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ニッポン男性アイドル史 一九六〇―二〇一〇年代 (青弓社ライブラリー)

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たろーたん
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著者曰く、男性アイドルには二大タイプ「王子様」と「不良」がある。例えば1960年代は初代ジャニーズとグループサウンズが好対照であり、70年代は郷ひろみと西城秀樹がそれに当たる。1980年代、勢いを失っていたジャニーズはたのきんトリオのブレークで息を吹き返す。田原俊彦は王子様路線を、近藤真彦は不良路線を引き継いだ。そして、この時以降、王子様の系譜は少年隊、不良の系譜は男闘呼組が引き継ぎ、双方のタイプをジャニーズが独占する形となった。そして、ここに新しい「普通」という第三の道を提示したのがSMAPである(続)
たろーたん

自分の感想。実質、「普通」路線で成功したのはSMAPと嵐だけのように見える。そのため、著者のいう「普通」がどれだけ意味のあるモノかは少し怪しい。また、現在はアイドルも乱立していて王子様・不良と分けるのも結構しんどいし、意味があるのかと思う。だけど、最後に書いてあったように男性アイドル、特にジャニーズが年齢関係なく、ファンとの関係を定着させたのは確かに大きな功績のように思う。母と話していたが、SMAP以前のジャニーズはあまりグループとして出ていない。少年隊もシブがき隊も、男闘呼組なんて全く見ない。

05/05 12:08
たろーたん

これはバラエティを主戦場の一つとして、ファン以外との関係を結べたSMAP以降のジャニーズの成果なのではないだろうか。そう考えると、彼らは思春期の男女をひっかけるアイドル以上の、国民的アイドルになったのは非常にうなずける。ちなみに、私の親は「ニノって歌手だったの?」ともはや国民アイドル過ぎて歌手であることを忘れていたっぽい。しかし、それくらいジャニーズアイドルのSMAPと嵐はバラエティに進出し、テレビを通して国民的な存在になっているようだ。

05/05 12:08
7件のコメントを全て見る
0255文字
ma-bo
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キーワードは「不良」と「王子様」。そして「普通の男の子」。男性アイドル史をたどる1冊。70年代は、新御三家、ロック御三家、そして学園ドラマ、80年代はジャニーズ復活とロックアイドル、90年代はSMAPとダンスアイドル、2000年代は嵐登場とジャニーズ一強時代。2010年代はグローバル化。 著書の作品は、子役史、放送作家史に続いて3冊目。
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Carlos
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男性アイドルの歴史がまとまっていて、興味深かった。やっぱりジャニーズが大きな部分を占めるな。ジャニーさん問題が大きくなる前の2021年の発行。本人が生きている間にきちんと取り上げなかったマスコミや業界、企業に責任があると思う。今の掌返しは今更って感じ。
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それでいいのよ
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キーワード「不良」と「王子様」。確かに。アイドルが手の届かない人達だったのが身近な存在へ。逆をいえば、自分もアイドルになれるのでは?なろう!と思う人達も増えたのでは。60年代から今に至るまでの日本のアイドル像が綴られていて面白い。
0255文字
セイシンの本棚
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男性アイドルを丸分かり!
0255文字
hitotak
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グループサウンズからはじまる男性アイドルの歴史をまとめた一冊。初代御三家はアイドルとは呼べないのか、何故か語られていない。「不良」と「王子様」の二大路線が1960年代に形作られ、以降次々に登場するアイドルたちはそのどちらかに分類できるというのはなるほど~、という感じ。ジャニーズアイドルとまとめて呼ばれるが、同時期に出たトシちゃん、マッチは確かに好対照だった。しかし男性アイドルは、女性アイドルたちと比べると多種多様さと層の厚さで及ばないとも感じた。
0255文字
nadaha
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芸能論といえば太田省一という感じになりつつある。男性アイドル史はジャニーズの歴史であり、そしてジャニーズ以外のアイドルをどれだけ語れるかが男性アイドル史ともいえる。ジャニーズで歴史上語る必要があるのはジャニーズ、郷ひろみ、たのきん、少年隊、SMAP、嵐という風潮。実際すごかったんだけど少年御三家やYou&Jには誌面があまり割かれないという…。いい子悪い子普通の子の法則は男性アイドルでは黄金の組み合わせ。属性が違う男の子が仲良さそうにしているのが関係性オタクの女の子中心に当たる。
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富士さん
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男性アイドルに特化した単著として貴重なものです。事実上ジャニーズとその他の歴史でもあるので、ジャニーズ事務所の在り方に興味があったのでとても楽しく読みました。特に宝塚との関係が明記されているのはすばらしい。ただ、ここでもアイドルを論じておきながら、アイドルとは何かがわからないのです。一般書として広く対象を論じるためには、明確な定義は邪魔になるのはわかりますが、ミュージシャンや俳優とどう切り分けるのかがわからなければ、なぜ1960年代から語られ始めるのか、映画スターはなぜ入らないのかがわからないのです。
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kabeo
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1960年代から60年に渡る男性アイドル史を簡潔に的確に論じている。王子様性、不良性、そして普通と3類型にうまくはめこめていたと思う。横浜銀蝿など特にアイドルという感覚で見ていなかったが、不良性を受け持つアイドルと考えると、当時一般にも受け入れられる人気者となった理由も腑に落ちた。ジャニーズグループの性格分けも分かりやすい。
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茶々吉(パーソナリティ千波留)
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2021年6月23日放送の みのおエフエム「図書館だより」で紹介するために読了。初代ジャニーズ、フォーリーブスや新御三家(西城秀樹、野口五郎、郷ひろみ)ら、初期のアイドルはカリスマ性があった。 たのきんトリオ、SMAP、V6、嵐は、アイドルがカリスマから普通の男の子に変化していく時代の象徴と分析。 アイドルは時代の流れを表すものだという分析は面白かった。 それにしても『夜のヒットスタジオ』は贅沢な番組だったなぁ。
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さくは
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ジャニーズを軸に日本の男性アイドルを振り返る。「王子様」「不良」「普通の男の子」に分類。ビートルズ、沢田研二、フォーリーブス、御三家、新御三家の野口五郎、西城秀樹、郷ひろみ、学園ドラマの森田健作、中村雅俊、クイーン、チェッカーズや吉川晃司といったロックアイドル、『金八先生』たのきんトリオ(田原俊彦。近藤真彦、野村義男)、シブがき隊、少年隊、光GENJI、SMAPとバラエティー番組、DA PUMPやEXILEなどのダンスアイドル、嵐とジャニーズ一強時代、菅田将暉ら歌う俳優アイドル、K-POPとBTSなど。
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服部
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日経新聞で紹介されてたので買ってみました。男性アイドルに言及した論文を書く際に引用できそうな内容が多く盛り込まれていましたが、かなり読みやすく読者のことをよく考えて書いてくださっているなと思いました。テレビで「3秒聴けば誰でもわかる名曲ベスト100」みたいな番組が好きな人は、点在する情報が線になる感じが味わえるのではないでしょうか。それにしてもジャニーズの功績は半端ないですね。
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