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小公女 (光文社古典新訳文庫)

感想・レビュー
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シルク
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今まで、偕成社の2冊組でしか読んだことがなかったこの作品を、光文社の文庫で読ーむ。光文社古典新訳文庫はええもんですなぁ…❤️ 以前この文庫で読んだ、『ハイジ』もものすごく良かった。ウェルズの『タイムマシン』も。良い訳で、おまけに上下巻とかじゃなくて大抵1冊で、最初から最後まで没頭して読める。読んだ後に、なにかとても明確な、まとまった印象が胸に残る。ずっしりと私のなかに残るものがある。…セーラは7歳。今までインドで、大好きなお父様と暮らしていたが、寄宿学校に入るため、イギリスに帰ってきた。入学準備のために→
シルク

はエミリーの上にも、空想の翼を羽ばたかせるーーこの子、人目が無いところでは動いているに違いないわ。ボディのなかに、きっと心があるはず。今この瞬間にも、この子は何事かを感じて、考えているのね。話そうと思えば、話すことができるはずなのに、それを隠してる…。そしてセーラは、エミリーに向かって、あれやこれやと話しかける。そもそも彼女は、感情のままに夢中で喋り、笑いさざめくタイプではない。年の割に落ち着いた彼女の話し方は、相当抑制されている。そんな彼女が、人形のエミリーに対してだけは、ひどく饒舌であった…とね。

02/21 08:43
あいこ

シルクさん😊小公女はアニメでも児童文学でも思い出深い作品です。セーラのお父様が急死して、超特別待遇クラスからの転落劇はかなりショッキングでした🥲

02/21 18:07
3件のコメントを全て見る
0255文字
やまぶき
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ネタバレ図書館。メッセージ性の強いお話。たとえぼろを着たプリンセスであろうとも、心だけはほんとうのプリンセスでいられる。心構えは素晴らしいが、もともと恵まれた立場で育った裏打ちがあるからできることだろう。とはいえ、セーラが心に描いた想像を語る場面は惹き込まれるし、心構えや態度は見習うべきロールモデルだと思う。素晴らしすぎて現実味に欠けるが。つらい境遇も割とあっさり書かれていたので、2年経っていたことを終盤の台詞で知った。小公女セーラと言うと、ドラマの主題歌だった「哀しみはきっと」という歌を思い出す。
0255文字
みずち
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TVアニメ版を見たので再読。 作品の中軸をなすブルジョア的価値観とその体現者としてのセーラのいけ好かなさは覆い難い。 それでも、セーラが生まれながらの"プリンセス"ではなく、あくまでそうあろうとする意志の少女であること、そしてその意志と現実との摩擦の中に覗く少女らしい虚勢と揺らぎが、なお現代の読者にこの主人公と絆を結ぶことを可能にしている。 そして、ブルジョア道徳の限界に縁どられた物語であるからこそ、ラストで思いがけず示されるその超克への予感が深い余情を残す。
みずち

訳者の土屋氏があとがきでおっしゃっておられるように、文体はいかにも素っ気ない。その裏には人間性に対する身も蓋もないあっさりとした諦念のようなものが仄見える気もする。児童文学の名作として誉れ高い本作だけれど、プロットの分かりやすさに反して、根っこの所ではちょっと変で、そこが妙な魅力にもなっている・・・のかも(『秘密の花園』もそうね)。

