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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫)

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uxt
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ネタバレ地雷だらけの多様性ワールドが心に残った。自分視点では被害者だと思っていても、相手視点ではそんな自分が加害者側に無自覚でまわってしまうことがあるなと。アフリカ人の母親は「わたし」からの発言で、一方的に差別されたと思っているが、「わたし」に対して差別的な発言を無自覚にしていた。この母親を愚かだなと思ったが、時として自分も陥りがちなことだなと思った。ただ、「人を傷つけないようにしよう」というよりは、「自分も無自覚に人を傷つけているのだから、相手を許してあげよう」の方が、解決になるのかなとも考えた。
0255文字
傑
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★★★★☆ 古本屋さんで購入。初作家さん。 話題になった時に気になっていたけど、なかなか手に取る意思が固まらずここまで来てしまった。 読んでよかったというのが感想。 エンパシー→「自分で誰かの靴を履いてみること」。すごく刺さる。
0255文字
K17
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イギリスの「地べた」に生きる人々の様々な社会問題が描かれていたが、作者さんと息子さん、作者さんと周囲、息子さんとその周囲等の温かいやり取りを通してそれを見たおかげで重苦しい雰囲気は微塵もなく、息子さんの聡明さと良い子っぷりが伝わってくるばかりで なんとも爽やかな読後感だった。
0255文字
あずさがわ
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紛れもない名著でした。エリート小学校から底辺中学へと進学したぼく。小学校にはなかった差別があったりいろんなできごとが暗い影を落とすこともあるが、底辺中学はパワーに溢れていた。いわゆる底辺家庭の少年がラップでみんなを圧倒させていたり、胸が熱くなるシーンややりとりがたくさんあった。まっすぐなぼくがシンプルにいい子で眩しい。続編もぜひ読みたい。
0255文字
ぺちこ
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ネタバレ昨日の夕食はパン1枚だったって聞いちゃったらどうする?自分だけが貧乏な貧困の方が本人には苦しい。あえて波風を立ててでも少数の少女たちを保護することを選ぶ。いじめに参加しているのは、何もされたことのない関係ない子たち。移民の中にも人種差別的な言動を取る人はいるし、やられたらやり返す人もいる。万引きは確かに悪いことだが、街中の商店街で起きていることではないし、フリーミール制度で育ち盛りのティーンが使える食事代を考えれば、同情の余地はある?私立と公立でプールサイドの観客席が異なる、競技も別々に行う。
0255文字
samurai_note
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読みすく軽妙な文章でありながら、英国における人種差別や貧困などの社会問題に、中学生の息子と共に生活をする現場の目線でふれ、読者を置いてけぼりにせず、最後まで興味深く読ませ、深く考えさせられる。ニュースや教科書がどれだけ浅く表層的だったかを思い知る。何度も繰り返し読み直し、考え続けたい名著である。
0255文字
ちゃい
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様々な差別が浮かんでいる今、この話に出てくる日常的な問題がとてもリアルに感じられた。もっと早く読んでおけばよかったと思ったが、実際に6年前に読んでいたら今ほどリアルさを感じたのかとも少し思う。登場する息子さんの考え方は芯が通っていて、自分の意見は持ちつつも友達思いのとても優しい少年だと思った。
0255文字
東森久利斗
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知ろうとする、理解しようとする、考える、話を聞く、相談する、受け入れる、尊重する、折り合いをつける、参加する、行動する、逃げない、批判しない、責めない、強制しない、サウイフモノニ ワタシハナリタイ。日本も英国も抱える問題の根っこは同じ。評論家や識者による上から目線の問題提議のように説教臭くない、暗くない重たくない、読者や子供たちと同じ目線で真摯に語り掛けてくる。長年培ってきたきた保育士の経験のなせる技。玄界灘の荒波にもまれた九州の血。旅行、ズル、無断、休みは罰金、最悪、禁固刑の制度は取り入れるべし。
0255文字
peppermint_804
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☆4.0 見方、捉え方、子どもとの関わり、心に残った。
0255文字
おっきぃ
