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臨海楼綺譚 新アラビア夜話第二部 (光文社古典新訳文庫)

感想・レビュー
19

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ロバーツ
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新アラビア夜話の第2部だが第1部とはかなりテイストが違うように感じた。
0255文字
星落秋風五丈原
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友情を取り愛する人を守る男の友情がよい。
0255文字
uburoi
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やや長めの中編に近い表題作と短編が3作で纏められた。乱暴にいうと(厳密には違うけど)いずれも放浪者といえるような主人公が一夜の宿を求めるといった類の物語で、「天意とギター」以外は広大な屋敷に主人公が忍び込みそこの主人と対決めいた事件がある。いわばゴシック浪漫といっていいかもしれない。4作目は貧乏な芸術家同士の交流を描いたものだ。「臨海楼綺譚」では語り手が妻と出会った時の危険いっぱいの事件を描いた冒険浪漫だ。スティーブンスンのかたり口の豊富さに酔うことができる。
0255文字
ジョージ
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第二部とあるがフロリゼル王子達が登場せず、副題詐欺だと思う。面白かったのは表題作。激しやすい性格のノースモアだが、決裂するのかどうか最後まで見通せなかった。
0255文字
spica
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ネタバレ第一部とはまるっきり異なる舞台設定に驚いた。表題作は、途中までなにが起きているのかまったくわからないのが怖い。一目惚れが超高速で笑えたが、登場人物たちの心理描写はおもしろい。後半3編は、夜と理不尽さと変な人たち。貧乏人が金持ちに説教され、清く生きろとか言われて憤慨するシーン、現代日本もこの状況に戻ってるよな、とわたしも憤った。同じく南條先生翻訳の爆弾魔の話も読みたい。
0255文字
canabi
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79ー2023
0255文字
yumemizuki
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アラビアがカケラも無くなったアラビア夜話。表題作は回想譚だけど面白かった。マレトロワ殿も好きな話だった。最後の天意とギターも、終わりが良かった。
0255文字
●●
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ネタバレ2022年の本。光文社のこのシリーズは、新約・翻訳者への期待・信頼感で。なので、解説は、もっと読みたい。臨海楼は、ノースモアの物語、という印象。
0255文字
ま
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最初のに比べてると面白くなかった。
0255文字
ふゆきち
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アラビア要素はかけらもなくなった第二部。元々想定していなかったので仕方ありません。スピード感のある第一部の方が好みではありました。
0255文字
なみのりピカチュウ
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ネタバレタイトル買い。作者のスティーブンスンは「ジキルとハイド」「宝島」の著者です。アラビア夜話を期待して読んだけど、スコットランドの海岸沿いで起きる事件と冒険とラブロマンスのお話。表題作は炭焼党というフリーメイソンの分派?みたいなのが出てきて翻訳が全体的に決まっててカッコイイ! 一方で、詩人のヴィヨンを主役とした短編は用語とスラングがわかりにくくていったん断念……。ヴィヨンと当時のフランスに詳しいと面白いのかもしれない
0255文字
kashiha
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ネタバレ題名に惹かれて。臨海とか楼とか綺譚とか、大変気になるのです。ちなみに新アラビア夜話第一部は読まず、飛ばして第二部から。表題の中編と他小編3編収録。表題は、スコットランドの砂丘と草砂原(訳者造語)に建つ館(楼)が舞台の物語。主人公カッシリスは旧友の館を訪ねたが、館は不穏な雰囲気だし、旧友は襲ってくるしで、訳がわからない。ゴシックサスペンスかと姿勢を正す。面白かった。一方で、小編3編がピンとこなかった。訳者の南條氏の解説を読んで、私が読者としてまだまだ未熟かもと思い読了。本書の再読、第一部もそのうち読みたい。
