読書メーター KADOKAWA Group

搾取都市、ソウル ――韓国最底辺住宅街の人びと (単行本)

感想・レビュー
44

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
owlsoul
新着
韓国の賃貸住宅は保証人や入居審査が不要な代わりに高額な保証金を必要とする。故にまとまった現金を用意できない人々は正式な賃貸契約を結ぶことができず、非合法で劣悪な居住区間「チョッパン」を選択するしかない。チョッパンとは、部屋を仕切で細かく分割して大人数が居住できるように改造された建物の総称。チョッパンのオーナーには富裕層が多く、彼らは管理人に家賃を徴収させて自身は姿を現さない。弱者の弱みにつけこみ、劣悪な環境を放置することで私腹を肥やす彼らは、その搾取構造を維持するために政治に圧力をかけ、福祉政策に反対する
0255文字
おーるどちーず
新着
こういう作者の熱意を存分に感じることが出来るルポタージュ作品大好きです。前半では高齢の人達の貧困、後半では学生達の貧困について書かれています。高齢の人達は今の暮らしをいかに維持するか、一方で学生達は将来いい暮らしをするために今をいかに耐えるかという考え方の対比が「若さ」という物を利用して搾取を続ける社会を痛烈に批判していて素晴らしかったです。また、作中に何度も映画「パラサイト」の話が出てきます。以前この映画を見た時も強い衝撃を受けたが、ここ数年韓国社会に興味を持つ様になったのでまた見てみようと思いました。
0255文字
ヘジン
新着
ネタバレ日本にも悪質業者による貧困ビジネスは存在するが、韓国の場合は富裕層が財テク目的で狭小な無許可宿所チョッパンを買い漁り、坪あたりの単価としてはべらぼうな賃料で生活困窮者に貸し、自分は表に出ずに管理人に現金集金させて利益を吸い上げているという。1.6-6.6㎡でシャワーもトイレもエアコンもない劣悪な環境。住人は搾取され、死ぬまで抜け出せない。ひどすぎ。後半の学生のチョッパンの話もひどい。若いときの苦労はーーと、臆面もなく自助努力を強いる大人たち。日本も同じ。自身の貧困経験から地道な調査を続けた記者の力作。
0255文字
ゆうろう
新着
なかなかのルポルタージュ❗️事実を白日の元に曝け出すのなら(それはジャーナリズムの真髄であるが)やはり潜入取材は必須だ!ソウルの不動産価格の高騰が社会的弱者にこうもしわ寄せされていたとは。正に一極集中の弊害だし、家族形態の変化の中、儒教の価値観に縛られるが故に親族に頼れない困窮高齢者のジレンマにも気付かされた。以前利用した南山の麓にあったホテル。坂道を登る間の密集した住宅群の雰囲気にどこか殺伐さを感じたものだが、そこは本書で記されたチョッパン街の一つだったのか。近々再訪するソウル。街歩きの参考にもなった。
0255文字
ジョージ
新着
ネタバレ漫画の中に描かれた都市の風景を知りたくて読む。「世界街歩き」では決して映らない韓国の闇、一部屋を4つくらいに分け、無許可宿泊施設チョッパンとして貸し出す貧困ビジネスについて。契約書もなく現金で支払うのでオーナーにとっては非常にオイシイ。「三十の反撃」でもほんの小さな窓があるだけで他の部屋より1万ウォン家賃が高いという描写があったのを思い出す。185ページ「キロギアッパ」は雁パパと訳されてもいる。これ以上希望を見出せず、せめて子供だけでも脱出して欲しいと主に英語圏へ留学させ、一人働き送金する父親のこと。
