読書メーター KADOKAWA Group

塩と運命の皇后 (集英社文庫)

感想・レビュー
93

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ごま麦茶
新着
歴史を記録する聖職者チー。とある皇后に仕えていた侍女に思い出を聞くお話と、人に変身する虎姉妹に食べられないためにある虎の伝承を語り、姉妹に虎たちの中で語られる伝承と擦り合わせるお話。世界の雰囲気がわからず、専門用語など、最初は戸惑い戸惑い読み進めましたが、世界の輪郭が掴めてからはスッと世界に入れました。ちょっぴりダークな感じが好みです。久しぶりにガッツリ濃厚なファンタジーを読んだ気がしました!
0255文字
グラコロ
新着
聖職者チー(女性)が旅をしながら集めた物語は2篇からなり、表題作よりも後半の変身譚+異類婚姻譚の“虎が山から下りるとき”のほうが断然いい。詩を吟じる勇猛な虎が科挙に臨むツンデレ女学生にメロメロになって都会まで追いかけるのが面白い。それにしても皇后は侍女、雌虎は女学生と言う具合に女同士の恋愛を描くのは昨今の流行りか?出てくる男はみんな影が薄い。こりゃ読者を選ぶなあ。
0255文字
東
新着
亡霊や悪鬼が跋扈して一歩間違えれば死がすぐそこにという東洋ダークファンタジーの世界観がとてもよかった。 三姉妹の虎のなんだかかわいさもありながら一方で残酷さも剥き出しな魅力がとてもいい。 皇后の悲哀の物語のオチも良かった。 中編二篇ですごく読みやすいのもよくて短時間で濃密な満足度の高い一冊だった。
0255文字
鴨の入れ首
新着
2022年刊。図書館本。東洋風ファンタジー小説です。重厚でスタイリッシュで清冽なまでに美しいストーリーに、作者は想像力の豊かな人だなと感嘆しました。海外にはこういう小説もあるのですね。独特の世界観に慣れることが出来れば、とても面白い物語だと思いました。大変面白く、興味深く読みました。
0255文字
り
新着
0255文字
困り
新着
ネタバレ聖職者チーが伝えられる話を聞きながら進む物語。知らない地名や名詞が沢山出てくるので最初は頁を行き来していましたが、その関係が掴めてくると物語に世界があるのを感じました。個人的にインヨー皇后や雌虎の、威厳あるものについての雰囲気が凄いと思いました。言葉や仕草からその生命の緊迫感や矜持が滲むのを感じます。それと時折垣間見えるチーの記録者としての理念も興味深かったです。話に動揺したときの対処法などがあったのも良かった。魔術や妖が自然に共存している世界観も好きで、気象魔術師の話なども読んでみたいなと思いました。
0255文字
オダ
新着
オリエンタルな雰囲気たっぷりの大帝国を舞台に、歴史を記録する聖職者の少女が遭遇する女たちの中編集。歴史を伝える喋る鳥、人に化ける虎、戦闘マンモスが彩る幻想的な世界で皇后と侍女の帝国を揺るがす絆や、人喰い虎と女学生の恋物語、濃厚だった。百合とか好きならとりあえず読んでいいと思います。権力に虐げられた女たちが国を打ち壊す為に打った一手、ネタとしてはまぁまぁ見聞きするものなんだけど、そこに至るまでの過程や皇后と侍女の人となりをしっかり書いてくれてたので、バチバチにキマッていた。
0255文字
林芳
新着
物語を始める前にイントロダクションとして解説を入れて欲しかった。今からどのような物語が展開するのかという。50ページほどまで(なんのことやら?)となっていた。舞台の幕の前でしゃべる人物のいる劇のように。もう少し情景が浮かび上がってくるような背景描写が欲しかったな。どこの国とも知れない世界なんだから。だからかちょっと俗っぽく感じがした。
0255文字
inarix
新着
過去に起こったこと、存在するものすべてを記録する聖職者チーが向かうのは、かつて〈塩と運命の皇后〉が軟禁されていた屋敷があるという深紅の湖。そこで出会ったのは、皇后の侍女を務めていたという老女だった。数々の思い出の品を前に、老女は語り始める。驚くべき真実の物語を。極寒の北の大地から古代象が押し寄せて獅子を蹂躙する。永遠の夏が終わり、帝国が滅ぶ。皇帝は去り、皇后が冠を頭上に戴く。歴史を語り伝える鳥が居り、人身に化ける大虎が山を支配する不思議の国のファンタジー。この残酷さ、この美しさ、「あなたに理解できる?」
0255文字
ぜぶら
新着
めちゃくちゃ面白かった…あまり期待していなかったのに(すみません)久しぶりに読んで良かったと思える話だった。すべての歴史を記録し、記憶する聖職者たるチー。あらゆるもの達に話を聞き、その物語を記録していく。小野不由美氏の『十二国記』を思わせる世界観で、空想の中華風の世界。「塩と運命の皇后」と「虎が山から下りるとき」のどちらも甲乙つけがたいほど素晴らしい。前者はおそらく、和蕃公主、後者は人虎伝などにヒントを得たのかもしれない。
ぜぶら