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中学生の息子さんとのやりとりを起点に、こうやってイギリスの日常にある差別や格差を掬い上げ、それがただの告発ではなくどこか希望があるように描けるのはすごいことだと思う。それにしても、息子さんはヘビーな日常を生きていると思うのだが、中学生とは思えない思慮深さと子供らしさで乗り越えていくのは、親のおかげなのか、本人の才覚なのか。自分の子供の頃は大違い。
0255文字
ぎんちよ
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息子君のまっさらな心と成長にジーンとした。住んでみないとわからない、イギリスと日本の違いにも理解が少し深まった。一言に多様性と言い切れない難しさや、気づかぬうちに相手の地雷を踏んでしまうこと、そんなつもりはなくても傷つけてしまう恐れは日本で暮らしていても普通にあり得ることと思うけど、それが多種多様な国、宗教に及ぶとより複雑になるんだなぁと実感した。諦めずに相手を知ろうと、無知を減らそうと頑張ることが一番大切。自分もより寛容な人間になっていきたいし、無知であることを自覚していこうと思う。
0255文字
wanichan
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日本人とアイルランド人を両親に持つ中学生の日常を描いた作品だか、イギリスの格差や人種問題、多様性までが否応なしに日常に入り込んでいることが伝わってくる。帯にあったように、大人も読むべき課題図書だと思った。
0255文字
夏のうさぎ
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「息子」のクレバーさが羨ましくなった。元底辺中学校に行ったからこそ、自分の立ち位置や周りの状況をよく見つめていると思ったし、自分はどんどんとそういう柔らかさを失っている気がした。
0255文字
Hiroki
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朝霞図書館 息子(中学生)や配偶者(ダンプ運転手)の視線も時折入ってるノンフィクション。子育てには親の力には限界があるのでコミュニティの関与が不可欠とか、善意は決して頼れるものではないが欠くべからざるものとか、無頓着に自由奔放に天真爛漫に生きられる幼児期を過ぎると鋳型という悪魔に取りつかれ自由は変型か喪失を強いられるとか、他者との関係性のもとにアイデンティティはあるので節度を失った人間関係においてはアイデンティティのあるべき場所が分からなくなるとか、、、、。
Hiroki

エンディングでブルーはグリーンに変わる兆しがある。少年の成長を示唆すると同時に、あらまほしきコミュニティ・社会を望む作者の意識なんだろう。さて、種々様々に先行するイギリスを足場としたドキュメンタリー。ここ日本ではどう展開していくのだろう。観察者だけじゃなく行動者としても関わりたいものです。

03/09 09:43
0255文字
ちひろ
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ネタバレ自分に息子ができたので、前から気になっていたこの本を読んでみました。普段はフィクションしか読まないけど、自分が知らないイギリスの生活や制度を知れて面白かった。自分が新聞読んだりしなくて無知過ぎて、イギリスってこんな感じなのかと衝撃を受けた。人種差別、貧富の差による差別に触れながらも、作者の息子さんが自分の考えをしっかり持っているので、読んでいて嫌な気持ちにならなかった。自分がやられて嫌なことはしない息子に育てたいと思った。
0255文字
ともみ
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この息子さん、自分の考えをしっかりと持っていて 大人と対等に話が出来るのが賢すぎる11歳だなと感じました。色々考えさせられる内容でした。
0255文字
温室
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★★★★外国の日常の風景が知れて良かった。
0255文字
植物
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面白い。ちょうどうちも中学校に上がる歳の子がいるので、同じぐらいの年頃の子の話はとても興味深い。
0255文字
フラチキさんです
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ネタバレ★★★★★+ 作者さん2冊目。超有名作です。ノンフィクションと知らず読みましたが、その引き込まれ方は正に物語のようで、多様性というテーマが主軸になるといくらでもお話に引き出しができるなと思わされます。子供という最も柔軟かつ偏見も強い時代に、黄色と白色のハーフである作者さんの息子さんが、白人が多数派の貧困寄りの学校で得てくる体験は大変貴重で、正にフィクションならではの考えさせられる内容が多く一気読みでした。作者さんの音楽の趣味から来るであろう性格も気持ち良く、文体もより良いものに仕上がっていました。良作。
0255文字
キャプテンつかさ
