形式:文庫
出版社:集英社
形式:Kindle版
博物館などで展示されている宝物は何も語らないけれど、かつてそれを使っていた人がいる。何を思い、何を願っていたのか…じっと眺めながら想像することがある。それを語ってくる人がいたとしたら。「歴史」はそれを伝えた人にとって都合よく作られたもので、別の側からみられば違うかもしれない。当事者たちがどう思っていたのかも想像するしかない。それを語ってくれる人がいたら。「語り」というものの素晴らしさを「書く」ことで伝えるのは難しい。「千夜一夜」も「平家物語」も実は語られる物語。この本は、朗読で聴いてみたい…
ところで作中のアジア的アイテムが響く。枕元におにぎり二つ置いてあった、という場面、日本人としてはいろんなものを勝手に汲み取ってしまいますが、英語でアメリカ人が読むと何を想起するのだろう。興味ある。
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