博物館などで展示されている宝物は何も語らないけれど、かつてそれを使っていた人がいる。何を思い、何を願っていたのか…じっと眺めながら想像することがある。それを語ってくる人がいたとしたら。「歴史」はそれを伝えた人にとって都合よく作られたもので、別の側からみられば違うかもしれない。当事者たちがどう思っていたのかも想像するしかない。それを語ってくれる人がいたら。「語り」というものの素晴らしさを「書く」ことで伝えるのは難しい。「千夜一夜」も「平家物語」も実は語られる物語。この本は、朗読で聴いてみたい…

06/22 16:38
0255文字
ユ
新着
ネタバレ表紙のカバーデザインが素敵だなーって気になってた本。歴史収集の役割を担う聖職者の主人公が、現地で聞いた物語を記していくストーリーで中編が2篇。私自身、大学で歴史学を専攻していて歴史を記すことに意味はあるのかって嫌と言う程言われたから、主人公の歴史との向き合い方には色々と考えさせられる。集めた資料が自分の時代で集大成とならなくても、いつの日か誰かが積み重ねた歴史を編纂してくれると信じてるところとかじーんとしちゃう。なんだかオリエンタルな空気を感じるファンタジー小説でした。
0255文字
Mayuko Kamiwada
新着
デビュー作にしてヒューゴー賞を受賞した作品。表紙のイラストに惹かれて手に取った。2編の物語の主人公であるチー。チーは歴史収集の旅をする聖職者。いろんな場所へ行って話を聞きながら歴史を集めるチーは好奇心旺盛で、危なっかしくてドキドキしながら読み進めた。中でも、「虎が山から下りるとき」の話ではまるでアラビアンナイトのようにお話を虎に聞かせる場面はドキドキしたけれど、読む手が止まらなかった。
0255文字
チタカアオイ
新着
【図書館】
0255文字
キャメルズボン
新着
クオリティ高いし面白い事は面白いけど、SFの受賞作ならもう少し斬新さが欲しいな、と思った。アメリカだと斬新なのかな? 女性同性愛を全面に出してるのも、アメリカ的にはポイント高いのだろう。
0255文字
小太郎
新着
デビュー作でヒューゴ賞なら読まなくちゃと手に取りました。2作の中編ファンタジーなんだけど普通のファンタジーとは少し違ったテイストでした。チーという歴史収集している大寺院の聖職者が狂言回しになっています。最初は断片的な話の積み重ねなんだけど、次第に重厚な世界観に裏打ちされた不思議な感覚に浸れるのが素晴らしい。まるでアジア版のアラビアンナイト。特に後半の驚きの展開は読ませます。 作者はベトナム系のアメリカ人なのでアジアンテイストは納得です。★3.5
0255文字
四男の母
新着
古代ファンタジーな小説。虎だし中国っぽい気分で読んでいたら、著者がベトナム系アメリカ人だからアジア全体な感じかな。2作目の虎のホー・ティー・タオが好き。
0255文字
さくら
新着
設定が難解で、完全には理解できていないと思う。どちらかというと、二つ目の虎のお話の方が好き。虎と女学生の恋物語。女性同士の恋愛がごく自然に描かれている。物語を正確に聞き取って語り継ぐという設定も面白い。物語は人から人に伝えられていくたびに変わっていくもの。人間的に都合の良い解釈に変わっていると虎が憤るところが面白かった。
0255文字
Hiroh
新着
ネタバレベトナム系アメリカ人が書いたファンタジー。膨大な設定が背景にありながら、言葉にされているのはほんの僅か。知らない世界を手探りで感じるような読み心地が、はじめのうちは不安だったけれど楽しい。北から来た皇后が役目を果たした後追放される。けれど、そこからがたくましい。はかりごとと忠誠、冷淡さ。2作目は虎と女学生の恋物語。その自然さと結末に、ハッピーエンドのおしらさまのようだと思えた。しばらく見ないとすぐ結婚させられそうになっているディーがなんかおかしい。語り手聖職者のチーも好き。
0255文字
tsubaki
新着
正に夢の中にぽちゃんと落とされたように没入してしまった。 アジアの雰囲気漂うファンタジーで主人公チーは歴史を記録するために旅をしている。 そこで出会った老女の物語(表題作) 旅の案内を頼んだマンモス使いの女の子と虎に出会っちゃう(虎が山から下りるとき) 言葉を話し全て記憶する鳥をはじめ、キャラクターが魅了的。目録に記録される布一枚も想像力をわしゃわしゃと掻き立てられる。 表紙がまたイメージぴったり。 あぁ、早く次の物語を聴きたい
0255文字
小倉あずき
新着
魅力的な女性(人外含む)が沢山出てくるアジア風異世界物語。 出てくる女性たちがそれぞれたくましい。自分の人生は自分で切り拓くタイプの人が多め。性愛についてもごく自然におおらかに語られ(性的な描写があるわけではない)るところが現代っぽい。 物語が記録者である聖職者チーの目を通して語られるため帝国の全体像も歴史もよくわからないが、耳を傾けていると少しずつ解き明かされてゆく秘密(お蔵入りする事もある)や、異国情緒溢れる感じはアニメ化されたら面白そうだ
