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倭国 古代国家への道 (講談社現代新書 2634)

感想・レビュー
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あきら
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継体からが一統?
0255文字
冬子
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ネタバレ「歴史学が国家の成立を論じる際に忘れてはならないのは、(中略)国家が社会の中から生まれながらその上に立ち、やがて社会から疎外される権力にまで成長することの意味を問うことだと思うのである」(263頁)史書と考古学的裏付けから五世紀の王宮の立地や分布から、中枢部と周縁部に分け、倭王を名乗れる勢力を分ける。中枢部の王族は熾烈な内部構造で自滅し、周縁部は葛城、吉備、紀伊、さらに大陸とまで交流を持つ海人集団に支えられていた。五世紀は場を拠り所として支配.服属関係が確認された段階、制度を通す段階は六世紀になるよう
冬子

播磨国風土記唐読み取る勢力分布の変遷も面白かった

12/12 11:26
0255文字
マサ
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記紀の記述に王統の争いによる激しい内容があることはいくつかの解説書で知っていたが、中枢や周縁のそれぞれの勢力の関係が分かりやすかった。特に葛城、吉備、紀伊と王権との関係はかなりすっきりした。それにしても、継体の王権掌握に戦や乱など武力による感じがないのはなぜなのだろう。
0255文字
ふるかわ
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大陸とつながった地方勢力の観点から不安定なバランスの上に成立する天皇制を描いてるのが面白いすね。王宮のあり方を通して当時の権力の特徴を探るのも、私には成否を評価できないけど興味深いです
0255文字
キック
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文献史料が乏しく王宮の発掘調査も進んでいない謎の5世紀の国家の実像に、記紀や風土記に加え地名等を手がかりに迫っていく力作。倭王を出すことができる中枢王族と、倭王には就任できないが王族を称することができる周縁王族という複数の集団が存在し、5世紀の倭王はその同輩中の第一人者という存在にすぎず、その後、吉備や葛城をはじめとする各地の豪族との対決や王統の断絶等を経て、継体天皇以降の強大な支配権力に至るまでを素描。一般向けにしては冗長で退屈な箇所もありますが、読み飛ばして最後まで読了することが肝要な本でした。
0255文字
Akim
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漢字表記の読みが難しい。フリガナがあっても、再出時に読めないことが多い。
0255文字
真作
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5世紀、大陸では南北朝時代が始まり、半島は三国時代、列島は?倭の五王の時代なのだ。各地で巨大な前方後円墳が造営されていた頃。奈良の倭(ヤマト)王権だけでなく、周辺王族として葛城、吉備、紀伊などの勢力が対立関係にあったらしい。これらの勢力は海人集団と密接な関係を持ち、朝鮮半島諸国と活発に交流(技術者の招致、鉄の調達)する先進性を有していたとのこと。これらがヤマトに弾圧されて弱体化していくのだが、ヤマトのパワーの源が何だったのか、解説して欲しかった。
真作

記紀が記す天皇で実在が確実視されているのは、第十五代応神天皇または第十六代仁徳天皇から。それ以前は後世の造作。仁徳系、允恭系の2つの王統が存在して対立、共に断絶。世襲化は5世紀末から6世紀初頭のの継体天皇から。袋を担ぐのは服従の表現(大国主)。