0255文字
rosetta
新着
本国で上梓されたのが2020年であるからまさに今の韓国の事情を伝えている。日本も既に衰退途上国等と揶揄される国に成り下がっているが、元気に見える韓国も実態はかなり貧富の差が広がっていて、チョッパンと呼ばれる二坪にも満たない窓もないような空間で生きざるを得ない身寄りのない老齢者たちがいる。本来一世帯用の住宅である建物を細分化して、坪単価としてはタワーマンション以上の家賃で貸し出している。高齢者と若者の既得権による身分の固定化が始まっている。日本以上の少子化が進む韓国とともに問題の解決を探るべきなのに…
0255文字
みなみ
新着
図書館本。前から気になっていた衝撃的なタイトル。日本と違って保証人と入居審査がない韓国では入居の際の保証金が桁違いに高額だそうだ。保証金を払えない人たちは極端に条件の悪い狭い賃貸物件に住むしかない。ワンルームをさらに四分割した超ミニワンルームで暮らす大学生たち。チョッパンという最底辺の住宅に住むソウルの貧困層。観光で行くソウルはキラキラした街だが、すこし離れて一歩入ればこんなエリアがあるとは。若いときの苦労は買ってでもしろ、とは日本でも言われるが、似た気質なのか……
0255文字
Sachiko
新着
ソウルの住宅事情の話だが、映画『パラサイト』に出てきたような半地下の部屋ではなく、ひと世帯用の住宅を2畳くらいの小さな空間に切り分けて、住む人を集める不動産ビジネス。トイレも風呂も共同の違法な住まいが数多くあり、一坪当たりの家賃はまともな部屋よりもずっと高くなるのに、保証金が安いとか日払いができるとかでここを選ばざるを得ない人たちがいるとのこと。高齢者が多いが、地方から出てきた学生たちのなかにもこういうところに住むしかない人たちがいる。だが、訳者によると同様の事情は日本でも見られるとのこと。
0255文字
ミネチュ
新着
これはものすごく良い本でした。あまりにも興味深くて途中でやめられない感じ! 私の大好きなソウル。そのソウルの貧困層を描いた本です。 韓国新日報の若手記者が、チョッパンという雨露をしのげるだけのような住宅に住んでいる人たちを取材した話です。 韓国は日本以上の格差社会とは聞いていましたが、ちょっと驚き。
0255文字
おっぷう
新着
搾取都市、、って凄いタイトルだな、と思いながら読む。私の韓国の情報はほぼドラマや映画からなので、半地下、屋上部屋、考試院などは知っていた。が、チョッパンと言われる最底辺の住宅街のことは知らなかった。読んでて辛くなってくる。ドラマでも確かにお家事情は格差あり過ぎるものなぁ。
0255文字
ROOM 237
新着
映画「半地下」、ネトフリで韓ドラを見る度に酷い住居に疑問が湧き読んでみた。家は一番リラックスできなければならないのに、何十年も耐え抜く暮らしを強いられ抜け出せない人々。わずか1.5坪の間仕切り空間はトイレシャワーはおろか窓もないのに、家賃坪単価は高級賃貸の5倍で現金払い脱税ビジネスを一族で経営。貧困から脱出できない貧困固定化というシステムが増長する理由として、この都市貧民窟の入居者がホームレスよりマシだろうと下を見て優越感に浸る人が多いのも否定できない。生きる気力を蝕むのも家なら、再起奮闘させるのも家。
ROOM 237

