形式:単行本
出版社:日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
以下メモ。ドイツの森林面積は日本の人工林面積とほぼ同じ1057万㌶だが、そこから生産される木材の量は日本の4倍以上である。そして日本の林業就労人口4万8千人に対し、ドイツの木材関連産業(林業・加工産業・木造住宅・内装・家具・製紙・木材関連産業の機械製造等)の雇用は99万人(2005年)であり、自動車産業の80万人を上回る最大の産業だ。さらに自動車産業と違い、他に産業が無いような地域に立地するため地域経済への貢献は大きい。
やる気のある若手林家は、切り捨て間伐や必要のない枝打ちなどに疲弊している。せめて民有林のとりまとめや、山守としての林家への転売などだけでも制度化してくれたら、じわじわと変化は出てくると思うのだけれど。
約50年前に計画造林した木々が伐採適齢期を迎えていますが、満足な手入れもされずに放置されいるのが現状です。なかなかに厳しいのが現実ではないでしょうか。
曲月斎様へ。コメントありがとうございます。◇仰っていることは本書にも記述があり、その通りですねぇとしか申し上げられないのですが、だからと言って、現実が厳しいとするだけでは思考停止の弊を感じてしまいます。◇本書は、確かに身も蓋もない現状開陳と問題提起、そして諸外国(独など)との比較が主ですが、手を付けられそうな部分もあります。本書が自分の意見を持つための材料にはなるかなあ、と感じる所以です。◇とはいえ、林業プロパーは、江戸期林政と三重県?の速水林業?の自己紹介本しか読了歴なく、大した意見ではないでしょうが…
慶應義塾大学大学院修了。外務省、ドイツ・チュービンゲン大学留学、日興リサーチセンター・ロンドン・フランクフルト勤務、富士通総研を経て、2009年より内閣官房国家戦略室内閣審議官。01~03年富士通総研より経済同友会に出向し、環境問題を担当。
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