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聖母の美術全史 ――信仰を育んだイメージ (ちくま新書)

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ネタバレ[2025-007]
0255文字
takao
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ふむ
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泉を乱す
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あとがきに涙😢 内容も全ページに発見があった。図書館で借りて読んだのだけど、これは改めて買って手元に置いておきたいと思う。
0255文字
はちめ
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450ページを超える暑さで内容的にも濃く読み通すのには相当な時間とエネルギーが必要。紹介されている作品の図版が小さく白黒なのは本書の分量からして致し方ない。最終章に本書全体の極簡単な要約を著者自身が行っているので、それを先に読んでも良いかもしれない。あとがきに自身と亡くなられた娘さんのことが少し詳しく記述されている。著者にとって本テーマで1冊の本を書き上げることは必要な過程だったんだろうと思う。 アンディー・ウォーホルのマリリン・モンローの作品が聖母の文脈で語られると理解が進むような気がした。☆☆☆☆☆
0255文字
アキ
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プロテスタントに聖母信仰はない。聖母マリアは世界で最も信仰されている女神である。世界中に広まったのは、ラファエロ「聖母子像」とムリーリョ「無原罪の御宿り」の影響がある。この頃から美術の対象となり、全世界の地母神と一体化する。日本のキリシタンも聖母像が中心だが、踏み絵を西洋で行っても効果はなかっただろう。そもそも聖母は神でもないのだ。時代と共に聖母の変遷があり、それは現代にも生き続けている。あとがきで著者が吐露した娘の死にキリスト教が無力だったことに想いを馳せる。膨大な聖母の歴史は奇蹟と幻視と顕現の写し。
0255文字
Francis
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美術史家宮下規久朗先生の460頁と言う大著。キリストの母マリアのイメージから派生した「聖母」をめぐる美術について古代から現代まで語った野心的な著作。
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trazom
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聖母マリアをめぐり宗教と芸術の両面からの深い考察が巡らされ、正に「全史」というに相応しい素晴らしい一冊である。時代や地域によって異なる事情を丁寧に網羅しつつ、聖書では重要でないマリアが、なぜ広く信仰を集め、なぜ造形芸術と結びついたのかと問う著者の思索は広くて深い。あとがきに、宮下先生が、大学生の娘さんをガンで亡くされた話が書かれている。「聖母マリアが共感を呼んで親しまれたのは、子を産み育てる喜びだけでなく、子を失うという人間で最も深い悲しみを経験したからでもある」という本文が思い出されて、涙が止まらない。
かずぼう

マリアも一人の母でありましたね😢

12/05 18:32
trazom

ピエタ、マーテル・ドロローサ、スターバト・マーテル…どれも、母としての悲しさを象徴しているような気がします。共同受難(コンパッション)です。

12/05 19:04
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Homo Rudolfensis
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ネタバレ洗礼を受けていた著者は、大病を患った娘のためにどんなにお祈りをしても良くならず、とうとう亡くした、という経験をしています。しかし、著者がどれほど調べようとも、娘が死後に関しては回答は得られず、一部の仏教などの方が詳しく語っているほどだったそうです。ガンジス川に流して正式な祈祷までしてもらった後もこの疑問は残っており、一刻も早く死んで確かめたい、とまで語っています。本書は、そのようにキリスト教に裏切られた、と感じたことのある人が書いている、ということを知って読むと、また別の理解ができると思います。
Homo Rudolfensis

この本は、あとがきがとても重要だと思うので、普段は序文やあとがきを飛ばしてしまう人でも必ずあとがきだけは読んでほしいと思います。

11/04 15:38
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田内千晴
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■読んだきっかけ:宮下規九朗氏の美術の本なので息抜きに調度いいかなと思って手に取りました。(息抜きにはならず本気で読むことになるとも知らず…) ■感想:見慣れた図像も聞きなれた用語も、聖母信仰の側面から光を当てるとまた違った面が見えてきて面白かったです。言葉を選ばずに言うと「中途半端な立ち位置」にいるマリアだからこそ、ここまで世界中に受け入れられて来たんだなと思います。神は死んでも聖母は死せずといったところでしょうか。 ■今後:かくれキリシタンと潜伏キリシタンの違いに興味を持ちました。
0255文字
くり坊
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エキナカの書店で最初に見た時は「新書で1250円は高いな」と思い、同じ本が図書館に在架されたので、これを貸し出して読み進めましたが、あっという間に、返却期限の2週間が過ぎて、全てを読み終わることができませんでした。また再読する予定です…結論、この本は、図書館で借りると、読み終わるのが難しいので、購入すべし。
0255文字
EMI
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聖母は紀元後の人類のほとんどの文化史に影響を与えてきたと言います。聖書では重要とは言い難い聖母マリアが、何故これほどまで広い信仰を集め、美術と深く結び付いたのか。著者は中世~近現代の西洋美術史とキリスト教の宗教史を自在に横断しながら、聖母崇拝を促したのは美術に他ならないことを明らかにしようとします。苦しい時に人が求める母なるものを具現した美術作品、民衆的なお守り、像、オブジェ、アクセサリー等々。時には奇跡を起こし、時に破壊され、燃やされ、踏みつけられながらも二千年にわたって生き抜いてきた聖母の美術史です。
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クサバナリスト
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・「サルス・ポプリ・ロマーニ(ローマ民衆の救い)」 ・マタイ伝・ルカ伝には聖母・マリアに関する記述があるが、マルコ伝・ヨハネ伝にはない。パウロ書簡にも神の御子が「女から生まれた者」と記されるのみ。 ・聖母の描かれ方の変遷史、特に宗教改革に伴うもの、また、東洋における仏教との関りとの中で観音菩薩との融合していく流れ等、とても興味深いものがあった。
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takakomama
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聖母像の起源から現代美術に至るまでの聖母の壮大な美術史。460ページは読み応えがあります。植民地や東洋などの国々の布教の歴史も興味深いです。「ピエタ」の聖母の悲しみを思うと心が痛みます。
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Go Extreme
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聖母と美術―なぜ信仰を集めるのか:正当する聖母 聖母信仰と聖像 聖母像の成立―最古の聖母画像 聖母イコンの意味 ロシア・ローマの聖母イコン 黒い聖母 中世の聖母―涙と乳:イコンとナラティブ 受胎告知 嘆きの聖母 絵画から彫刻へ 慈悲の聖母 授乳の聖母 ルネサンスの聖母―美術の時代の始まりと危機:美術としての聖母子 イコノクラスム バロックの聖母―危機の時代の幻視と爛熟:カトリック改革  聖母像の広がり―植民地・民衆への浸透 東洋の聖母―インド・中国・日本への伝播と変容 近現代の聖母―衰退から変奏へ
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ikeikeikea
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聖母マリアの美術についてその歴史や様式、そして美術品そのものが信仰対象になっていた次第について詳細に語った1冊。カトリック等のキリスト教徒には大変興味深い本だと思われる。信仰もないしそこまで興味関心もない自分には結構キツかった。図版が豊富なのだが豊富すぎて個々の図版が小さすぎるのも難点。作者は図版については「検索して調べて」と言うのだが、だったら検索の便を図るため、作品名について邦題だけでなく英題等もつけて欲しかった。
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