そこで描かれているのは、全ての金融人が当たり前に経験する日常であり、腐りきった金融業界の内幕に他ならないのだ。 よくされる例えだが、腐ったミカンはミカン箱全てを腐らせる。 金融庁に出向した弁護士ですらインサイダーに手を染める感染力だ。 銀行員の端くれである私は理解している。 続出する不祥事は氷山の一角に過ぎない。 長年に渡って培われた身勝手な体質と業界風土は一朝一夕に改まる筈がない。⇒続く
驚くべきことにそんな業界から初めて新たな経団連会長が選出される。 決算結果と株価しか重視しない金融業界は、身内からの経団連会長選出を肯定し成功体験と評するであろう。 つまり上辺だけの反省は表明しても、抜本的な改革が行われ生まれ変わる可能性は皆無に等しいという事である。 その結果今後も不祥事が頻発し続けるだろう。自分の資産は自分で守らなければならないだろう。
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