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正直、総体的な感想が難しい本だと思う。 何故なら読んだだけで分かった気になってはいけないと思うから。いろんな背景を持つ人種の末裔が集う世界の縮図のような学校で健気に真面目に自分らしさを持って楽しみながら大事な友達の中で生きる賢明な息子君。 自分達の日常では考えられない格差社会の厳しさ寂しさ、、日本に居るから他人事だと思ったままならこの本の本質に近づけないだろう。いや、ホントの意味で理解なんか出来ない。だから分かった気になってはいけない。 このような世界があると知れた事が、この本の読書の喜びだと思ったな
0255文字
ロボット刑事K
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話題になった時に読みたかったんですが、ようやくブックオフで見っけました。タイトルから、黄色人種と白色人種の間に産まれた子が自分のアイデンティティに悩んだり、黄色白色どちらのコミュニティーにも属すことができずブルーな気持ちになるみたいな内容かと予想していましたが違いましたね。イギリスはフィッシュアンドチップスとスコッチとネッシー程度の乏しい知識しか持っていませんが、英国紳士の国にも底辺中学校なんて存在するんですね。☆4つ。名前が明かされない配偶者がいい味だしてます。息子クンは少しいい子過ぎて将来が心配です。
0255文字
くろなま
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イギリスの中学生を取り巻く環境で、差別と貧富の格差がこれほどまでとはと驚かされた。
0255文字
かりぐらし
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タイトルが秀逸。多様性とポリコレは自分は最近よく分からなくなってきている。行き過ぎなのかまだ足りないのか、これを本当に当事者が望んでいるのか。そういう問題を考えるのに非常に良い作品。息子は白人とアジア人のハーフになるが、何故半分と呼ばれなきゃいけないのか。だけどダブルと呼ぶのも行き過ぎ。ハーフ&ハーフでいいだろうという。その辺の問題も当事者以外には感覚が分からない。「イエローでホワイトな子」がブルーな気持ちでいる必要はない、という一文がこの本の肝かもしれない。
0255文字
Kiyo
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この本を読むと、人間性が深くなる。 世界が広がる。 世界にはいろんな背景を持って、違う考え方を持って、日々を生きる、日々を闘ういろんな人たちがいるってことを改めて実感(それもリアリティ高く)させてくれる本。 個人的にいいなって思ったところ。 違う考え方だから性格が違うから、衝突するから一緒にいない、という訳ではなくて、 考え方が違っても、衝突しても、それでも一緒にいることを選ぶことができる人間性を持つ息子くんに感動。 息子くんとティムの関係性を見習いたいなと思いました。
0255文字
とむ
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直感で気になって読みました。フレディみかこさん著作の本を初めてよみました。とても興味深く読ませてもらいました。無知や無関心でいることが差別や偏見、格差を広げて分断を生んでしまうという事、考え方が違う人がいても理解しようとする事(エンパシー)が大切なんだという事を学ばせてもらいました。フレディさんと息子さんの対話がとてもクールでした。自分もお二人のようにクールな考え方のできる人になろうと思いました。そして自分の息子にも伝えて行きます。続編も是非読んでみたいです。
0255文字
くる
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積読していてやっと読めた1冊。海を渡れば、いろんな国の人が、いろんな問題で悩まされていることに気づかされた。作者はイギリスに在住しているため、表面部分ではなくて、リアルなイギリスの姿が垣間見れて面白かった。この話に限らずだが、子供の考えには本当にハッとさせられる。この本からもたくさん学ばせてもらった。続編も絶対に読みたい。
0255文字
てぷてぷ
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私も子供には人種の多様性ではなくて、階級の多様性を感じておいて欲しい。義務教育時代に。しんどさを感じておいて欲しい。高校行けば、楽なんだけど、いろんな人がいて大変ってい現実って、たぶんその時しか実感できない。大学行って、社会人になったらもう感じられないから多分。まー日本には人種の多様性はないけど。
0255文字
くるり
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【1万円選書6冊目】すごく良かった。なんで今まで読まなかったんだろう。でもこういう出会い方をしたからより入り込めたんだろうな。息子さんの考え方が自分にはない角度からのものばかりで、育った場所が違うとはいえこんなにも変わるのかと驚いた。配偶者のバッサリと斬る感じも結構好き。感想含め、ここで得たことをしっかりとまとめたい。続きにもダニエルやティムが出てくるのかな?
