形式:雑誌
出版社:早川書房
上遠野浩平の製造人間シリーズは完結。オチはわりと普通。途中までヒノオがオキシジェンになるんだと思っていた。ブギーポップシリーズの前日譚として、主要な統和機構周りの人物は出てくるのでサービス多めのスピンオフだった。SFマガジン連載なのは、読者層が年をとったせいなのかなあ。マンティコアの登場が一番意外だったかも。これまで謎だったユージンが最強さんに匹敵するという、どう考えてもそれは無理やろ、というのの一端が明かされるのもファン的にはよかった。要するにキリランシェロみたいなやつなんだなユージン。
ジェイスン・サンフォード「八〇〇〇メートル峰」かなり素直な山岳伝奇SF。エベレストに潜む吸血雪女的なものに常に見られながらのサバイバル。TEDで公演してる嫌な投資家が、マジで嫌なやつで嫌なやつディテールがいい。T・キングフィッシャー「金属は暗闇の血のごとく」善なる博士に作られた自己改造できる二機の機械が、博士の死により独立し、悪い機械と戦う寓話的な話。とはいえ、既存の何かの寓話に依拠したわけでもなく、悪い機械と戦う一機が、嘘を学んで実施していく過程のディテールが読ませるちょっと変な味わいの作品。
ロクなことがない」に苦笑(^_^;)「ダンバイン」メカデザイン(だけじゃないけど?自分は宮武一貴氏の名をこのロボットアニメで初めて知った)宮武氏のエッセイの「70代に成ってもまだまだやりたい事が有りすぎて?」と言う意見に凄いなと♪松崎氏曰くアホなおじいさんと言う表現にも苦笑(^_^;)他にも大橋博之氏のエッセイでの数々のSFアニメとの関わりのエピソードが興味深く読めた(⌒‐⌒)これからもSFファンを唸らせて欲しい♪面白かったです("⌒∇⌒")♪
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