが叫ばれるようになっても、なかなか理解するのが難しいだけに、こうした物語に触れることができることで、少しずつでも理解が進むことを願う。
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バジル
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全体を通して完璧、安定した面白さでした。今でこそLGBTQなど常識ですが、なにしろ"翔太郎"の少年時代は「保毛尾田保毛男」です、今笑うと怒られます。。切ない初恋も沁みましたが、時代の流れもとても興味深く面白かった。
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lionzoo
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まだLGBTQという言葉も配慮もない時代。自分の生まれた性と心が一致してないと生きづらく苦しかっただろう。自分の親や友達の理解がどの程度あるのか。 主人公の蘭は、悪意ある人からひどい仕打ちも受けてきたけど、友達には恵まれてきたと思う。そして家族との関係も最後の展開はびっくりしたが、 良かった。
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NGtrtR
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ノンフィクションの自叙伝を読んでるかのようなリアルがあり、苦悩と葛藤が語られていて凄まじい迫力があった。手術のシーンも不安と恐れが感じられて苦しかった。取材も沢山して書き切ったんだろうと脱帽!
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べぇ
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心臓きゅっとなった。
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人馬一体勘
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ファーストキスの呪縛
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seiko★
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性同一性障害・この物語の時代にはまだほとんど知られてなかった障害で、どれ程生きずらかったことか。仮面を被って生きて行くほか道はなかったのだろう。祥太郎も成長するにつれ自分の心は女なのだとはっきり自覚して行く。それゆえに父との断絶、他人からの偏見、世の中の軋轢、、、仮面を幾重にも被らざるを得なかった人生。そんな中でも理解してくれる人達に支えられ自分の生き方を貫き、白水祥太郎から心も身体も女性の白水蘭になった。これからも生きずらいことは多々あると思うが自分の信念を貫いて生きて行ってくれることだろう。
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有栖
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身体は男で心は女、所謂性同一性障害である主人公が、自らの矛盾や女として生きる覚悟や喜び、葛藤を抱えながらも歩んだ人生を描いた1冊。いつまでも初恋の男の子を引きずりながらも、自らのことに向き合ったりしながら描かれているので微笑ましさも、辛さも等しく読み手に襲いかかるような。でも主人公が周りにとても恵まれていたことが本当に喜ばしいし、理想論かもしれないけどそんな社会であって欲しいと思います。《2024年103冊目》
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TAKA
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ネタバレ改めてみんなに見守られてたんだなあと。性同一性障害というものがまだない時代に大きな苦悩もなく順風満帆とはいえないけど実行に移し成し遂げられたのも陰ながらの献身があったからだと思う。もっと壮絶な人生を送るのかと思いながら読んでました。理解者が多くいたのもよかったんじゃないかな。仮面をつけて生きていくのは並大抵ではないけど生きる為の術なんですよ。初恋が真壁くんでよかったんじゃないかな。
hon