0255文字
りー
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0255文字
まっつん
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★★★☆☆ 小説ではなかった。 イギリスの事情はよくわからないけど、多様性という面では考えさせられる内容ではあった。
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ponta
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多様性を考える機会はそこら中に転がっている。そう思わない人は意識的に、無意識的に多様性を考えることを避けているんじゃないか。著者と著者の中学生の息子は日々の生活の中で否応なしに人種の違い、貧富の差といった社会の「壁」に遭遇し、自分たちの価値観を更新していく。この本を読んだら「知らなかった」が言い訳にならなくなると痛感。
0255文字
なちょ。
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ずっと手元に置いていてたまに読み返す。 イギリスの比較的格差が大きい地域で暮らす著者とその息子の日常を描いたノンフィクション。 「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」 息子に多様性があった方がいい理由を尋ねられて、著者はそう言った。この言葉がとても好きで、多様性というものを考えるときに思い出す。 最近は多様性が敵視され始めている。社会が疲れてきたのかな。多様性は、思想ではなく現象なのに。社会のリアルな「差」を感じたい時に、この本は丁度いい。
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うにせん
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本屋大賞ノンフィクション作品を積読消化。たしかに分かりやすく伝わりやすい文章で、人気が出たのも頷ける。子供と読むとなおいいのだろうな。作品に登場する息子は中学生で、子供とも違うし大人とも違う、絶妙な時期。海外生活で周囲で起こる社会の縮図のような出来事に、著者と息子の関わり方、考え方に、たくさんの学びがある。大人が読んでももちろんだが、子供が読むとさらに得るものが大きい気がする。自分に差し迫っている問題ではないものは、見過ごして知らないままでいるのは簡単だけど、真実を知り、考えることはやはり大切だと思う。
0255文字
ねんまに
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タイトル通りではあるが、やはり思想色強めで個人的には受け入れづらかった。人気なのも理解はできるけれど。
0255文字
だしのもと
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色々考えさせられる内容だった。 これからの日本を暗示しているようにも感じられた。 差別の問題は一朝一夕では解決するような問題ではなく、社会の振り子が左に右にと振れながら徐々に良い方に寄っていくしかないのではないかと思う。 世界の振り子が、大きく動いているように感じる今だからこそ「色々あって当たり前」この言葉が響いた。 いつか、また再読しよう。
0255文字
新刊文庫好き
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博多出身の妻とアイルランド夫と子供が英国ブライトンで暮らす。中1男子のアイデンティティーがらみの子育て話し。
0255文字
おゆ
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良きでした
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ぷーすけ
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子供の成長は楽しい ★5 差別について考えさせられる ★5 あれこれ考えずにぽわ〜っと生きたい
0255文字
IGBB
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カトリックの小学校から公立の中学校へ進学した息子の学校生活そしてその交友関係を通じて、英国社会の「階層社会と経済格差」「移民の生活とレイシズム」「ジェンダーの問題」「DVとドラッグ」「EU離脱を巡る世代間の溝」などを鋭く描写していく。社会学的にこれだけ重いテーマを扱いながらも、著者の筆致はテンポよく勢いがあり、時にはコメディタッチなエピソードも盛り込まれる。さらに、ノンフィクションな部分だけでなく、息子や友人たちの苦悩と彼らなりに力強く克服していく成長の姿が描かれ、エモーショナルな部分もある作品である。
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