形式:文庫
出版社:文藝春秋
形式:Kindle版
出版社:グーテンベルク21
はるきさんは最初から松本訳一筋で読んできたの?俺ら世代は村岡旧訳→篠崎書林版(訳者不明)→松本訳→村岡新訳と渡り歩いてきてる人が多いけど。
村岡花子版で育ち、むしろ他があることを知らなかったクチです。
訳者解説で目からウロコだったが、この物語には今までのように子供の存在がほぼ不在(赤ちゃんは別)。この後アンとギルバート、そしてこれも素晴らしいキャラクターの忠実な家政婦スーザンは、夢の家を出てイングルサイドに転居し、ストーリーはまたてんこ盛りの子供たちを迎えることになる。
アンの新婚生活の巻です。新居はアヴォンリーからも遠く離れた新しい街ということで、キャラクターもいっぱい増えました。しかもどなたも魅力的。レスリーの恋物語はまたすごいですよね。そして医者のギルバートは忙しそうでありながらもしっかり新婚でアンとの時間を大事にしている一方でめずらしくレスリーのことでアンに反対意見をしっかり言っているのが結構驚き
ここのミス・コーネリアはちょっと「母の肖像」を連想する。
強烈な個性の持ち主でブラックユーモアを連発する一方で細やかな優しさを見せるミス・コーネリアは個人的に今作の白眉。それから、シリーズの他の作品では、アンの視点からしか描かれなかったギルバートが、誠実でユーモアを愛する、実に魅力的な男性として生き生きと描かれているのがとても良かった。ミス・コーネリアを挑発する辺りに、アンの髪をニンジン呼ばわりして頭で石板を叩き割られた頃の面影が見えるのいい。アンにベタ惚れっていうのも得点高い。
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