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酔人・田辺茂一伝 (中公文庫 た 56-3)

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緋莢
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図書館本。<田辺茂一は私にとって永遠の人生の師であり、田辺茂一の思考、言動がその頃私達にとっての人生の悩みをズバっといい切ってくれてたのが、この頃やっと判るようになった>と「プロローグ」で書かれており、第一章の書き出しが<田辺茂一紀伊国屋書店社長が私の人生の師匠であった>です。でも、<尊敬していた。いや待てよ、本当に尊敬していたかなあ…>、<夜ごとの銀座の酒とくりゃあ、 先生でもなきゃあ、センセイでもなくなる。何と「オイ田辺」ともなる。勿論洒落だが…。>(続く
緋莢

と書いているのが、実に著者らしいですが。駄洒落ばかりいってたが、それがあまりにも非道かった 「いまネ、談志くんと三ちゃん(小島三児)に、タカって貰っているんだ…」、「三千人斬った、ということは 三千人に嫌われたということだよ」など、あらすじにあるような「戦後の新宿文化を作り上げた」という評伝・田辺茂一では 絶対に出てこないであろうものが多く楽しめました。

05/05 05:13
0255文字
ぼび
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4/5
0255文字
ぐんぴぃ
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人間、囃されたら踊れ
0255文字
やまねっと
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この1ヶ月、談志が書いた本や談志について書かれた本を読んでいる。 談志を知っていれば、田辺茂一という男は自然と記憶に残っていく。 田辺の仕事や功績を記した本ではなく、あくまで談志視点の呑み明かしてそこで知ったことを談志独特の文体で語っていく。まさに落語を聴いているようなそんな気にさせられる本だ。 談志がドッキリに嵌められる話が面白かった。本人は不愉快だったらしいが。そらそうだろうと思った。誰だってドッキリは嫌なものだ。 駄洒落も身を救うとも思った。最後まで田辺茂一を貫いたのは凄いと思った。
0255文字
長老みさわ/dutch
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談志家元の得意のべらんめえ口調で語られた田辺茂一伝の虚々実々。
0255文字
スプリント
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どちらも舌鋒するどく濃い人物 銀座でお見かけしたかった。
0255文字
ぼっせぃー
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「その価値を、生意気にも若き立川談志が売り出してやった、と勝手に自負している」とあるように、ソクラテスを田辺茂一、プラトンを談志とした対話篇の相似となっている。高座のマクラで世事を分解していく手つき、特にその晩年の手癖に田辺茂一の影響が現れ出ていたのではないかと察されるようなエピソードが並んでいた。“天上の声は姿もなく匂いもなし”も“垢は人間の幅だ”も“人間囃されたら踊れ”も聞いたことがある言葉だったが、田辺茂一が好んで用いていた言だと初めて知った。
0255文字
kimrahimovic
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この本は談志による大量の脚注の人物評が一番の読みどころ。抱腹絶倒、一刀両断、昭和や戦前の芸能誌への造詣の深さ。肝心の田辺茂一とのエピソードは全て銀座界隈を飲み歩いていた際の話。本筋以外のこぼれ話が面白い。
0255文字
qoop
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若き談志のお旦だった当時の紀伊国屋書店社長を偲んだ回想録。内容として伝記的要素は少ないため描写される田辺の人物像は一面的だが、尊敬する理想像でも、理解の遠く及ばぬ畏怖すべき対象でもない、いわば談志にとっての道標のような存在だったろうことが伺える。そう考えると、昼の顔を遠ざけて書かないことで、むしろ複雑な人物像を描出しようとしたのかとも思える。
0255文字
k
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田辺茂一が器の大きい人間だという事はわかった。 自分の人生だけで物を言うな、が印象的だった。
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紙狸
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2021年10月文庫本刊行。1994年に出た単行本を増補した。立川談志による紀伊國屋書店社長・田辺茂一との交流録。とはいえ、談志は田辺を媒介にやはり自分を語っているといえないか。談志が好きだから読んで、独特の語り口に満足した。好きではない人にとってはどうかな・・・昭和の銀座の飲酒文化を知る上ではよいかもしれない。有名芸術家の首をしめたなんて「すごい」と妙に感心する。一時参議院議員だったことから、佐藤栄作首相の夫人ら政界関係者の思い出も語る。
0255文字
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