形式:単行本
出版社:岩波書店
・「対話」で感じた違和感には自分の持っていない外部の情報(異なる視点、メタ)が含まれている※そこに気づくことで成長できる(成長とは新しい視点を手に入れることとも言える) ・「内なる対話」とは外(他人)から(自分の中に)獲得した様々な視点を切り替えて考えること※あの人はなぜあんな考えになったのだろう、あの人の立場だったらどう考えるだろう ・新しい視点は「内なる対話」を経て獲得できる=「内なる対話」を経て人は成長する ・他人を深く理解するには他人の「声」から背景(環境、文化、地域、組織)を知る必要がある
著者のあとがき「おわりに」にも書かれていますが、バフチンの対話論には現在さかんに言われている多様性や権利の本質を考えるうえで大事な部分が示されているように感じました。 未知なものを理解したいという欲求は「自ら」「楽しんで」「つながりや共通点」を見つけ、「違い」を知ることで活性化される。興味や理解のメカニズムを知ることは、他人と自分を知るための「対話」にもつながる。そんなことを感じました。
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