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猫コンプレックス母コンプレックス

感想・レビュー
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金平糖
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B+。
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ちどり
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猫へのまっすぐな愛と、母親への屈折した愛を語り合う往復書簡。ほんの時折りチラリと登場する妻たちの存在から、お二人の現在の安定と幸福が伝わって、じんわりと心が暖かくなる。
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ぽんつく(まんじゅう)
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春日医師の本を立て続けに読んでお母さんにまつわる話が出てきたので「そういえば末井さんとの、母がテーマの本があったな」と、中古で安くあるの知ってたけど、すぐ読みたくて新刊書店で買ってきました。大好きな猫とわだかまりのあるお母さんへの思いを綴った往復書簡。猫の部分以外はどうしても自己の生い立ちを振り返るような内容。春日さんがずっと自分の容姿が美人の母に釣り合わないという劣等コンプレックスに悩んでいたということにびっくりした。亡くなった人との間のことは自分で折り合いをつけない限り一生解決できないからしんどいな。
ぽんつく(まんじゅう)

最後の最後で、春日医師のお母さんとの関係のしんどさが書かれていた。最後にしか書けなかったんだろうな。末井さん相手に書くことで、春日さんのお母さんへのわだかまりがちょっとでも昇華されたのではと思う。

10/23 19:22
ぽんつく(まんじゅう)

お母さんとの関係性だけでなく、お父さんとの関係性も見つめ直せる機会になったと春日さんが書いていて、わたしもずっと母親との関係のことばかり考えていたけれど、カウンセリングでカウンセラーの先生に、わたしの中にある父の存在のことに触れてもらったことを思い出した。あれがわたしの場合、わだかまりの解消へのきっかけだったと思う。

10/23 19:24
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Lieu
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猫にももちろんいくばくかの過去の記憶はあるだろうし、人間が思っているほど気楽な稼業でもないのだろうが、過去とのつながりの中につねに現在の自分を定位せずにはいられない人間からすると、自由に現在を生きている感じがする。しかし70になっても母親の記憶について、過ぎたこととして悟るわけでもなくこういうふうに正直に語れる関係性は、男同士であればいっそう稀であろうが、とてもいいなと思う。
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ilya
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母への愛着、無頓着。愛を乞い、恋慕う。70才になってもとらわれ続ける、母親との関係性の根深さよ。「愛情を希求するとともに愛情の暑苦しさに辟易する」。相似と反復、連鎖。罪悪感といかがわしさはセット。子育ては本能ではなく文化、社会行動であって、「子どもが生まれたら可愛がるものだという共同幻想で、人間の母親たちは子育てをしている」という考え方が興味深いと思った。
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ほんままこと
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精神科医春日武彦の文学的な味わい深い文章と、その身辺に多大な好奇心を喚起させられる末井昭との往復書簡は読者としてはお得感を覚える。母親が不倫の末ダイナマイト心中した末井氏に対し、春日氏の「人間の心の可塑性、柔軟性は個人差が大きく、いかなる過酷な生育史というストーリーがあっても、だからこうなった、と言う場合もあれば、にもかかわらずこうなった、という場合もある」という言葉に感銘を受けた。家族は厄介だ。春日氏の母の秘密も最後に明かされる。狂わないで生きるためには自分に正直であることだ。正直な往復書簡、猫が救い。
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猫田(無職透明)にゃん吉
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ネタバレ名物エッセイストと精神科医の往復書簡で構成された本。'20年秋から'21年九月までの計20通の手紙という体裁だが、中学生時代にやった交換日記を想い出す。末井昭と春日武彦の共通点は猫を飼っていること、母親について厄介な想い出があること、もう一つはパートナーが居るが子どもは居ないことか(子どもを作りたくない、との春日武彦の記述は実に腑に落ちるものがある)。末井昭のダイナマイト心中した母親のエピソードは何度も読んでおなじみだが、往復書簡を書くことによってこれまでと違うアングルからスポットライトが当てられる。
はち

猫にゃんが中学時代に交換日記‼️朝から衝撃の事実😆‼️読みたい本に登録したい(笑)

06/19 09:12
猫田(無職透明)にゃん吉

文字通り中2文章でしたから、読ませられた方も辛かったんじゃないかな〜💦 とっくに失われているのが救いです。内容は記憶からもすっ飛んでいますし。

06/19 13:47
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mick
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猫と母という文学的に外せない、テーマによくあるような題名にまずつかまれる。滑稽でいて深刻で、でも現実感がなくて、そんなノンフィクションのような現実が往復書簡の形でつづられる。ともすると重さが勝ってしまうような内容なのだが、そこに猫という、天使のような、とらえどころのないような、存在があって、息をつくことができる。
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阿部義彦
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出たばかり、3月18日発行日と奥付けには載ってます。今や人にも知られるエッセイストとなった、パチンコ必勝ガイドもっと昔はウイークエンドスーパーの編集者である末井さんと精神科医の春日武彦さんとの往復書簡です。テーマは主に猫と母親についてです。末井さんの母親は言うまでもなく悲惨な亡くなり方をして、本人もそれを売りにして、自殺に関する本までだしているので、何が幸いするか分かりませんね。又一方の春日さんも、お母様は自宅で男に襲われて裁判まで起こして、相手を刑務所送りにまでした勇ましい方でした。秘密が沢山。
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