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言いなりにならない江戸の百姓たち: 「幸谷村酒井家文書」から読み解く

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たつや
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タイトルに惹かれて、図書館で借りましたが、凄く面白かったです。千葉県に住む自分にとって、舞台の松戸市は大分離れてますが、同じ千葉県なので、親近感も覚え、また当時の農民の力強さが如実に分かる、勉強にもなり、スカッとする事もできた良い本でした。
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パトラッシュ
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江戸時代の農村は幕府や大名の厳しい管理下にあったと思われがちだが、ほとんど農民の自治に委ねられていた実態を千葉県松戸市に残る古文書から明らかにする。年貢額や村の掟を定め、用水を巡る争いを調停し、領主に裁判を求めたり派遣された役人の罷免を要求するほどだった。制限的だが行政・立法・司法の各分野で、全て文書の作成とやり取りで実務が行われていた。つまり読み書きができねば村の運営に参加できず、無学文盲の百姓が武士に搾取されていたとのイメージを打ち砕く。たくましく生きる農民の姿こそ、日本史の教科書に掲載すべきだろう。
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やご
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副題が『 「幸谷村酒井家文書」から読み解く』で、幸谷村というのは、現在の松戸市、JR新松戸駅の付近にあった江戸時代の村です。わたしの住んでいる市からすると、松戸市は他県ではありますが隣の隣くらいの位置にあり、旧幸谷村地区も通りがかったことが何度かあります。それでちょっと親近感をもって読むことにしました。(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1388.htm
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はこちゃん
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いつの世もトラブルはつきもの。周りとうまくやっていくことはもちろんだけれど、主張も大切。
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サトシ@朝練ファイト
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舞台は現在の千葉県松戸市あたり、主人公は無名の百姓たちです。これが実に楽しい、読んでいて元気がもらえるようです。
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ATSU
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久しぶりに面白い本を読みました。江戸時代の村の仕組みを丁寧に説明してくれたのち,幸谷村という一つの村を例に,古文書を解説付きで載せながら,江戸時代の百姓たちの姿をみています。実は最近,江戸時代における私が住む地域での水を巡る古文書を見ました。(活字です。)そこには,A三ヶ村がM神社の近くで水をとれ高に応じて三方に流れるようにし,三ヶ村が管理していることが書かれていました。先輩からそれ以前は,A三ヶ村で水を巡って争っていたと聞きました。争っていたという古文書はたぶんみつかっていません。残念です。
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Úplněk
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訴訟を起こすことが示談を成立させやすくるテクニックとして使われていたことが面白かった。史料の読ませ方も文書の写真・翻刻・読み下し・現代語訳と用意してあって丁寧だった。
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コーリー
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幸谷村酒井家文書を素材に、江戸時代の人口の約八割を占めていた、村に住む百姓たちに注目して書かれた本。これまで筆者が様々な著書で明らかにしてきた江戸時代の村や百姓について、平易に書かれており、分かりやすい。また内容に関わる文書の写真、翻刻、読み下し文、現代語訳が示されていて、古文書学習にも使うことも出来る。
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Go Extreme
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江戸時代の主人公は無名の百姓たち 入門、江戸時代の村: 江戸時代は石高制の社会 村の住民 村のしくみ 百姓の負担と村請制 貨幣制度 村の神社は村人全員で維持する 領主と村と百姓の関係: 自主的に定めた村の掟 なぜ年貢をめぐって村人同士が争ったのか: 領主からの負担をめぐる村内対立 百姓たちに求められた能力 水をめぐる協力と対立―農業用水・堤防・排水 武士に「もの言う」百姓たち―武士の罷免を求め領主の人事に口を出す イワシも屎尿も貴重な肥料―裁判をいとわない百姓たち 協力しあい暮らしを守るたくましい百姓たち
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skr-shower
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地元の寺にも、小さい領土だが領主に直訴した農民の墓がある。昔の教科書から更新された知識は、大人にはなかなか届かない。どうアップデートするか難しい。
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大泉
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『百姓たちの江戸時代』の著者が、居住する松戸市を題材に、江戸時代の百姓たちがいかに事務処理を行い、身の回りでおこる紛争を解決していったのかを、実際の史料を引きながら解説する。利発な高校生くらいを対象としていると思うけど、地元の小中学生とかすげえおもしろく読める気がするなあ。啓蒙的でよい本です。
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