12/02 23:19
0255文字
Zhao
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ネタバレ読了。 本書の中でも記されているが、学術書ではないので史料の引用は最小限にとどめているらしいけど素人の自分にはやや難しかったかも。 どうしても記紀の、万世一系天皇家の呪縛は無意識にあるんだろうなぁ。とまれ5,6世紀の日本(倭)は混迷の時代だったのは理解できた。
0255文字
佐々木 一博
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「複数の王族」が出てくるが、具体的にだれとかかれとか書いていないのでもやもやした。読解力不足か。継体天皇のところはすっきり。一般向けというより学者の研究成果のまとめのようだ。
0255文字
パパ
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王宮の立地や部民制の研究からこんなに古代史の見方が変わるのかという印象。 大王となれる中枢王族と、王を称することができるが大王にはなれない周辺王族という概念を作り、当時の統治体制を説明している。 古事記や日本書紀に記録されている反乱は、吉備や紀伊、葛城などの勢力と周辺王族とが結んだ事実が反映されているとする。 著者の説をもう少し丁寧に検証する研究者が出てくることを期待する。
0255文字
イツシノコヲリ
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神戸大学教授(古代史)による本で「記紀」や「風土記」の伝承から史実を考察する。五世紀に倭王の権力が強化されたとする考古学の成果に基づく通説を否定し、葛城、紀伊、吉備の周辺王族と倭王のゆるやかな連合体であったとする。後半は「播磨国風土記」を基に地域社会と中央支配権力について探る。新書にしては難解であった。瀬戸内地方の考古学の成果について詳しく知りたいと思った。
0255文字
孤独な読書人
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ネタバレ5世紀の倭国の王位継承が必ずしも世襲によるものではなく、また王権の力も強くなかったと述べる。仁徳系と允恭系の二系統が争いその争いの痕跡が記紀の伝承にも見られる。この二系統は結局、断絶することになり最終的には新しい王統、継体朝が成立しそこから世襲による王位継承が確立される。王位継承権のある中枢王族、王位継承権はないが、中枢王族と遜色のない力を持つ周縁王族という概念が新鮮だった。ただそこの部分も含め史料上の制約もあり仕方ないが推論の部分が多いのも否めない。
0255文字
ja^2
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私の以前からの疑問に対し、本書はある程度答えてくれたように思う。▼やはり、当時の人々を暴力的に支配していた人たちなのだ。だが、暴力による支配は次の暴力に取って代わられるのが世の常だが、なぜあの人たちに限ってあの人たちでいられたのだろうか。▼倭王には呪術的な王としての側面があったと本書は言う。ハードとしての暴力とソフトとしての呪術の二面性によって支配したのだろう。▼その後、ハードは他のものに取って代わられてもソフトが効いている限り、不可侵の存在足りえたのだ──というのが、本書で得られた私なりの答だ。
0255文字
へくとぱすかる
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文献中心の本なので、前に読んだ本との色合いの差にとまどった。タイトルの通り、卑弥呼の時代は序章でふれるだけで、古墳時代の国家の成立過程を探っていく。いわゆる記紀の、本当の歴史とは認められない部分の多さの取り扱いがポイント。著者は、王名から得られる王宮の所在地とその分布から、地理的な勢力範囲を推定していく。古代国家の定義にあてはまる事例を見い出すのではなく、まずその過程を明らかにすることそのものが大切である、というのが著者の姿勢のようである。人名などの分析は複雑だが、地道な積み重ねこそ信頼できるはずだ。
0255文字
転天堂
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ネタバレ地名を冠する王族の分布から、中枢王族と周辺王族、それを支える勢力という形で、天智天武朝の中央集権化以前の統治システムについて考察したものである。なぜか中高日本史の資料集などには和珥氏や葛城氏、巨勢氏などの勢力図が載っていたが、根拠がこんなに明確なのかが不思議であった。本著では、血統のつながりの有無を問わない、周辺王族としての「葛城勢力」という表現があり、この方が分かりやすいと感じた。「新撰姓氏録」などでの氏族発祥伝承、「古事記」や各国風土記などの地名起源譚での集約的な分析が今後進めば面白くなりそうである。
0255文字
hiro2030
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神話の時代も含んだ伝承の記紀も魅力的であるが、飛鳥奈良時代につながる日本の古代国家形成過程も興味深い。五世紀ころの日本は、考古学的資料の乏しい時代ではあるが、筆者はその分析のもと推論を試みている本書。いろいろな解釈が成り立つ時代だからこそ魅力的なわけですが、説得力のある推論展開とともにこの時代の理解が深まる良書。
0255文字
Teo
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「倭国」だった日本列島の支配層が少しづつ国家としてのまとまりを持って行く過程の話なのだが、新書としては著者の専門領域に入りすぎていないだろうか。こう言うデータがあるから奈良盆地にある政権はここまで支配を掌握していたと言うので済みそうに思う、新書なら。特に第5章の「『播磨国風土記』の歴史世界」は一般書に書く内容ではないのでは。この章の最後の方の段落だけで済みそうな気がする。
0255文字
不純文學交遊録
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『記紀』は後世の造作が多く、実在が確実視されるのは応神天皇以降である。それでも『記紀』や『風土記』を相互比較することで、より整合性の高い推論を提示できる。本書は王族の名に含まれる地名から王宮の所在地を導き出す。王宮は軍事施設であり、王族間には激しい対立があった。著者は大王を輩出した中枢王族(仁徳系と允恭系)と周辺王族(朝鮮半島との交渉を担う)がいたこと、周辺王族を支えた葛城・吉備・紀伊の三大勢力の存在を示す(周辺王族と葛城勢力の違いが分かり難い)。本書を歴史学者がどう評価するのか興味津々である。
不純文學交遊録

長髄彦を皇孫(66頁)としているが、神武より先に大和に居住していた皇孫は邇芸速日命であり、長髄彦は邇芸速日命を支持した豪族である。

12/31 11:51
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akio numazawa
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5世紀の王宮は防御的性格が強く、王族たちの分立的状況を示す。継体以降、部民制、国造制通じて、それまでの共和的な同輩中の第一人者から、専制君主への変貌を遂げる。倭が受容した仏教は、高度に政治化された支配論理として、倭王の専制化を下支えする役割を果たした。天武.持統以降、中国から認められる倭王の王号から、独自の天皇号を用いるようになる。
0255文字
Tetsuji Yamaguchi
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★★
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のれん
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皇族の5世紀以前はかなり秘密主義だ。元々現代に繋がる万世一系の皇族観は天智、天武天皇から生まれた概念だ。 継体以前となるとそれこそ、本書にあるとおり複数の王家、大陸とのパイプを持つ有力豪族の群雄割拠があったことはかなり前から確かであると認知されていたようだ。 ただ少ない中華文献と発掘資料しかないのもありかなり遅々としているようで一般向けだと中々ない。本書はそんな朝廷以前の王権時代の流れを総括したというだけでも価値がある。(続く)
のれん