理解者の存在はきっとでかいですよねー。あと美形と。そうじゃなかったらしんどいんだろうなー。

05/23 18:38
TAKA

理解者がいたことが救いだったんじゃないかな

05/23 18:40
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ひろ
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ネタバレ性同一性障害の主人公の人生を描いた作品。このテーマの物語を読むのははじめてかも… 思春期の自我が芽生える時、同級生に対する想い、純粋な気持ちに応援したくなってしまうが、相手は女の子と付き合い、女性と結婚する。スタートラインにも立てないという蘭の苦しみは想像を超えるのだろう。 登場する蘭の友人がみな理解があり、 かつての同級生たちも驚きこそするが距離を置いたりすることなく、接してくれる点は救いだと思う。 親子の確執はあるにせよ、姉が理解者というのも、蘭が恵まれていると思うひとつなのかも。
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maho
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初読みの作家さん。今でこそLGBTQという言葉が浸透しているが、少し前までは今以上に理解が得られず当事者の方は大変だっただろうな。わたしも「心と体の性別が違う」という方がいるのは知っていたが、それが実際にどういうことなのかや、こんなにも色々な壁があるということを知らなかった。今の時代に読めてよかった作品。
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GAKU
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性同一性障害の主人公、翔太郎の小学四年生から24年後までの人生を描いた作品。同級生の 男子に片思い。カミングアウトするも父の怒りをかい家出。ゲイバーで働き性転換手術というありがちなストーリー展開はちょっと残念でした。それなりに面白くは読めたが、桜木紫乃さんが書いた「緋の河」、「孤蝶の城」と比べてしまうと、カルーセル麻紀さんという実在の人物を題材にしただけの事はあり、こちらの方が読後のインパクトは大きかった。
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ねこまる
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一気読みをおすすめします。ラストの回収と、「えっ?」という展開に、読む手が止まらなくなります。 ところどころ謎を残す不穏な雰囲気があり、ラストのすっかり忘れた頃に回収しまくります。 そして、エピローグを読んだあなたは必ずプロローグに戻るはず。 あの人はあの人じゃなくて、あの人だったんや、となるはず。 読んだ人じゃないと何言ってるかわからないと思いますが、とにかく読んでください。
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うさレモン
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ネタバレ生まれ持った性別に違和感があるのは辛いな。時代や置かれた環境もあるのだろうけど、柔らかい話し方や態度でも小学生の頃は受け入れられてたのに、中学生になって周りの友達が変わるといじめの対象になってしまったり。真壁くんと結ばれるのかと思ってたら全く違ったけどそれが良かった。
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恵美
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◎図書館本
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よ
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どんなにしんどくても心細くても、 どこかに自分を想ってくれてる人がいることを 思い出す余裕だけは持ちたいと思った。 そんな余裕がない人間が読んで、泣いて、そう思えるそんな作品だった。 私にも、無条件に愛を与えて助けてくれる人が必要だし、自分も誰かにとってのそれになりたい
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masudanoshumi
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なんか、性同一障害の苦労とかはもちろんそうなんだけど、おれは蘭ちゃんと違って何もしてないんだなってすげえ思った わりと全部マジョリティの人生だからそうなのかもだけど、自分がどうありたいかをこんなに考えたこともないし、悩んだこともなかった かっこよかったなー まじで、自分の人生は自分で決めなきゃなんよな もちろん性の話もしっかり深くて、本とかドラマとかで考える契機をもらえるのはすげえいいことだと思うし、いろんな本読んで、性の話だけじゃなくてもっと色々教わりたい
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かめごん
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タイトルからうける印象とは違いました。厳しい現実が描かれた部分もあったけど、主人公を応援せずにはおれない、切ない恋愛小説でした。
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髙橋
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p.60 スタートライン / p.128 “向こう側” / p.137 誘いの真意 / p.356 本当の自分 / p440 幸福で、残酷な現実 / p452 氷の仮面
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hon
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むうう。考えれば考えるほど泥沼だ。読友さんだいぶ昔のオススメ&昨年1位本。性同一性障害、白水翔太郎改め蘭の少年時代から24年間を追う。2014年刊でスタートは昭和。今よりよほど生き辛かったのは想像に難くない。美形なのと、周囲に理解者がいてくれるのが救いだよなー。こういうのを読むと、性別とか恋愛とかって何なんだろうって思う。俺は同性に惚れたことも滾ったこともないけど、そうなると恋愛ってやっぱり性欲ありきなのかなとも思うしな。幼い頃遊んだ友達が女性になって現れても俺は無理だなー。飴職人のオトンは泣かせます。
hon

え。戻ったの?それどういう心境なんだろう。どの段階で恋愛対象になっても複雑な心境になりそうだな・・・。人間は分からんねー。

08/18 20:19
ヒデミン@もも

謎。。。

08/18 21:41
8件のコメントを全て見る
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ハードラック
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ネタバレ途中いじめのシーンがきつかったでずが、最後まで読めました。
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幸福豆
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2023.5.24 読了 今よりもっと好きな人を好きと言えない時代。 家族や友人、他人から向けられる目を恐れながらも決して揺るがなかった一途な恋に胸が締め付けられた。 彼のような子と彼のような存在に出会ってみたい。 生きていくのは簡単じゃなくとも相手の気持ちを知るだけでそれまでの辛い人生を少なくとも無駄だと思わないだろう。
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ぬーん
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すごくいい話だった。自分を押し殺して生きることの辛さ、自分が本当にありたい姿の追及、そして、周りの人の目にはわからぬ優しさ、、氷の仮面というのに相応しかった。
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Norikazu  Torii
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ネタバレこれはもうビルデゥングス・ロマン(教養小説)と言える。一つだけ最後に父親がママと恋愛関係にあったというのは、ちょっとわざとらしすぎるかも。
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ののの
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★3.5 翔太郎(蘭)の気持ちが瑞々しく描かれ読みやすかった。たまに嫌な人も出てくるが、ほとんどの登場人物は包容力がありあたたかい。終盤茜が実家に帰ること、チーコママと父親の関係、お京との再会は詰め込み感がありもったいなく感じたものの、蘭の葛藤と成長の物語自体は気持ちを動かされながら読んだ。1点気になったのは「気持ちは女」という表現、「性自認は女」という意味なのだろうが、気持ちにあるのは性別というよりは個性なのでは?と思った。
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やも
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ネタバレスカートが履きたかった、初恋の人は真壁君という男の子だった…そんな少年時代を過ごした翔太朗。月日を重ねる内に女になりたいという気持ちは確固たるものになる。翔太朗は身体と心のギャップに苦しみ、もう男ではいられないとある決意をするが…▶性同一性障害であることによって、どれだけの仮面を使いこなさなければいけないんだろう?もしかしたらそれは、翔太朗に限らず、全員がそうなのかも。苦いシーンも多々あったけど、友達に恵まれてたよね。お姉ちゃんとママにも。お父さんにも。春が来るね、ってラストが好き🍀★4.5
punyon