12/09 22:28
0255文字
kagetrasama-aoi(葵・橘)
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老境に入って読んでも、感動出来るお話。光文社古典新訳文庫のバーネットの三作品、翻訳者が土屋京子氏です。とても読みやすい翻訳で楽しく読書出来ました。
0255文字
Atsuko  Kawase
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tamazou
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子供の頃は、「小公女」というお硬そうなタイトルと、どこかで聞きかじった「貧乏になっていじめられる話」という暗いあらすじでなんとなく敬遠してた。けど読んでみると、なかなかベタなハピエンストーリーで面白かった。  屋根裏部屋が一晩たったら豪華になってるシーンが好き。秘密の花園もだけど、バーネットは子供心をわくわくさせるようなお話がとても上手い。  次は小公子を読みたい。
0255文字
矢絣
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大人になってから読むと、大人から見たセーラの可愛げのなさもちょっとわかってミンチン先生の気持ちも少し理解できる(でもそれを表に出さないのが大人であり教育者であると思う、その点でミンチン先生はやっぱり悪役)。解説と訳者あとがきも面白かった。
0255文字
本の虫子
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裕福な生まれの特別寄宿生セーラは父親の死・破産により下働きに転落。それでも気高さを決して崩さず、心の中ではプリンセスであり続け、最悪の時には投獄時のマリー・アントワネットを思い出す。空想ごっこだと言われても、確固たるプラスイメージを持ち続けることは最強の人生戦略なのかも。
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星菫
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ネタバレ大人になって読むと、ミンチン先生の気持ちは好ましいとは思えないものの理解し難いものではない。この作者のものはストーリーも人物描写も面白くて大好きだが、幸福と富とが直結している感じがちょっと引っかかる(「秘密の花園」には裕福でも自分で不幸だと思ってる子供が出てきたっけ 汗)。底辺のまま一生を終える「セーラ」も「ベッキー」も「アン」もこの時代のイギリスには多かったことでしょう。
0255文字
ジュリ
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何度読んでもいい。光文社古典新訳文庫は訳がわかりやすく、これもわかりやすい訳だった。読みやすい。
0255文字
吾亦紅
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子ども用に書かれた『小公女』を、あれは最後まで読んだかどうか記憶は定かではないけれど、テレビアニメは観ていたので、あらすじはよく知っていた。が、今回この新訳を読んでみて気付かされたことがあった。セーラの敵であり、読者の敵であったミンチン先生の狡さや、ミンチンの妹であるアメリアの愚かさや弱さだ。自分の中のミンチン的なものやアメリア的なものに気付かされたのだ。なんということ。
0255文字
へど
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新年初読み。強い女の子もハッピーエンドも好きだし、スカッとブリテンみたいな筋も大好きだ。影響力のある愚かな人物のそばで割と冷静に物事を見通していたジェシーやアミリアが憎めない(好きでもない)。寄宿舎学校の友達三人衆のなかでもロティが終盤活躍しなかった(どころか、足を引っ張ることさえあった)のと、引っ越し後にメルキゼデクとの関係がどうなったのかが気になった。総じて楽しんで読めたし、『秘密の花園』に続いてバーネットの土屋京子氏訳は刺さるらしい。セーラは最期までプリンセスであっただろうな。
0255文字
アリス
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図書館本。幼少期の時に読んだことがあるが、どんな内容だったっけと思い借りてみた。最も印象に残ったシーンはセーラの父親が亡くなり、貧乏な生活になってしまっても美しい立ち振る舞いを忘れないセーラはすごいと感じた。
0255文字
ソングライン
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本当のプリンセスならどう振舞うのかしら、飲まず食わずの行軍をする兵隊さんの我慢はどんなにつらいのかしら。裕福な寄宿生の身分から父の死により学校の小間使いになってしまう少女セーラ。空想の世界でのプリンセスの気高さと慈悲の心を想像し、どんな苦境にも耐え、心通う友人を励まし、貧しい同僚にやさしくし、物乞い少女とパンを分け合うセーラ。最後には、素晴らしい幸せが待っているのですが、彼女を探す父の親友との邂逅シーンには涙が止まりません。
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omiotuke
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ネタバレ日本ではアニメ化されて有名だが私は未視聴。セーラの内面的な強さと弱さ、とくに打ちひしがれる場面が良かった。しかし、説教臭い部分や軽い展開が多いのが気になった。
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misuzu
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小さな頃、ビデオで見た世界名作劇場のセーラが大好きだった。新訳が出たのがきっかけで、何年ぶりかに再読してみた。アニメのセーラは正に聖人君子。原作のセーラはとても大人びているけど、年齢相応の態度も見せてくれる。セーラも人間なのだと、妙に安心してしまう。と言っても、私や私の周辺にいる一部の人間より、精神は大人だ。状況は違うけれど、私もセーラの様になりたいと願い行動すれば、きっと私も変われるかもしれない。イギリスとインドという、歴史的な事には触れられていない。違和感を覚えるのは、私が日本人だから?
