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信長研究の最前線 ここまでわかった「革新者」の実像 (朝日文庫)

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史
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10年前。そしてもう4年前。日々新説やフィクションの解釈が増えていく中で、二十一世紀の説をまとめたものであろうか。歴史の、織田信長の面白味は尽きることなし。
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金吾
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そうだろうなあと感じる説もあれば、そうだったのかと感じる説もありました。研究者は新たな史料が出てくる喜びを感じながら研究をしていくことが伝わりました。第2部が面白かったです。
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トーマス
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革命児ではなく足利幕府と終始協調しており、経済政策もそこまで独創的ではない、リアルな信長像がみえてくる。なぜ信長が日本最大の大名になったか、読んでも読んでも分からず。聞き齧ったような信長観には答えがなく、明応の変以降の室町幕府、三好政権の興亡、そもそも在地領主が戦国大名化した過程といった点にヒントがありそう。昨今の研究資料が充実しているので、良さそうな本をのんびり読み進めたい。それにしてもなぜ切り抜けれたか分からない死地が多すぎる。
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aeg55
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最新(と言っても2016)の信長研究の情報集。 大河ドラマや歴史小説で作り上げられてしまう人物像、そして歴史が読み手の都合が良いように改変されてしまう代表としては、織田信長は最も人気がある歴史上の人物であろう。400年前ともなると、資料数が少なくなり検証が難しい。極めて日本的な事象なのかもしれない。
aeg55

間に日露戦争、民権運動の本を読んだのでえらく時間がかかってしまった💦

04/22 14:30
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さきん
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最近の知見も合わさってきて、何でも前例を壊す信長という従来のイメージは軟化し、先人の画期的な取り組みをうまく取り入れてPRする信長像というのができつつあるを感じる。力が正義をいいつつもそれを後追いでも権威付けする朝廷のあるなしが、敵対者を従わせるためにもとても重要。本能寺の変に四国外交が大きく影響しているという指摘は、土佐っ子としてわくわくする。家康は何回も天下を諦める経験をしているのに、最後に天下を勝ち取るのはすごい。
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m__akiyoshi
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信長が名乗った上総介は著名だが、その前4日間だけ上総守を自称したのは、「信長やっちゃったな」という感じがする。当時敵対してた「今川の上総介より上位の上総守だぜ!」という感じで見栄をはって名乗ったものの、親王任国ということに気付いたのだとしたら、ちょっと恥ずかしい…。上総守を名乗ったのが事実なら。
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読まないマン
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ネタバレ多分むかしの歴史小説からこれを読むと結構な衝撃を受けるのではないだろうかとは思うが、折に触れてどこかで知識を更新してきたのだろうか、それほど大きな衝撃はなかった。ただ、更新といっても大枠くらいなものである程度詳細に語られるものはこれが初めてのことが多い。巻末を読むとここに書いてあることすら少し話が古くなっているのがわかる。のでさすがに史料が多く人気のある時代だと研究がどんどん進んでいて非常に楽しいものだと思った。
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ホークス
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元本は2014年刊。型破りで革新的とされる信長についての研究14編。本書を読むと、信長を革命家とは言えないようだ。前例や礼儀も重んじるし、セコい事もする。信長の称した上総介(かずさのすけ)は、実は今川家が代々使ってきた官途。要するに嫌がらせで名乗っていたのだ。楽市楽座は信長の独創ではないし、桶狭間や長篠の戦いも天才的とは言えない。有能で果断で冷酷、かつ幸運だった事は確かなようだ。本書で面白いのは、信長を通して知る戦国時代の色んな実態。京都の仏教界がどんな勢力図で何を争っていたかなど中々興味深い。
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nagoyan
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優。2014年刊行の洋泉社の新書からの文庫化。執筆者の名をみると、まさに現在斯界をリードする研究者がずらり。朝日文庫から再び本書が出たことは誠に喜ばしい。義昭は傀儡とはいえない。信長は朝廷を尊重。信長の地域支配は、他の戦国大名とそう違わない。徳川は同盟者か?臣下か?秀吉の地位と秀勝。桶狭間合戦と長篠合戦の真相は?などと書くと奇をてらった月刊誌の見出しの用だが、本書は実に真面目な本。信長の四国政策を対毛利戦争との文脈で読むべしとの指摘は本当にそう思う。
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Francis
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多くの日本人が織田信長を未だに「革新的な思考で宣告時代を切り開いたイノベーター、織田信長!」と思っているのかは分からないけど(^^;、従来の織田信長に対する思い込みからくる通説を歴史研究者の目を通して批判し信長研究がどの程度まで進んだかを語る。1990年代遠藤周作さんが「反逆」で信長に叛旗を翻した荒木村重、明智光秀を描いているが、光秀謀反の背景に四国の長曾我部元親との交渉の挫折があったことを示唆する「反逆」の記述は遠藤先生が信長研究の成果を積極的に吸収したうえでのものだったことを理解できてうれしくなった。
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shonborism
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2014年に今はなき洋泉社から出ていた新書の文庫版。教科書など通説で語られる信長像が研究の深化でここまで変わっていることを各カテゴリから紹介。最近はニコニコやYouTubeでも歴史系動画が多いので、そこで知っていた内容も多いが、2014年当時には文庫新書でこういうのは少なかったのでは。信長が当初は幕府、足利義昭を補佐していたところを読んで、大学の般教で受けた今岡典和先生の講義(戦国期の室町幕府と守護大名がメインテーマ)を思い出す。
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morelemon
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信長といえば同時代の武将に比べて革新者として描かれますが、読めば必ずしもそうとも言い切れないことが分かります。自分のイメージの古さを実感すると共に最新の研究が分かりよかったです。
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Daisuke HIROSE
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2014年出版の文庫再版。中世と近世のはざまにある等身大の信長像が浮かび上がり、現在の大河にも最新研究がしっかり反映されているのがわかる。本能寺の変における光秀の動機を、四国征伐の関係に重きを置いて考察しているのはとても興味深い。
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さとまる
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以前に新書で刊行されたものの絶版になっていた書籍の文庫での復刊。14人の研究者がそれぞれの見地から信長に関する最新研究の成果を語っている。一番興味深かったのは松永久秀、荒木村重など信長から離反した武将の理由を検討した「信長を見限ったものは何を考えていたのか」。外様であるが故に自らの家臣団を抱える立場と、信長から与えられた与力や家臣団を形成する立場の違いが興味深い。
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今夜は夜勤の寺
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新型コロナに翻弄された今年の大河『麒麟がくる』。ドラマ自体への不評好評はそれぞれあろうが、登場する武将達のキャラクターが新しい。明智光秀は主人公だからアレにせよ、あの信長や秀吉、松永久秀や足利義昭の描かれ方は画期であると思う。それもこれも、きっとこういった学者や研究者が、古いテキストとガップリ組み付いて出した論考の力は少なく無かろう。本書を読めば、信長が傑出したリーダーではないのがわかる(これはどんな武将でも史料に当たればそうだろう)。古いものをきちんと読めば、新しいものが生まれる。読むという行為は素敵。
えむ女

