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人魚の嘆き・魔術師 (中公文庫 た 30-61)

感想・レビュー
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Reading Monster
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久しぶりに谷崎文学に触れました。 注釈の多いこと。 見たことも聞いたこともない単語が多く、漢字の組み合わせから意味を感じ取り、注釈で確認。本書は挿入されている絵も楽しめる。しかも、この作画さんの息子さんが日本SFのゴッドファーザー今日泊亜蘭とは。興味深い。
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H2A
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谷崎がこういうものも書いていたんだ、と意外。挿絵もあって異国情緒、幻想味が色濃い。中井英夫の解説は冷めていてきっとこの2作をそれほど好まないのだろう。
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yama
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ネタバレ魅せられてはいけない危険な美の世界に陥った者たちを描く大人の童話。谷崎潤一郎にしてはかなり異色の物語。有り余る富に囲まれて頽廃的な日々を送る中国・南京の貴公子が、ヨーロッパの商人から美しい人魚を購入し、耽溺し、やがて彼女の願いを聞き入れる「人魚の嘆き」。美しい魔術師に誘惑され、その舞台で半羊の身へと変身させられる男女を描く「魔術師」。水島爾保布によるビアズリー調の挿絵が頽廃感を増幅させる。よろしくない文学の毒が盛り込まれた2篇。1917年(大正6年)の作品。
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さばずし2487398
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初刊は大正8年春陽堂という出版社から出ている。「初刊行本からとりなおした美麗な挿絵二十余点収載」という帯の言葉で気付けば手に取っていた。美しく妖しいフレーズで埋め尽くされた二つの短編を飾るのは、ビアズリ風(というかほぼビアズリ)の水島爾保布(におう)氏のイラストで、これ以上のコンビは無いという程。ビアズリ好きな方、谷崎好きな方はぜひ見てほしい文庫本ながらお宝な一冊。物語はどちらも、あの戦前の一瞬の華やかさと幻想さとある種の不気味さの結晶の様な雰囲気。日本語の美しさを堪能。魔術師のラストは意外だった。
いそとま

春陽堂…なんだか聞き覚えがあって検索したら、今も続いていました。素敵な装丁の本のラインナップが多い気がします。井上荒野とか。https://www.shunyodo.co.jp/

08/07 21:04
さばずし2487398

おお、本当ですね、表紙も綺麗なイラストばかり。元々そういう感じの出版社なのですね👀情報ありがとうございます!

08/08 04:16
0255文字
♱⋰⋱ange⋰ ⋱✮☽
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美と妖に魂を抜かれた男たち。もはやホラー。
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ばたやん@かみがた
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ネタバレ《“美”に溺れるということは》某所で『二番目の彼女でいいから』の西条陽さんを「谷崎の正嫡!」とつい持ち上げてしまったので、泥縄で読んでおりまする(涙)。分量的に薄いこともあって内容は肩透かしの感が拭えないが、若いとき(大正初期)の作品とあってこんなものか、というところ。『春琴抄』とか後の時代の方が良かったかなぁ。とは言え、人魚に惚れ込んでしまい太洋を渡る旅に出る金満家の若旦那、性別不明の美貌の魔術師が繰り出す手妻に異形のモノとなることをあっさり選ぶ紳士らの姿に、耽美というものの初歩を教えて貰った気がする
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tulip
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これでもかと装飾された言葉の数々に圧倒されながら、美しく怪しい物語の世界に浸りました。オーブリー・ビアズリーを思わせる挿絵が谷崎文学にぴたりとはまっておりました。解説の水島爾保布小伝で画家の天邪鬼ぶりを興味深く読みました。
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きなこ
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貴公子、周りの女性達、人魚への美の表現が多彩で魅力的。人魚や魔術師のように人ではない生き物に魅了される怖さと羨望を感じる物語。ビアズリー調の挿絵がとても美しく想像をふくらませる
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わたげ
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谷崎の西洋信仰ここに極まれり、といっても過言ではない。漢語の修飾を凝らした美文調と西洋的ファンタジーの調和が独特の世界観を作っている。解説で表紙・挿絵を手掛けた水島爾保布にも触れていてとても興味を惹かれた。随分な生涯と人柄だったらしいのでもっと知りたいが、Amazonでわずかに有志が電子書籍を配信しているのみで、作品を見るのも資料を探すのも容易ではない気がする。
わたげ

水島爾保布の卒業制作が見たいのだが、現在がどこにあるんだろう。芸大が収蔵してたりしないかな。 百年史2巻14頁「口絵」に白黒版の小さいものがあり、かろうじて雰囲気が分かる程度。 https://gacma.geidai.ac.jp/y100/#vol2