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🍭
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ネタバレバーネット三部作読了。セーラの「プリンセス観」が、苦境の中で活きて、その善良さが周囲の人へを導いていく。小公子と主人公の強さの方向性は変わらないものの、彼と彼女の境遇には大きな差がある。セドリックが苦労知らずの善人貴族様であるのに対して、セーラはティーンになる前に生活の辛苦を味わい尽くし、その上で擦れずに気高く生き抜いた。バーネットの作品では専ら、宗教的善悪から見た勧善懲悪を描くより、行動解決主義的な面を描く。それはすごく好ましく思える。人は自ら、その選択や在り方を選べる。偶像は実像にもなる可能性がある。
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ぴょん
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私もセーラのマインドを持って生きる。
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晴久
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面白かった。中盤以降は一気読み。解説にあったとおり、植民地支配の是非とかそういうのは意識されていない。どんな苦境にあっても、プリンセスのように気高い心で生きているセーラちゃんがけなげ。おおまかなストーリーは有名すぎて知っているけれど、早く続きを読みたい。そんな気持ちになった。登場するお人形やお人形のお洋服や小物が素敵だった。思っていた以上にミンチン先生が酷い人だった。
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sugarpon
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こちらは小公子と共に図書館新着棚に並んでいたので引き続き読みました。絵にかいたようなシンデレラストーリー。しかもそこに「アン」というこれまた恵まれない少女のエピソードがくっついてくるところがたまりませんね。きらびやかで夢のある世界でした。セーラが想像力を駆使するくだりは「赤毛のアン」を思い出しました。
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はるくる
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しばらく私のバイブルとなるであろう本。確か小公子の本の後書きに、小公女よりも小公子の方が面白いと書いてあったけど、全くそんなことないと思う!たしかに小公子のように新聞を賑わせるスキャンダルはないけど、セーラの真っ直ぐで大人びてるけど、子供っぽい純粋さが端端から感じられるエピソードはしばらく心に残り続けます。
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Ch
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ミンチン先生の妹のアミリア嬢の存在が、今回の再読では印象的。オイオイなんだその偶然、と思いつつも、早く出会って!と願うのは子供の頃と同じで単純に楽しい。小公子よりも、やっぱりこちらの方が好きなのも変わらない。
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ハルト
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ネタバレ読了:◎ 恵まれた環境にいた少女が不遇な立場となり、今度は前以上に恵まれた立場になる。苦難な中でも、気高さを持つことを忘れない、良い意味でプライドの高い少女だったプリンセス・セーラの物語。〈空想〉好きで、誰にもやさしく、聡明。10代前半にこんな出来上がった人格の少女がとは思うけれど、〈空想〉の中でプリンセスとして振る舞ったり、嫌いなミンチン女史を想像の中で殺していたりと、人間くさいところが見られるのは、その年らしくて安心した。情けは人の為ならずということわざを思い出さずにはいられなかった。
0255文字
belle
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お人形のエミリーと「空想ごっこ」と甘パン(この訳では丸パン)。変わらずにそこにあった。
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ふくねこ
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ネタバレ昔、ハウス名作劇場でアニメを少し見たくらいでした。今回初めてちゃんと読みました。当時のロンドンの雰囲気、時代背景など(主にインド関係)が感じられて面白かった。児童文学、意外と純粋に読めて、面白いと感じました。あまりに現代の環境とかけ離れている&ハッピーエンドが約束されているということも要因かもしれませんが。しかしセーラ、強すぎ。
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Masako33
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懐かしいセーラに会いたくて、新訳を買って読みました。霧の都ロンドン、ダイヤモンド鉱山という響きにわくわくした幼い日の記憶が蘇り、時を忘れて一気に読んでしまいました。セーラは気高い「プリンセス」ですが、ただの良い子ではなく、ミンチン先生にはっきり物申したり、辛い時にエミリに当たりそうになってしまったり、人間らしい面も随所に描かれているのが印象的でした。
0255文字
らんまる先生
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どんな状況に置かれてもプリンセスの思いを忘れないセーラ。 プリンセスとは他人の心を思いやれる人のことだ
0255文字
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