寺さんもその一人(笑)

11/04 17:51
今夜は夜勤の寺

おかしな男(。´Д⊂)(笑)

11/04 17:59
7件のコメントを全て見る
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ふたば@睡眠の質改善に当たって、一番肝心なことから目を逸らしていてはいけない わかってるんだろ?
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戦国大名の中でもダントツの人気を誇る信長。先進的であり、かつ冷酷非道、天皇をも凌駕して君臨する魔王として今以って数多の物語を生み出す傑物。風評の多くは、後世の読み物がもとになった伝説であったとしても、新しいものに興味を惹かれ、旧体制を覆すようなことにも物おじしないタイプであったことは確かであり、安土城建築を実現し、天下に一番近い男であったことは間違いない。研究はしていくべきであり、正しい歴史を知ることは重要。でも、魅力的な男としての信長像を失うのももったいない気がする。
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イツシノコヲリ
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ありがたいことに朝日文庫から再販。信長についての研究はあまり知らなかったので、とても勉強になった。どの項も面白かったが、信長を裏切った理由や人材登用について知れたのはとてもよかった。複数の項目に分かれており、読みやすいので入門書としては最適であろう。他の研究シリーズも再販されることを望む。
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サケ太
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やはり、信長。あらゆる創作の中で、多くのレッテルを貼られ続けた信長の最新研究をまとめた一冊の復刊。その為、現在まで多くの一般書で触れられていた内容もある。が、それらの研究がまとめて読める。更には、家康との同盟関係、信長の「能力主義」の実態、配下の謀反の理由や宗教に対する接し方についてなど、興味深く読める。『同時代史料に基づきつつも、史料の解釈をめぐって意見の相違が見られる。研究とはそのようなものである。より合理的に解釈することによって、その正確性を増していく。そうした作業が続けられているのが現状である。』
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