今少しずつ観ているネトフリ韓ドラ「シスターズ」も屋上暮らしの貧困に喘ぐ三姉妹が主人公で、本書を読むまで屋上住居がそうだとは知らなかった。また、先日読んだ「うんこ文学」の中でトイレがない半地下住居者の話が印象的だったが、本書に出てくる1.5坪の最底辺住居者の中には両脚がないために、腕の力だけで上階に這い上がりトイレに行くそうで胸が潰れる想い😢 https://youtu.be/FOZqd1agNXg

05/01 00:55
0255文字
Retsu H
新着
ソウルでは家賃が高くて暮らせないので皆郊外に住んでいる、とニュースでは聞いていたが、その一因として、貧困層から搾取する社会構造が有ったとは。若者は貧困でも希望はあるため、悲観していないとのことだが、出生率の低下の原因にはなると思う。最近、近所にワンルームマンションが増えてきたのは?日本でも他人事と言えないような。
0255文字
Neishan
新着
まだ30代前半の韓国の新聞記者の力作。自らの体験も織り込み、韓国の住宅制度の欺瞞と、それが覆い隠す最底辺の貧困に喘ぐ住民(高齢者だけでなく、若者も)の姿を炙り出す。コシウォンは知っていたが、ワンルームを分割して低所得者からより多く家賃を得るチョッパンという住宅が衝撃的。オーナーの多くは比較的富裕層が多いらしい。多額の保証金やチョンセ制度など、韓国の住宅制度は賃貸者に厳しく、土地や建物への投機利用傾向も強い。未来への期待のために現状を直視しない人たちの心情に迫った終盤のテキストには感動すら覚えた。
0255文字
おにぎり
新着
ソウルの最底辺と言われる考試院やチョッパンで生活する貧困層の実態と記者としてその取材に奮闘するイ・ヘミ。女狐みたいに人々をたらし込んで記事を書く花蛇と罵倒されながら、一人前の記者になった証と嬉々としながら、住居福祉の向上という正義感と満足感を糧に誰もしないこと初めてする興奮と重圧が交差する。ロシアの文豪トルストイの作品「人にはどれだけの土地がいるのか」。人に必要な土地は6フィートと結論付けている。生きる人間の尺度を土地の広さで当てはめる発想は、今までに思いもしなかった。
0255文字
でんちか
新着
エンタメ界で輝かしい韓国の闇をみた。 日本も同じような行く末になりませんように。
0255文字
チェアー
新着
ソウルの住宅難をしゃぶりつくすように利益に変えていく富裕層の存在をジャーナリストが足で稼いであぶりだした労作。 ここまでソウルの住宅事情が悪いとは知らなかった。韓国経済を左右するのは住宅事情をどう改善するかにかかっている。希望者は暮らせる家を当たり前に確保できること。勉強に専念したいと思う学生には特にそのことが大切だ。 そして、日本では何をすべきなのか。
0255文字
takao
新着
ふむ
0255文字
ori
新着
一つの部屋を違法でさらに分割した激狭ワンルームに住む若者達が出てくるんだけど、皆、若いからそういうとこに住むしかなくても仕方ないと思ってしまってる。若いうちにとるべき苦労の一つと思わされている。日本も同じだ。 客観的に見て明らかに酷い状況やシステムでも、それにより利益を得ている人がいて、その人達に権力や資本がある限り、物事はそう簡単に理想の方向には進まないという厳しい現実をガツンと思い知らされる本でした…。
0255文字
ねむ
新着
隣国の貧困を見物できる立場ではない。既視感があった。以前読んだ新書、湯浅誠氏の「反貧困 すべり台社会からの脱出」を終始思い出す内容。貧しさは、自己責任なのか?怠けているから貧しいのではない。 しかし、チョンセという制度は知っていたが劣悪な環境の「ワンルーム」に住むだけでも保証金100万円(日本円)以上必要な場合もあるのにびっくり。。
0255文字
ヒヨドリスキ
新着