0255文字
qoop
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著者初期の短編。サスペンスフルな冒険小説の表題作、スリリングな〈その夜の宿〉〈マレトロワの殿の扉〉、音楽家の生き様をスケッチした〈天意とギター〉の四作。最後の作品は芸術的アナキズムを書いているようで現代にも通じるテーマと感じ、印象に残る。しかし、前作同様やはり若書きの間は否めず。翻訳に救われている部分も多いのではないか。
0255文字
Vincent
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新アラビア夜話の第2部。フロリゼル王子は登場しませんが4つの短編はそれぞれ味わい深くてやはり良い。表題作は作者らしい冒険とサスペンスにあふれた秀作。人生の機微を感じさせる最後の短編もしびれましたよ
0255文字
歩月るな
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南條訳を定期的に摂取するの巻。『爆弾魔』の単行本が出ていたので、文庫化でもしたのかと思ったら、実は訳されていなかった「第二部」がこちらで揃う事に。複雑な主義と心情、信条をぶつけ合うやり取りはまさに一種のコンゲームと言っても良いレベルで、鮮やかなる陥穽、のようなものである。ちょっとヤバい感じの人々が、何をやらかすのか解らないという意味でのヒヤヒヤ感はあるので、さすがの天才的な筆致を味わうのにはやはりうってつけの絢爛な訳文である。後編三話が仏蘭西物であることもあってか、ある意味では時勢を映してもいる、のかも。
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paluko
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「臨海楼綺譚」なぜかシャーロック・ホームズを連想。イタリア人が物凄く執念深い人種に描かれているからだろうか。「その夜の宿」当時(初出1877年)のヴィヨン研究の進展が背景にあるとのこと。詩人ヴィヨンのブレブレの行動に何とも言えない人間のリアリティを感じる。「マレトロワの殿の扉」結果オーライロマンス。扉に特別な魔力があるのかと思ったら…。「天意とギター」マンの『マリオと魔術師』『ヴェニスに死す』等に出てくる旅回り芸人の、本人たち視点の物語といった趣。
0255文字
ワッピー
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新アラビア夜話の第二部。孤独を愛する偏奇者2人の再会と騎士道に則った戦いの表題作、酔いどれ詩人ヴィヨンの冬の一夜「その夜の宿」、追い詰められた若き騎士の前に開けられた扉「マレトロワの殿の扉」、零落した流し芸人夫妻の窮地「天意とギター」を収録。海辺の寒村で追い詰められた銀行家をかくまう旧友に手を貸す主人公、そして銀行家の令嬢を巡る奇妙な恋愛関係、そして最後の決戦を描く表題作、そして敵から逃れたものの、逃げ込んだ先でも命をかける羽目になった若き騎士の一夜を描いた「マレトロワ~」に魅せられました。おススメ!
0255文字
猫亭
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私小説でも評論でも政治的でもなく、物語。 表題の話も良いけど、後半のふたつが好き
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まどの一哉
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「臨海楼綺譚」:王道をいく冒険譚。海岸近くの望楼で炭焼党員を迎え撃つ。タッグを組む旧友の性格が勇敢だが正義漢でもなく、いい味出してる。 「その夜の宿」:教養人でありながら荒くれた下層生活を続ける詩人ヴィヨン。財布をすられた深夜、とある代官の家に一夜の宿を求めるが…。 珍しくストーリー本位な書き方ではなく、主人公ヴィヨンの屈折した思想・心情に焦点を当てた佳編。代官の重んずる礼節と名誉が裕福である故のものであることをヴィヨンは明らかにするが、通じる相手ではない。
まどの一哉

「マレトロワの殿の扉」:仕掛けられた扉から、さる名門の屋敷に捕らわれてしまい、令嬢とむりやり結婚させられそうになるという大変な設定。ものすごい無理筋。分からず屋の老叔父が相手。短編なのでそれだけで十分面白い。(個人的にオチはよくわからない)

05/02 20:21
まどの一哉

「天意とギター」:歌と演奏で皆様のごきげんをうかがう旅芸人の夫婦。この旦那は自身の職業を芸術と吹聴しているが、芸能も含めて芸術全般を広く解釈している様子。楽天的な性格が愉快。妻とともに大声で歌い続けるが、はたしてうまいのか下手なのかわからない。後半登場する貧乏画家の画力もそう。それにしても町の連中が何故か芸人にあまりに冷たい。

05/02 20:21
0255文字
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