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takao
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ふむ
0255文字
螺旋回転
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モノとしてのビデオを通して構築される、レンタルビデオ店という場についての論文。店への取材などを通して、レンタルビデオ店を中心として人々の間に生まれていたコミュニティを描く。 レンタルビデオ店の歴史や技術の推移など、レンタルビデオについて知るための概要も押さえられていて良い。 参考文献も読みたいと思っていた本がたくさんあったので、これから読んでみようと思う。
0255文字
hata2
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米国におけるレンタルビデオにまつわるビジネスの盛衰について描き出した内容で、扱われていないのは作品の内容ぐらい。映画本というより社会学についての本の方が近いかもしれない。一部のレンタルショップに海賊版のビデオが置かれていて、無料に貸し出されていたという話は知らなかった。
0255文字
ABAKAHEMP
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"えっ!?"と驚いたのが、レンタルビジネスを時代錯誤のものにしたのは、ここ最近の動画配信サービスの勃興ではなく、20年以上前のDVDの登場だったという事実。それまでの卸売業者を中心とするレンタルビデオ配給システムは、ウォルマートのような量販店が、映画会社から直接買い付け、「不穏なほど安い価格」で販売するセルビデオ事業によって取って替わられるようになり、退潮は90年代後半から始まっていたのだ。ただ日本では、"24"などの海外TVシリーズやその後の韓流ブームなどで、2000年代はまだ賑やかだった気がしていた。
ABAKAHEMP

レンタルビデオ店は、「毎日のように習慣的に覗く公共空間のひとつ」で、我々はそこで初めて映画を主体的に消費することができるようになった。つまり、映画をショッピングするという行為・経験を通じて、「映画が個人化」されていったのだ。店員は、客の好みに応じて品揃えを調整し、知識のハブとしての役割を果たし、気軽なやりとりからビデオストアを文化的なパフォーマンスの場に変えていく。ブルデューの差異論など社会学的分析も加えられていくのだが、いまいち実感として納得感が薄いのは、アメリカでのレンタル体験がないからだろう。

04/20 22:41
ABAKAHEMP

漫画『水曜日のシネマ』もレンタルビデオ店が舞台になっているけど、客が店員と親しく映画談義に花を咲かせている場面など遭遇した経験がないなぁ。アメリカではタランティーノのような博識の映画オタクが客と蘊蓄を交わしそうだけど、日本ではどうなんだろうか。ただ、間違いなく日本でも、レンタルビデオ店が無くなることで失われるものはありそうなんだけど、それが何なのかうまく言語化できないな。あと、日本では、レンタルCDやレンタルコミック、ゲーム販売などが店内でいっしょに事業化されているけど、アメリカではないのかしら?

04/20 22:53
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pescatarian
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映画のパッケージ化の影響,ビデオレンタルショップの没好と衰退,個性的なビデオショップといった辺りの,直接取材を基にした記述は面白かったが,後半の話になってくると斜め読みになってしまった。 本書は全部で六章からなり,第一章の「レンタルビデの産業文化史」と第二章の「ビデオストアの文化的な地理の分析」を通してビデオストアがアメリカの映画文化に与えた影響力のありかたを探っている。
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沖縄電鉄社長
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アメリカにおけるレンタルビデオ店の盛衰を、学生時代に働いていた経験をもつ著者自身のフィールドワークを盛り込みつつ、多角的に描きだした一冊。 周りを見渡すと、数年前までは住んでいる街のあちこちにあったレンタルビデオ店、とりわけ個人経営・独立系チェーン店はことごとく閉店し、大手の店がのこるばかりとなり、その一方もビデオレンタルを数年後に終了させるという。ある意味で映画館の方がしぶとく生き残っていると言えるかもしれない。我が街も消滅していた映画館が一つできている。
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