しかし総括して話してるため、断定口調が目立ち1行2行の説明で同じ日本書紀の文を部位毎に肯定否定してるのは説明不足を感じる。日本書紀の同時代資料の比較などが待たれる。 まぁ何にせよ、当時の日本は九州東北よりも朝鮮半島が近く瀬戸内海が一番重要だったのだろう。海洋国家らしい一面が見れたかも知れない。

11/28 02:29
0255文字
坂津
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主に五世紀から六世紀にかけての倭王と王族の実態について、奈良盆地や大阪湾岸に分布する王宮や、葛城や吉備、紀伊といった当時の有力豪族との関係性をふまえて考察した新書。王名から王宮の位置を推察したり、『播磨国風土記』の地名起源伝承を読み解くことで葛城や吉備などの諸勢力が渡来系集団と結び付いて各地で伸張する様子を探ったりと、記紀以外のアプローチについて一定の説得力を持たせつつ試行している。ただ、史料上の制約もあり具体像はいまいち判然とせず、ホムチワケ王と応神天皇を峻別する理由などは説明不足に感じられる。
0255文字
サケ太
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非常に興味深い。古代倭国の姿が、古代の天皇というものが少し見えてきた。気がする。二つの天皇の系統が古代から存在していた。周縁王族の存在。古墳時代における倭国の支配について。古代の見方が変わる一冊。
ナオキ

サケ太さんのチョイスした書籍が非常に魅力的でお気に入りに入れさせていただきました📚 いやー歴史本は特に秀逸なモノがおおそうなので年末辺りでゲットしてみたいと思います。

11/01 02:03
サケ太

ナオキさんありがとうございます。新しいことを知るのが非常に面白く感じています。信頼している研究者の方の書籍を中心に読んでいるので、お読み下れされば嬉しいです。

11/01 11:52
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耄碌先生
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★★★☆☆59点
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うーさん
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(図書館)周縁王族という考え方が、私には結構しっくり来ました。河内政権などとの交代というか入れ替わりというかといった考え方よりも流動的で自然かなあと思いました。
0255文字
Akiro OUED
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王宮の名称と場所と、そこを拠点とした倭王の連関に着目して記紀を読み解いた。これに古墳の位置まで組み込むとより面白くなる。奈良南部の忍坂宮に居た男弟王=継体が、なぜ高槻にある今城塚古墳に葬られたのか、とか。本書の5世紀の倭国の姿に至る4世紀の姿をアブダクションする次作に期待。
0255文字
月をみるもの
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継体より前の天皇は複数の家から出てたんだろうという主張はごもっともと思うんだけど、一方で「これこれこの文献のこの記述は信頼できる」「こっちの文献は信頼できない」みたいな区別が主観的/恣意的なものでしかないのではないか、という不満をいつも感じる(この本に限らず文献史学全般に対して)。もちろん考古学だって、出てきたもの自体はともかく、その解釈は恣意的である。「この証拠から、こうだと考えられる」という論理と、「こういうストーリーで考えたいから、この証拠を採用する」というバイアスを区別することは本当に難しい。
月をみるもの

日本書記の全文データベースを中国文献と比較して、年代や原典をさぐる、、、みたいな研究は最近されてるみたいですけどね。。書体比較ができるほど、古い原本はないんでしょうねえ。。

10/02 20:27
Koning

その辺はまぁ、何百年もそれをやり続けてきたテクストと最近ようやくってのの違いなんでしょねぇ。あとは予算が付けばきっと(それだけじゃない

10/02 20:46
3件のコメントを全て見る
0255文字
Junko Yamamoto
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葛城、吉備、紀伊と海人族の連合体が大王家との戦いに破れた理由をもっと詳しく知りたい。 最終章に記されているが、東方勢力との関わりはどうであったのか。
0255文字
さとうしん
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記紀に見える宮名、あるいは王名に現れる宮名を取っかかりに探る倭国王権論。「周縁王族」とは具体的にどのような存在かがもうひとつはっきりしないところがあるが(葛城氏のような有力豪族とは一応区別される存在のようである)、「中枢王族」の傍系あるいは「中枢王族」とは無関係の地方の王ということだろうか。逆にこの概念により継体天皇がどういう存在かイメージしやすくなったようにも感じる。
0255文字
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