形式:単行本
出版社:朝日新聞出版
形式:文庫
形式:Kindle版
小池さんにしか残せない感情の記録であり美しい文学だよね。この装丁も好き。
Tomoちゃん、読みたいと思いながら何となく怖くて後回しにしてたこちら、読んで良かった。小池さんはエッセイも美しい。装丁も寂しさと孤独感を感じさせる絵だよね。タイトルまで全部美しい。
大切な人を亡くした喪失感や悲しみは時間が経っても少しも薄まることはないということを感じた一冊でした。過去にはならないですね。
悲しみが薄まることはなくても、それだけ思える人がいるということは幸せなのかも。自分のことになったら、そんなの綺麗事だと言うかもしれませんが。
実家の80過ぎの両親は、市の高齢者の体操教室に月に数回通っている。母が通い始めて、母が父を誘って行き始めた。エッセイの中で「円陣を組んで体操しているおじいさん、おばあさんの中に、私は死んだ夫と自分のまぼろし〜」のくだりを読み、2人で通っている両親は幸せな時間を過ごしていると思った。その時間が少しでも長く続きますように。
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