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日本林業はよみがえる: 森林再生のビジネスモデルを描く

感想・レビュー
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くものすけ
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日本林業は何も知らない事ばかり。林業に関する知識の宝庫で非常に勉強になった。また、日本の林業がヨーロッパの林業大国に比べ見劣りする状況であることが分かった。しかも、旧態依然とした林業界の状況は改善することで明るい未来に希望が持てそうな提案もあるのが嬉しい(問題山積乍らやりがいはありそう!)しかも、国土の70%が森林であり手つかずの資源がすぐ目の前にあるというのも何とも不思議。人材育成、10年、20年単位の長期的なプランの作成等々人智を尽くし取り組むべき分野だと思う…俄然行実が湧いてきた!
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あすなろ
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仕事上の勉強から読了。2011年刊行と些か古いながら体系的に勉強出来た一冊。著者は、足元に宝の山があり、林業こそ先進国産業であるのに産業育成出来ない我が国を一喝しているかの如くである。元内閣審議官の方がそれをかなり体系的に海外事例も入れて解説し論じている。戦後の拡大造林から50年以上の保育期を過ぎ、公共事業性が強すぎ育たなかった林業はこれからどうビジョン化されるべきか。森林経営・人材育成・路網付け等、詳細は記さないが、非常に有益であり勉強となった一冊。少なくとも家具造りや建材利用促し等小手先では解決否だ。
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てつお
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10年程前に日本の林業界への提言としてかかれた本。先進事例として主に欧州林業を紹介し、日本林業の目指すべき、あるべき姿を、数々のエビデンスと共に考察する。 10年前に提示されていた課題が現在も解決されておらず、立派な課題として依然として立ち塞がっておりそういう意味も含めて、今なお新鮮、読みごたえがある。
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桃の種
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林業は最近の生き急ぐ社会とは違い、百年単位の時間スケールで動いていると思う。なのに、打ち出される森林政策は小手先の、長期的なビジョンのない中途半端なものが多いのかもしれない。もっと徹底的にやってみたらどうだろう。森林はでっかいポテンシャルを持っているから扱い次第で良いこと起きるんじゃないかなー
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さばお
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以前読んだ漁業の本と同じ手触りを感じた。若魚を獲るのではなく、脂の乗った時期に出荷することで漁師は儲かるのに…、林業家も木を太らせ品質を高めて販売すれば高収入を得られる職業なのだ。林業先進国ドイツではフォレスターは大卒が当たり前で、製材や建築、家具製造などを合わせると自動車産業よりも雇用者数が上回るそうだ。一方、日本は1960年代に植えた木が成長し、最も高く売れる時期を迎えている。林業と関連産業は輸送コストがかかるため地方でこそ成り立つ。2011年の本だが、明るい未来を垣間見せてくれた。
さばお

以下メモ。ドイツの森林面積は日本の人工林面積とほぼ同じ1057万㌶だが、そこから生産される木材の量は日本の4倍以上である。そして日本の林業就労人口4万8千人に対し、ドイツの木材関連産業(林業・加工産業・木造住宅・内装・家具・製紙・木材関連産業の機械製造等)の雇用は99万人(2005年)であり、自動車産業の80万人を上回る最大の産業だ。さらに自動車産業と違い、他に産業が無いような地域に立地するため地域経済への貢献は大きい。

02/13 00:17
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ken
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日本の林業の課題を偏りなくまとめています。
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香菜子(かなこ・Kanako)
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森林の大切さ、林業の大切さがとても明確になった。林業関係者への支援や補助金をもっと積極化すべきでは。
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gotomegu
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林業の政策側視点の本。補助金によって、森林組合に経営感覚がなくても存続できてしまうのが問題。間伐や下草刈りに追われて、同じ現場で一連の作業をすることがなく、技能も蓄積されにくい。国産材が安定して出てこないため、合板メーカーも安定して入ってくる輸入材を使わざるをえない状況も。放置されている民有林をとりまとめる機関、路網を作って山の管理をしやすいようにする人材教育、いい材を育てて妥当な金額で安定して売れる、製材されるように政策を作る必要があるようだ。
gotomegu

やる気のある若手林家は、切り捨て間伐や必要のない枝打ちなどに疲弊している。せめて民有林のとりまとめや、山守としての林家への転売などだけでも制度化してくれたら、じわじわと変化は出てくると思うのだけれど。

