形式:文庫
出版社:光文社
「マレトロワの殿の扉」:仕掛けられた扉から、さる名門の屋敷に捕らわれてしまい、令嬢とむりやり結婚させられそうになるという大変な設定。ものすごい無理筋。分からず屋の老叔父が相手。短編なのでそれだけで十分面白い。(個人的にオチはよくわからない)
「天意とギター」:歌と演奏で皆様のごきげんをうかがう旅芸人の夫婦。この旦那は自身の職業を芸術と吹聴しているが、芸能も含めて芸術全般を広く解釈している様子。楽天的な性格が愉快。妻とともに大声で歌い続けるが、はたしてうまいのか下手なのかわからない。後半登場する貧乏画家の画力もそう。それにしても町の連中が何故か芸人にあまりに冷たい。
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