塩田さんって社会派の重たいイメージしかなかったから、こういう話も書くんだぁ~ってすごく\(◎o◎)/! 読んでみるわ~~(^O^)

02/05 14:07
やも

ぷにょんさん けっこう重ためではありましたよ☝️😉でも読みやすかったし、ヘビーな部分もドラマチックな場面もあったりと、読後感は良し👍人を応援したくなるカンジでした✨

02/05 16:19
10件のコメントを全て見る
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Toshi Yag
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男性の身体を持ちながら、女性の内面を持つ、 葛藤と情念を余す処なく、書き上げた作品。父と子、ずっと好きだった人、最後に訪れる感動のラスト2、3ページの書き上げは本当に素晴らしく、女性として、人としての充足を万感に描き、涙が出て、心が震えました。10年近く前の作品ですが、塩田さんはこの頃から取材を入念されてた箇所が、文書の随所で見受ける事ができました。印象的な一作となりました。
0255文字
金吾
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途中まで読むのがきついと感じていました。違和感を感じながら生きていく辛さを考えさせられます。周りの人とラストに救われた気になりました。
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なぬ
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ネタバレ著者の本は罪の声以来2作目。 主人公は幼い頃から性別違和を感じる。80年代半ば生まれ(ざっくり計算ですが。) 今も完全に受け入れられたわけでは無いマイノリティ。特に中学時代のエピソードが辛い。 作中に登場する姉や友人といった主人公を肯定してくれる存在が救い。
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tencoz
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体は男、でも心は女性の小説はいくつか読んだが、いつも切ない気持ちにさせられる。体と自認する性が一致しないだけで人生にはたくさんのハードルが立ち塞がる。この作品、最終的には心温まる話なのだが、中途に挟まれる主人公の恋愛エピソードが辛かった。特にバーテンダーの彼は、とても良い恋人だっただけに…予想された展開だったが胸が痛む。でもずっと思い続けていた真壁くんが最高の人で良かったね。「幸せか?」の一言のなんと温かいことか。私も蘭ちゃんに幸せになって欲しい。そして自分は幸せであることも実感させられた作品でした。
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さっさん
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★★★★☆
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vu_wjs02
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家族の尊さ、ありがたさ、大切な人の存在に気づける本だと思います。帯とあらすじに惹かれて衝動買いでしたが、2022年読んだ本の中でもベストスリーには入ります。恋愛ものが苦手な私でも何度も泣けてしまうくらいには心揺さぶるあたたかいお話でした。桜が咲く季節になってほしい...
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カエル子
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ネタバレ2022年のノルマ本17/26冊目。『罪の声』の印象のまま、それ以外の情報ゼロで読み始めたらまったく毛色が違いました。「性同一性障害」なんて言葉が認知されるずっと以前にそれを抱えて生まれ、生きにくさに耐え、父親に絶縁宣言されても生き抜いて、最後には初恋の人にギュッとしてもらい、彼にとっても初恋の人で、ファーストキスの相手だったと告白されて最高のハッピーエンドだった。誰もが素直に自由に、そんなに頑張らずに生きていける世の中になると良いですね。Gの方々の気持ちがとても勉強になりました。
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ann
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久しぶりに面白くて一気読みする本に出会った。同性のクラスメイトに恋心を抱く。でもその気持ちは相手にはもちろん、他の誰にも言えない。悟られてもいけない。自分の気持ちは周りの友達や家族をみんな暗い顔にさせ苦しめてしまう。作者は当然、主人公とは全く違う境遇の人だから、主人公の苦悩は全て想像力の賜物なのであるが、翔太郎の苦悩がまるで我が事のように心が痛み、揺さぶられた。想像上の人間がまるですぐそこにいるかのようにずっしりと重みを持って存在していた。こんなに釘付けになる架空の世界や心理を言葉で紡ぎ出せるのはすごい。
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かきたにたくま
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小さい頃から悩んだ人が苦労や悩みはありつつ、色々な岐路で決断していく様が興味深かった。人生はを彩るのは愛と縁ですね。 それにしても子供は残酷です。いじめのシーンは読んでいてつらかった。
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