01/07 17:07
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レイノー
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2010年刊。著者は内閣官房国家戦略室内閣審議官。◆「お気に入り」様のレビューを端緒に紐解いた本書だが、内容については、充分すぎる読み応えがあった。ただ、この読後感は、可能性とポテンシャルは十分すぎるほどの日本林業であるが、「よみがえる」というタイトルが寒々しく感じられる厳しい現状と、提示される未来像は実現に高いハードルがあるなぁ、と思えるもの。◆林業コストの多くが輸送費に占められる中、これだけの降水量を誇る日本は、大消費地が国内に存することと相俟って、他国に対する比較優位を日本は有しているらしい。
曲月斎

約50年前に計画造林した木々が伐採適齢期を迎えていますが、満足な手入れもされずに放置されいるのが現状です。なかなかに厳しいのが現実ではないでしょうか。

05/09 21:29
レイノー

曲月斎様へ。コメントありがとうございます。◇仰っていることは本書にも記述があり、その通りですねぇとしか申し上げられないのですが、だからと言って、現実が厳しいとするだけでは思考停止の弊を感じてしまいます。◇本書は、確かに身も蓋もない現状開陳と問題提起、そして諸外国(独など)との比較が主ですが、手を付けられそうな部分もあります。本書が自分の意見を持つための材料にはなるかなあ、と感じる所以です。◇とはいえ、林業プロパーは、江戸期林政と三重県?の速水林業?の自己紹介本しか読了歴なく、大した意見ではないでしょうが…

05/09 22:02
4件のコメントを全て見る
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my
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日本の林業のこれからの可能性。50年を迎える樹々が今回収どきだというのに、なんら全く手を打てていない現状に気を揉みます。科学的根拠に則った筆者の主張は唸らせるものがありますが、それ以上にひどい今の日本の林業の有様を伝えている写真に心を打たれました。マニュアルもルールもなく手探りでしなければならない日本の林業。欧州の林業主要国の林業に対するきめ細やかな制度にはただただ嘆息するばかりです。日本も火力以外にはどうしようもないなんて言ってる時間の代わりに常に考え続け、先を読んで行動に移すべきだと思いました。
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miri
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指摘している問題点や課題点をひとつひとつクリアーにするにはかなりの労力と時間がかかるだろう。とはいえ、どこが問題なのか明確であることが、より良くしようとする方々の意志の支えになるのでは。
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千日紅
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ネタバレ材価の低迷が日本林業の不振の原因だと説明されてきたが、筆者は、ドイツ、オーストリアなどと比較検討した上で、日本林業には性能の良い林業機械、専門教育を受けた人材、計算された路網が不足していると指摘する。現在は課題が多いものの、今後の日本林業には可能性もある。木材は重厚長大な商品であり、輸送費が生産費用の大きな割合を占めるため、消費地に近い国産材には比較優位がある。また、日本では現在、戦後に造林した人工林が成熟しており豊富な蓄積がある。今後、日本林業の改革により、どのように森林の姿が変わるか楽しみである。
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わし
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林業に興味を持ったので読んでみた。やはりドイツ、オーストリアの林業は、日本の数十年先を行っているようだ。と云うより、日本で持続可能な林業がスタートラインに立つのはまだまだこれから、くらいのレベルだろうか。林業の再生が急務である。
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Nao Masa
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☆4 日本の現状をよく捉えていると思う。いい参考書として再読しようと思う。
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まみ
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木を植えて育てて、切って利用して、また植える。50年、100年かかることだけど、日本中に国産の木で立てられた家が増えるといいな。
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メルセ・ひすい
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kozawa
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蘇って欲しいけど簡単じゃなさそうだ。
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メルセ・ひすい
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14-63赤75 森林先進国のドイツのフォレスターの指導を教授する。。科学的分析、技術、理論。そして路網の整備。そして作業員の労働衛生や職場の安定確保。日本林業は地域の重要な成長産業になる。国家戦略室審議官として民間任用され、林野庁の「森林・林業再生プラン」草案を執筆したキーマンが、日本の林業の問題点と再生のための数々の具体策を提示する。
メルセ・ひすい

慶應義塾大学大学院修了。外務省、ドイツ・チュービンゲン大学留学、日興リサーチセンター・ロンドン・フランクフルト勤務、富士通総研を経て、2009年より内閣官房国家戦略室内閣審議官。01~03年富士通総研より経済同友会に出向し、環境問題を担当。

02/27 05:34
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