01/14 23:41
0255文字
アルハ
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美貌も財も叡智も何一つ欠けることなく持って生まれた貴公子。成人してから有り余る金と若さを持て余し度を越した遊興に耽る彼はしかしいかなる美酒にも美女にも満足せず、我が身を焦がす情熱に飢えていた。ある日貴公子の元に現れた西洋人が世にも麗しい人魚を彼に与えるまでは…… 併録作と併せて当時の谷崎の西洋コンプレックスが前面に出た作品だが、美文調で綴られた御伽噺のような世界観はこれはこれで趣があるし、解放された人魚が晴れやかに海に還る場面は切ないけれど美しい結末で見事だと感じる。
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iyarasi_guti
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挿絵に惹かれて購入した。人魚の美しさがこれでもかとばかりに豊富な語彙で表現されている。註解と本文とを何度も往復しながらなんとか読み終えた。日本にはこんなにたくさんの美しさを表現する言葉があるのかと驚いた。
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こうすけ
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谷崎が大正時代に書いた短編2篇。幻想的な世界観を、めちゃくちゃ華麗な描写で見せる。技術的な作品なので、谷崎らしい変態さを求める人にはちょっと物足りないかも。挿絵が美しい。
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レイ
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ただただ美しい世界。描写がどこまでも丁寧で美しい。耽美。
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よみびとしらず
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ネタバレ谷崎先生すみません。爾保布の小伝が面白かったので今日は爾保布のことしか書かない。谷崎印のお耽美にヒタと添う日本画の血を引く優美な絵。個人的にはカラーよりモノクロの方がパキッとして好き。爾保布って本名なん⁉明治文化の「正系」に連なりつつも現在知名度はさほど高くない。「かなり厄介な藝術青年」と表現されているが要は厨ニ病ここに極まれりな成人ってことやんな(笑)爾保布の装飾過多な創作小説ちょっと読んでみたい。戦前の作家さんは漢文の素養ある人が多いからか通俗小説でも現代のより荘重。結構好きな人居そう。
よみびとしらず

(2024.5.29追記)あ、そうそう、爾保布の「布」の字が本名では「有」だそうです。

05/29 23:46
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りんご
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谷崎の文体と水島爾保布の挿絵の見事な合作。耽美的な世界にしばし漂っていました
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凛風(積ん読消化中)
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表題通り、2篇の短篇を収める。どちらも読んだことがあるので、再読といえば再読だけれど、この本ではなかったので、これはこれとして記録しておく。一冊100ページに満たない薄い本の中に、ふんだんに使われた水島爾保布の挿絵が大好き。2篇とも水島氏の挿絵だが、『人魚の嘆き』の挿絵の方が圧倒的に好き。これは出版当時のものをそのまま使っているので、アールヌーボー風の縦長構図に、なんとも大正ロマンな人魚が描かれて、どちらかと言うと、人魚の下半身が金魚なところが、妙な雰囲気を醸していて、とても魅力的な一冊。
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ぱ隹越九朗
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「魔術師」のラストがうつくしくて再読してまた好きになりました。
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めまい
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大正期の谷崎らしい、耽美と醜悪が絡みつくようなこってりした作品でありながら、エキゾチックな風景描写に心を惑わされる二作。どちらも男性優位・自分本位があからさまなので苦手な人は多いかも。でもそれが人間の本質なのかなとある程度受け入れられる人には刺さると思う。人魚に向かって人間の姿に変化するよう求めたり、恋人をあっさり捨てて変化したり、なのに追い付かれて絡み合って取れなくなったり、美に取り憑かれていることすら忘失している感じ、その身勝手さをとても面白いと思ってしまった。『人魚』は少しセンチメンタルすぎる気も。
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榊原 香織
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大正の耽美 あからさまな西欧礼拝にびっくりした。 ”魔術師”は意外にも日本の探偵小説の元(推理じゃないのに?) 乱歩と横溝にどっぷり影響。 挿絵、水島爾保布(にほふ)本名だそうでまたビックリ
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ryohei
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谷崎潤一郎よりも、初刊本(1919年)に掲載されていた水島爾保布(みずしまにほふ)の約二十点の挿画に魅入られて購入。知る人ぞ知るという画家で、いかにも「サロメ」の挿画で有名なビアズリーに似た、耽美的で幻想的な世界を醸します。谷崎の物語も不思議な雰囲気に満たされていますが、絳舌蜜嘴、神思飄颺、腮窩、瑰麗と難解な漢語が夥しいうえ、「夭姣な彼の女の肢体は、大空の星に包まれた嫦娥のやうに浄く気高く、夜陰の鬼火に照らされた幽霊のやうに悽く呪はしく…」と文章も古風。註解も解説も充実しているのでマニアには楽しめるかも。
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kescar01
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谷崎の怪しい世界全開。挿絵も素晴らしい
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たっきー
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タイトルにある2作収録。私は「人魚の嘆き」の方が好み。ただ、この文庫に関しては作品の内容よりも、水島爾保布のカバー絵・挿絵がとにかく良かった。大正8年刊行時の同タイトル作品を元にしたものとのこと。谷崎潤一郎の作品の妖しさの要素もありつつ、基本は大正ロマンを感じられるイラストに満足。
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anzuzuzuu
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2作品とも、どこか絵本や民話のようなお話。この世のものとは思えない美しさに魅入られる人間。 旧仮名文字のまま収録されていて、今はほぼ使われていないような美しい言葉にどきどきする。注釈はあるが自分で意味を予測しながら読むのも楽しい。 また、水島爾保布の挿絵が美しすぎる。水島氏に関する解説も丁寧なのでとても良い。谷崎はやっぱりおもしろい。
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アキ
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大正六年(1917)に発表された「人魚の嘆き」「魔術師」を当時の水島爾保布による挿画を再現した文庫。オスカー・ワイルド「サロメ」に似た線画と退廃的な雰囲気に凝った文章。「作者が彫心鏤骨の苦しみをもって書いたものであり、当時の文壇では評判の高かった作品ではあるが、今読んでみると、苦心して書いたものが必ずしも寿命が長いとは限らないことを発見する」昭和三年の谷崎の言葉。むしろ、作中にも出てくる「ポオの恐怖と狂想と神秘との巧緻な糸で織りなされた妖しい物語」であり、その時代を表す表現を生みだしたことが理解できる。
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桃の節句🍑
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ネタバレ以前予約した図書館の文庫の状態が良くなく、開くのも嫌でそのまま返却。先月新装版が出たので手に入れ、漸く読みました。物語も良いし、水島爾保布の挿画も美麗。「人魚の嘆き」の貴公子は破滅するのかと思っていたけど、想像と違って良かった。武蔵美の教授・前田恭二さんによる解説「水島爾保布小伝」も面白かった。
桃の節句🍑

