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青い砂漠のエチカ (星海社FICTIONS タ 2-2)

感想・レビュー
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ほたる
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致死性感染症が世に蔓延るなか、仮想現実と拡張現実が高度に発達した世界。主人公の時田砂漠は自分自身に興味が持てず漫然と過ごしていたなか、高校入学を機に天才認定された鳴神叡智花と出会う。ボーイ・ミーツ・ガールから始まるハードSF作品。ご時世を反映したような設定であり、バーチャル世界が当たり前になってはいるが、それでも青春は変わらず存在することができると思った。リアルの世界で交流が減ったとしても、それぞれの繋がりはなかなか消えないものであると感じた。
ほたる

SF要素はあるものの、彼ら彼女らが過ごしている高校生活は本当に楽しそうであった。感染症がすぐ近くに存在していることの重さもまたこの物語を魅力的なものにしている。日々の叡智花との生活を通して、砂漠が徐々に志望したいものが見えてきて、成長していく姿もまた良かった。

10/24 18:49
0255文字
月野 夜々
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今まで読んだ本の中で、色々考えながら読んだ本でした。 砂漠のように吸収することの表現が面白かったです。
0255文字
かっぱ
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これは好きなタイプの小説。boy meets girl な小説で、SFだ。この順番は大事。だから、SFは横において、boy meets girlとして読まれるべき。まず、中高生に。そして、テイストはジュブナイル。だから、ジュブナイルが好きだった人に。
0255文字
渡邊利道
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凶悪な感染症で仮想現実技術が世界の中心になったような未来社会の青春恋愛小説。SF考証とか方言天才女子とか小ネタびっしりの展開とか作者の趣味が全開になっていていっそ清々しい。技術描写はややこしくてこの読みにくさはハードSFの醍醐味ではあるなあと思いながら読んだ。
0255文字
酔宵堂
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それは多分“一歩先のイマ”のことで。舞台、背景、すべてがこの“イマ”に符合するこの時に読めたこと。得難い
0255文字
臓物ちゃん
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致死性ウイルスのパンデミックをAIで天気予報のように予測出来るようになった近未来。VRとARに溢れる山口県の地方都市で高校生たちが超技術的怪事件に巻き込まれる、アフターコロナSF日常ミステリといった一冊。山口が舞台ってことでユニクロに高杉晋作に庵野秀明が登場、ラストにゃラインハルト陛下まで出てくるんだからネタが盛りだくさんだ。主人公の名前が時田砂漠で「自分は«砂漠»だなァ〜」とずっと言ってるのがフフッてなる。ハルヒ好きにオススメ。
0255文字
メメントモリ
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ネタバレちょっと誰かポニーテールで山口弁喋ってくれません?めっちゃ可愛いです!叡智花だから?物語はVR(仮想現実)とAR(拡張現実)が日常では手放せないほど当たり前な近未来のSFもの。入学式で起きたクラッキングが彼らの日常をちょいと過激にする。 アフターパンデミック、いつかは起こりそうな事件、実現が待ち遠しい近未来の世界観(メガネ型がほしい)に、叡智花の可愛い山口弁と謎、砂漠と過ごすそのかけがえのない青春、沢山の好きが詰まってるわぁ😊いくつかは実現してしまってるけど。彼のSF考証としての活躍も見てみたい!
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本の蟲
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個人的にまだ評価が定まっていない作者だけど、今回は実に良かった。致死性の感染症が蔓延している近未来という、タイムリーな舞台での青春ボーイミーツガール。その日常描写が素晴らしい。天気予報同様、毎朝7段階で発表される感染リスク。VRやARがR〈リアル〉同様に世界に浸透し、リスクによる制限を受けつつ、登校や学校行事の参加も希望者が自由に遠隔かRを選ぶことができる。他にも部活動、仕事、AI、法律等、一変した社会の在り方と未来、そしてそれが当たり前になった若者たちの心象がとことん練られている。(続
本の蟲

一見、近未来ものにありがちな、直接接触が減っただけのごく普通の学校生活。しかし実は小中高、毎年のように同級生が感染症で亡くなる、死が身近になりすぎた世界。いつ死ぬかわからないので、高校生ともなれば〇〇志望と進路や目標を決めていて当然の、誰もが生き急いでる世界。そんな中、未だ自身の志望が見つからない男子が、ある不思議な女の子と出会うことから始まる物語。――余談。パッと見で気づかなかったのが不覚だが、表紙イラストは「のぼる小寺さん」や「ワンダンス」で前から好きな漫画家「珈琲」氏。地味に嬉しい

05/07 23:04
0255文字
椎名
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感染症の流行によって拡張現実が浸透した2045年。その舞台設定だけでも今この時代に読む意味があったと思わされる。SF作品であり、同時に良い青春小説だった。珈琲先生の表紙がまた良い。
0255文字
中田有香
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こういう世界線も本当にありそうと思うギリギリのラインで想像しながらわくわく読んだ。
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pn675
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ネタバレ感染症の拡大によりVRやARなどの拡張現実が浸透した2045年の山口を舞台に、主人公と同級生の女の子叡智花(エチカ)が事件に遭遇するミステリ風味の青春ハードSF。叡智花のおばあさんが遺したAR遺言状の謎を解く「第七R(現実)彷徨」が心に残る。感染状況を憂うディストピアだけではなくポジティブな話が出て来て嬉しい。
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カラカラ
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『ワンダンス』の珈琲先生イラストで、作者が『ゼーガペインADP』のSF考証に参加していたという、自分の好きなものが二つ合わさっていたため、購入。 XRの発達した世界のなかで、主人公はXRとVRとARとRという、それぞれ性質の異なるものを器用に使いこなし、また適応しながら謎を解いていく様がとても面白かったです。 世界観の設定や演出、ストーリーの展開が非常にアニメ映えしそうなので、ぜひ将来アニメ化して欲しい。 珈琲先生の透明感のあるイラストが作品にとてもマッチしていました。
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