韓国の底辺の住宅事情。何これの連続。ひとつの部屋を何個も区切って出来たチョッパン。日本のドヤ街と似ているけど、全て無届けの違法建築に脱税の温床。窓も無く、一坪半程の狭さ。他にも半地下や屋上、考試院など違法なのに高額の家賃を取って悪質な富裕層にお金がまわるシステムにゾッとした。ソウルの一極集中の問題も根深い。若者の3人に1人は貧困と言うのも日本との類似も有ってめちゃくちゃ興味深かった。
0255文字
kibita
新着
ネタバレ半地下、屋上部屋、考試院はドラマやK文学で知識はあった。更に下の、生きながら入る棺と呼ぶチョッパンは衝撃。元々の部屋を更に細かく区切って家賃収入を何倍にもする。ターゲットはホームレスに落ちたくない最貧民の人々や地方出身の学生達。しかもオーナーは江南区に住んでいる富裕層なり。違法改築、現金収入による脱税。げに恐ろしきは韓国の貧困ビジネス。最近は学生街もチョッパン化しているという。一度失敗すると這い上がれない国。富裕層の貧困ビジネスを告発する熱いルポタージュ。
0255文字
やまた
新着
著者の取材力と熱量がすごかった。第一部も衝撃ではあるけど、第二部の、若者の住居事情がそれ以上に衝撃だった。日本はどうなんだろう…と思ったら、訳者解説にいくつか参考になりそうな新書があったのでそっちも読んでみようかな、と思った。
0255文字
よしじ乃輔
新着
想像以上の貧困。貧困だけでなく搾取も加わり、一度ハマるとなかなか抜けられない悪循環。格差の拡大は他国の話では決して無く、出生率にも影響は出ているだろう。ソウルだけが搾取都市なのではなく、人間の存在するところが搾取する都市となる。
0255文字
AKI
新着
韓国の首都・ソウルの住宅事情に潜む搾取構造を明らかにするルポルタージュ。他者から隔絶させるために存在する住宅空間が蹂躙され、その悲しき状態を認知させない静かな暴力性。この惨状を「新自由主義の成れの果てだ」と指摘すれば、政治的な主張として一応の格好がつくのだろう。しかし、その主張が実質的な意味を持ち得ない、すなわち空疎であるのは「私は私を貧困だと思わない。住宅以外は幸せだ」と叫ぶチョッパン居住者の内面に規範化された「ソウル帝国」への忠誠があるからだ。
0255文字
dubstepwasted
新着
田舎からソウルの良い大学に入り、将来正社員になるという将来の可能性をチラつかされ、簡単に火事になって燃えてしまうような狭い部屋に押し込まれ、搾取される若者たち。「自分には未来がある、今の貧乏は仮の姿」、と自分に言い聞かせる姿は、気丈だけど少し物悲しい。
0255文字
クァベギ
新着
韓国版「貧困ビジネス」について。こちらも日本同様にひどい。低所得者向け物件の所有者には、複数の不動産を所有する人もいるのだとか。私がソウルに行った時に利用したホテルのなかにも、そういう人の所有物件が含まれていたとしたら嫌だな。調べる方法はあるのかな、と、ふと思った。
0255文字
yuko0611
新着
こんなテーマの本が日本語で読めて嬉しい。「パラサイト」以外では、『大邱の夜、ソウルの夜』(読後感が複雑だったので感想は書かなかったけれど、あまり類書のない凄く良い本だった)を思い出した。将来の可能性をちらつかされ、気がつかないうちに搾取されていた、というのは私も仕事で経験したことがあるので、苦い気持ちになった。正義感が強くて行動力のある若い記者さんという印象。ただ、著者の発表した新聞記事は私が読んでも取材協力者への配慮に欠けると感じたので、そりゃつるし上げられるだろう、と普通に思った。
0255文字
キムチ
新着
国際報道を継続して視ているせいか、世界各地の貧困層居住地区の実態が以前にも増し国内で観られる。米のブロンクス、中国の胡同、マルコス2世を支持する貧民窟も凄まじい有様。若きジャーナリストが知的探求心にかられ、ぶれない視点を据えて行ったこの追及 面白い。とは言え、何か、日本と違う・・コリアは。ねちっこ過ぎる学閥意識、筆者も日本でいう慶応レベル大卒なのになぜか卑屈っぽさが見える。韓国特有の差別用語 不可思議な言い回しが色々紹介され「ソ延高・・」「金・銅・土の匙」「火田民」「地雑大」等々・・読んでいてもの悲しさが
キムチ