【All Hallow's Eve Fantasy読書会’22】

10/23 12:39
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buchipanda3
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著者初期(大正六年)の二編。題名と表紙が醸し出すように幻想小説であり、古風な文体で綴られる寓話めいた奇想のストーリー、さらに水島爾保布による妖美な挿画と相まって好みの風味の作品だった。元々、既刊の二篇を抜き出して改めて挿絵本として出されたものらしく、なるほどこちらは挿画と文が誘う世界に耽溺するものなのだ。どちらの話も現実のようで、僅かな隙間から非現実的な人魚や魔術師が入り込んで来たかのよう。それらが違和感なく溶け込むのはすべてを呑み込む夢の中に居るからだろうか。結末を迎えてもその存在が仄かに残されていた。
buchipanda3

巻末に収録されている詳細な註解、中井英夫による解説(再録)、そして水島爾保布の小伝はいずれも読み応えのあるものだった。解説によると水島爾保布の画はビアズリーの「サロメ」を意識しているらしい。なるほどと。さらに谷崎、ワイルド、三島由紀夫についての言及、加えて乱歩と横溝にとっての谷崎の存在の意味の話も興味深いものだった。また、水島爾保布の小伝はもうそれだけで小説のような創作人生という感じで面白く読めた。

10/06 20:16
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Vakira
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ビアズリーを連想させる水島爾保布の描く人魚の艶めかしい表紙絵と谷崎潤一郎の小説。ナイスバディ。嬉しいのは表紙だけでなく数ページ毎に挿入させる挿絵も水島爾保布。水嶋爾保布さんの挿絵目当てに読みました。1917年の作品。もう105年も前の作品。妖美を表す当時の単語が盛りだくさん。注釈と照らし合わせながら読みました。当時の単語知れてうれしい。そして解説に前田恭二による「水島爾保布小伝」。水島さん、なかなかの変態でこれもまた嬉しい。
tacchiniyan

私もずいぶん前に挿絵目当てに読みました。水島爾保布の息子・水島行衛は、SF作家・今日泊亜蘭なんですね。

10/05 19:53
Vakira

そうなんですか。知らなかったです。tacchiniyanさん 情報ありがとうございます。

10/06 08:04
5件のコメントを全て見る
0255文字
ももいろ☆モンゴリラン
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貴公子は現物(人魚)を見る前に大金を払って人魚を手に入れた。すでに魔に魅入られていたのかも。解説の挿画家の水島爾保布がおもしろい。たしかにビアズリーでサロメっぽいと思ったんだよなァ 当時の日本におけるワイルドの衝撃はいかばかりだったのでしょう。「魔術師」は長野まゆみ氏の耽美選で既読。三島由紀夫の「仮面の告白」に手を出してみようかしら
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