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漫画 ペスト

感想・レビュー
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ペストという病気によって隔離された町、集団が懲罰を受けるという受動的な考えや、自分だけ助かるためにはどうしたらいいか、等流行する病気に対して自分が媒介してしまうということについて社会というのが成立しているにはどういうものが重んじられてどういう人がいる動くというのをミクロマクロに考えねばいけない。司法や司祭などの先導者も迷い医師は悩み続ける。いい人も亡くなる。悪事も絶えない。そしてこの本が新型コロナウイルスの時代に作られてその時代を象徴する本になっています。古臭くなる可能性がある本ですね。
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たまきら
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先日久々に原作を読み返し、その後バンドデシネ版を、そして今回日本のコミカライズ版を手に取りました。歴史は繰り返すとはよく言ったものです…。1947年に出版された小説が全く色褪せず、現代日本の描写とともに再構成されている本著は、読みごたえがありました。また、舛添要一氏の解説も初めてこの小説に触れる人には良いガイドになるのでは、と感じました。ネズミの描写はすごく怖かったけれど、面白かったです。
たまきら

心に残った3文「…病気がひとたび発生すると、議論や移動はおろか、未来さえも封じてしまう。何びとも決して自由ではありえなくなるのであった」(32ページ)「…勝ち得たものとは、ただペストというものを知ったこと、そしてそれを思い出すこと。友情というものを知ったこと。そして、それを思い出すこと。」(104ページ)「…天災のさなかで教えられた、人間の中には軽蔑すべきものよりも賛美すべきものの方が多くあることも…」(110ページ)

10/26 21:25
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たんぽぽ
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一般市民は、デマに煽られてパニックになり、正しく感染処理を進めたいと思っている人の邪魔をしてしまう。こんな時でも、金儲けしたい人もいるし、神様は助けてくれないし。自分が生きている間にまだまだこんな混乱は来ると思う。少しでも備えをしておくことをあらためて思った。
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アキ
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カミュの小説の内容が漫画で描かれる。街にペストの兆候が見られているのに従来の法律に従おうとする行政、神父はこの禍いは当然の報いだと説教し、隔離された人々は自分だけは逃れようと画策する。しかし、早くから病の兆しに気づいていた医師リウーは、神を信じず自分の職務に誠実に終始患者の診察に当たり、旅行者のタルーは志願者を募り保健隊を組織する。タルーは自分の外側に悪を想定しそれと戦うことで自分を正当化する考えこそがペストと知る。われわれはみんなペストのなかにいると言う。人は何度も感染症に遭遇し、その度に忘却するのだ。
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えがお
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1947年というからもう80年近く前に出版された本なのに、驚く程に今回のコロナ禍と重なっていて、科学は進歩しても人間の本質って変わらないんだなと実感する テストの感染原因が分からなかったあの時よりは、科学も進歩していて対処の方法もある。 世界はだんだんに良くなっていることを信じて今日も生きていこう
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必殺!パート仕事人
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カミュの『ペスト』を漫画化しただけではありません。コロナ禍と絡めて書かれています。
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ビシャカナ
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コロナ禍を契機に同じ感染症を扱ったカミュの『ペスト』を漫画化。ペスト蔓延に及び腰な行政、都市封鎖から逃げ出そうとする人、疫病を宗教と結びつける人など、現代に通じる共感の一方で、観念的な話や登場人物独自の生い立ちでペストを結びつける考えなど、なかなか難解。“それはまさに不幸というものであり、その絶望に慣れてしまうことは、絶望よりさらに悪いことであった”“孤独でありながら孤独に耐えられないこの男はペストをまんまと自分の共謀者に仕立て上げたのである”“それは、屈従である/しかし、それは自らが同意する屈従である”
ビシャカナ

“今では黙して語らぬ多くの人々に対して行われた非道と暴虐の数々を決して風化させてはいけない/天災のさなかで教えられた、人間の中には軽蔑すべきものよりも賛美すべきもののほうが多くあることも…”“ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもない/辛抱強く生き続け、おそらくはいつの日かまた、人間に不幸と教訓をもたらすために、再びネズミたちを呼び覚まし、どこかの幸福な町にさし向けるであろう”

02/09 11:48
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hatman
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サクッと読める漫画版カミュのペスト。 「人間の中には軽蔑すべきものよりも賛美するものの方がおおくある」きっと共感できる能力なのかと。。
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いお
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原作は難しいと聞いていたので、漫画で。漫画も思ったより難しい。突如ペストが流行した小さな都市が辿った状況は、新型コロナウイルスが流行した世界の動きとよく似ている。感染症は何度も人類を襲っているが、終息すると、人々は容易に忘れてしまう。今の新型コロナがおさまって、新しい日常に慣れたら、また繰り返すのだろう。そう思うと神父が言っていた「厄災が神による罰」という説教を大いに納得してしまう。宗教的であり哲学的な部分もあるところが、理解が難しかった。こここそが教訓になるべき本質的なところだと思う。
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シュウヘイ
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原因不明の感染症に対してはペストの時代も今も大きく変わらない 現代は科学の力で解明するのがとても早くなっている ウイルスと人との戦いはまだ続く
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Uncle Jam
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2020年11月25日第1刷発行 北名古屋市東図書館
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ノカ
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ネタバレ「人間は邪悪であるよりもむしろ善良である。しかし、彼らは多少なりとも無知なのである その無知が人間の悪徳と呼ばれるところのものなのだが、その中で最も救いがたい悪徳は、人が自ら全てを知っていると信じ、人を殺すことさえ正しいと考えるような無知さである」 「自分が善であることを疑わず、自分の外に悪の存在を想定する。そしてその悪と戦うことで自分の存在を正当化するような考えこそが『ペスト』なんだと知った」 今の私たちの状況と重なって胸が苦しくなった。 いつか私たちの物語も希望で終われるのか。
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藍
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原作のペストは、私には難解すぎてこちらで読了。あらすじを知っておく程度なら十分だと思う。 コロナ禍の現代のシーンもあって、「わたしたちみんなの問題なのに、自分さえよければそれでいいはずがない!」というのは、今も昔も同じですね。
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まるお I サクッと良本を学ぶ📚
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自分ができることをやるしかない。自分の身は自分で守る。このペストで描かれる状況は、まさに今のコロナ禍の世界と同じだなと思った。このような状況では自分のことばかり考えてしまうが、そうではなく広い視野で物事を見て過ごさないといけない。みんなで支え合う社会。感染症の前では人は本当に無力。過去の教訓を活かして生きていく必要がある。このコロナが落ち着くまで、そしてその後も必ず何かしら新たな感染症は発生する。それを忘れてはいけない。
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とある内科医
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図書館より。 コロナ禍における「ペスト」という作品の意義について、多く語られている。マンガは読みやすいが、文字量は多い…
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Hiroshi  Sugiyama
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コロナ禍の教訓が多く、人間変わんないなぁって感じ。 昔今も、結局は自分で決めて生きていくんだね。
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逢日
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凄まじい名作。まるで見ているかの様なコロナ社会の縮図。色んな立ち位置の人が厄災に影響を受け、人間性を曝け出す。それぞれペストと言う名の1幕劇のよう。古代生物が自然淘汰されてきたように、コロナを経て、本当に人類に必要な物だけが残る気がする。全ての人に平等なはずの天災が、決して平等に降っていないことを追求しているのがカミュらしい。タルーの「神なしで聖者になりたいのです」に痺れたよね。天変地異を物差しに、人の善意が試されている。嵐の後、私達に何が残っているんだろう。それは喜びと負債と、どちらがより多いのだろう。
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タナカ
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感染症の前では人は無力だった。
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