溢出。「パラサイト」画面背後でも流出していた悲しみが韓国の魂―ソウルなのか?韓国での最底辺の住居「チョッパン」それは「地・屋・考」の更なる下部層。考試院~ドラマの題名かと思ったし、かつては勉強する為の施設だったようだ。如何にも韓国らしいのは中間層、そしてその下の層もきっちり「自分らの下」を搾取する事~管理人が生保を受けつつ収入も得ているのには仰天。トルストイ著という「人はどれだけの土地がいるか」に書かれたという182センチの数字には涙が・・貧しい~あーあ。なぜか・キム・テヒの輝く美貌が眼前にちらつく✨

07/01 21:33
0255文字
Ayako  M
新着
地下、屋上、考試院までは小説やドラマ、映画で知っていたのだが、チョッパンという言葉は知らなかった。以前読んだ K小説で、もとは一つの部屋を区切って二つに分けた住まい、というのが出てきて、どういう作りなのか想像がつかずよくわからなかったのだが、今回もやはり想像するのが難しかった。もとは一つの部屋を3つ、4つ、に分けるって、、そんな部屋に25万ウォンも。搾取の実態に驚くばかり。学生街の新チョッパンには、希望も見えるような悲しくなるような。いろいろ知ることができ、読んでよかった。
0255文字
戴史乍書(読書記)
新着
図書館にて。
0255文字
とりもり
新着
家賃の高騰による低所得者層の困窮は、金融緩和によるマネーゲームによって世界中で見られる現象だけど、韓国の状況はちょっと違う気がする。家賃の高騰でオーナー達が潤うのは一緒だけど、チョッパンのような低所得者層向けの住宅まで投資対象になるのは珍しいのでは? また、年長者を敬う儒教文化が、かえって身内が面倒を見るべきと考えて公的支援を遅らせ、貧困高齢者の困窮を助長しているという現状にも考えさせられるものがある。ソウルへの一極集中が生み出した歪みに巻き込まれる若者を含め、色々と考えさせられる一冊。★★★★☆
0255文字
濵千代の千代子
新着
これが違法建築だと知らなかった。私の同期は何人もこの違法建築に住んでいて、韓国ってやたら部屋狭いなーしか思わなかったのが事実。韓国の大学生は革新派に夢中になりすぎて住居のファクトなんて誰も気にしちゃいなかったのだと思い知らされた。
0255文字
パトラッシュ
新着
世界のどの都市にも貧民街はあり、経済的最弱者が追い詰められるように暮らしている。韓国の場合は映画『パラサイト』に描かれていたソウルの不動産状況が、単なる貧困層の集積ではなく彼らから搾取するビジネスと化していたのだ。富裕な既得権益層ではなく、その下の多少は持っている程度の下層中間層が、さらに貧しい非正規労働者や学生から搾取するやり方でしか金儲けを図れないほど、韓国が固定化した格差社会になってしまった事情が見えてくる。いつか韓国で流血革命と大粛清が起こるかもしれないとすら感じる、本物のジャーナリズムの成果だ。
0255文字
ののまる
新着
格差すごすぎる。若者苦しそうだ。
0255文字
にーと
新着
俺の家賃とかわらん… 保証金…
0255文字
ちり
新着
“このことが物語るのは、今の家が自分にとっての安らぎの空間ではなく、将来的に何かを成し遂げる前にしばしば立ち寄るだけの、暫定的な住居としての機能しか持ってないということだ”
0255文字
チバ
新着
初めて韓国のジャーナリストの本を読んだようだ。丹念に調べられていてそれまで読んできたエッセイや評論家の本とは違う説得力があった。アメリカ、日本、その他の国の貧困についての本を読む機会がありその度にしばらく暗い気持ちで生活を送る事になる。精神健康上良くないと思うが屈託もなく笑う生活を送っていると急に後ろめたくなり真実に目を向けたくなる。自分まで暗い気持ちになる事は誰にも望まれていないと思うが何も知らないで能天気に過ごすことは出来ない。知るという事しか出来ることはなさそうだけど多くの事を知ることが出来た
0255文字
Satsuki
新着
火災と映画でそれぞれ知られた考試院と半地下部屋、それに屋上部屋。この「地屋考」に加え、分割極小部屋の「チョッパン」。中高年の第1部と若者の第2部からなる、これら劣悪な環境に住む人々への取材記だ。地道な取材を経て、利益を貪る建物オーナー側の「搾取」にも目を向ける点も目を引く。目ざとい不動産投資、住民の安全は二の次、一族で独占、学生寮建設に反対。著者は超一流大卒の大手紙記者だが、同時に非ソウルの貧しい家庭出身で、学生時代の自身の住居の苦労にも言及。だからこそか、著者の問題意識、当事者意識が一層強く感じられる。
0255文字
ダンボー1号
新着
ここ10年ほどの東京の貧困事情も学生の住宅事情もよく知らない。韓国についても「パラサイト」と一見日本より景気よさげな雰囲気あるが 大学生の就職率は低いということくらいの浅い知識しかない。 だからこの手の本読むときは「韓国で起きてることは日本でも起きてるし 逆もそうだし 韓国の悪いところと日本のいいところの比較も日本の悪いところと韓国のいいところと偏らないほうがいい。
ダンボー1号

東京もソウルも底辺に目を向ければそんなもんだろうと思っていたのでむしろ想像よそうひどくもない。自分の学生時代より奨学金がないと進学厳しく親の仕送りも減っているのは日韓似たようなものだろう。 が 解せないのは大卒の就職率は日本は悪くないのに(コロナ禍では落ちたが)不景気で。逆に就職率悪いのに日本より景気悪くなさそうな点。

04/11 00:30
ダンボー1号

自分もよく考えたら学生時代京都で四畳半一間 トイレ炊事場洗濯機共同 銭湯だった。家賃12000円だったが結局何と比べるか。昔と比べるてたら刺さらない・

04/11 11:38
0255文字
点点
新着
会ったことのない大家、高額保証金、不足してる学生寮、超ミニワンルームなど、見覚えのある概念や単語ばかり。ソウルは搾取都市かもしれないが、ソウル「だけ」が搾取都市ではない。そもそも搾取しているのは「都市」ではない。著者が記者としての課題発見力、取材力、文章力が高く、さらに熱意と勇気もあり、尊敬する。ただ所謂事実を伝えるいうより、観点をもって発信するのは社会問題を報道する時に大事なことだと思う。ただ、居住者と所有者の対立の裏に存在する「構造」を暴くことまでには行けていないのではないかと少し残念に感じた。
0255文字
全44件中 1-40 件を表示
搾取都市、ソウル ――韓国最底辺住宅街の人びと (単行本)評価76感想・レビュー44