0255文字
鯖
新着
歴史を記す聖職者チーが書き留めた中編2つのアジアンファンタジー。表題作は北で真珠とその美貌を称えられ、嫁いだ南国では豚と蔑まれる皇后が国を奪うまで。おむすびがいい味出してる。二作目の虎が山から下りるときは百合でアラビアンナイトで異類婚姻譚。ともかく描写が美しく、めちゃくちゃ癖で好み。続きもあるようなので、また翻訳されないかな。「どちらも骨になるまで満ち足りた食生活を送り、骨となった後さえも月明りに照らされた歯のように白く、鋭く、幸福だった」
0255文字
笹帽子
新着
良いファンタジー!
0255文字
ノベツ
新着
中華的古典ファンタジーの中編2つ。中華古典を現代語訳しました、で通用するレベルなのに、作者がアメリカ人でびっくりだよ。ベトナム系らしいが、ベトナムのファンタジーもこんな雰囲気なんだろうか? ルーツが気になる。 長文感想⬇ https://note.com/nobetsu/n/ncfd8427e06c1
0255文字
な
新着
面白い!上質なファンタジー。たくさんのティーンに読まれるといいな。
0255文字
Seahorse
新着
最初の話は深く、私は表面しかわかっていない感じがする。 次のお話は虎と人の話のくいちがいとしてい非常に面白かった。
0255文字
ぱぴこ
新着
ネタバレ美しい表紙に一目惚れ(鯨庭さん)。歴史を記録する聖職者チーが、行く先々で過去を知り、それを書き留める。世界観がよく説明されないまま物語が進んでいく上に、文体もやや癖があり慣れるまでに時間が掛かったものの、読み進めるうちにどんどん惹き込まれる美しい物語。語られる史実と現実が交互に描かれていて飽きが来ず、今まで語られなかった真実をチーと一緒に驚きながらも(チーはそういった素振りを極力隠しているけれど、)楽しめた。シリーズ化しているそうなのでぜひとも続編の邦訳もお願いします…!
0255文字
か
新着
ネタバレアジアンファンタジー。短編2作。聖職者チーと歴史を記憶し、伝える鳥。読んでいくと前帝と戴冠することになる女帝の秘密がわかる。南の国の皇帝に北の国からやって来た皇后は、北では真珠と言われる顔でも南では豚と評される顔となる。美人の基準も違うから大変だなと思った。/千夜一夜物語のごとく、虎たちに食べられないように伝説の雌虎と女学生の恋愛をチーが語る。まあまあ面白かった。作者がクィアだそうで。
0255文字
penguin-blue
新着
言葉を話し、記憶する鳥と共に都へと歴史収集の旅をする聖職者、チーは燃える湖のほとりで不思議な老女と出会い、彼女が仕えた伝説の皇后が幽閉されていた館を訪れる。頁数は少ないのに、女王ゆかりの品々から解き明かされる物語は壮大で格調高く、淡々とした語り口の中に敗れた国から迎えられた女王の不遇と孤独や彼女に仕える少女の愛情が立ち上ってくる。虎に襲われないようひたすら興味を惹く話を語り続ける二篇目も緊迫感と可笑しみがあって愉しい。どちらも大きな物語の中の一編のように思える程作者の中で世界が出来上がっているのを感じる。
0255文字
nanao
新着
東アジア風ファンタジー。表題作は歴史譚で保護者被保護者の話と読んだ。2作目は異種族交流譚で恋情の話。表題作はディテールが細かく具体的で、宝物や豪華な衣装や毛皮が目に見える様。民族身分風俗陰謀が交錯し、その中でぶれない強い女性たちが魅力的。2作目では生物種の境まで曖昧になる、これまで見たことのない世界観を堪能した。虎は異文化の比喩なのか、個々人が持つ根源的で純粋な感情情動の比喩なのか。二作読むと、世界も他者も、自分に理解できるのはごく僅かの部分、でもそれでよい、という気になった。
nanao

ところで作中のアジア的アイテムが響く。枕元におにぎり二つ置いてあった、という場面、日本人としてはいろんなものを勝手に汲み取ってしまいますが、英語でアメリカ人が読むと何を想起するのだろう。興味ある。

06/08 18:37
0255文字
Satoshi
新着
◯亡霊が跋扈するシーンで始まり、何でも記憶するトリ?自身は世界を記録する大聖堂の人チー。世界観の設定は興味を惹かれる。人から伝え聞いたことを後世に伝えるのが仕事のよう。前の女帝の侍女と知り合い、女帝にまつわる品から記憶を辿る毎日。後継を巡る衝撃の真実が明らかになる。他にもう一編。トラに襲われるチー。しかし、トラ族の偉人に伝わる話から人側に伝わる話とトラ族に伝わる話の違いに、今の世の中の見え方の違いなどを想起された。
0255文字
Yukipitasu
新着
百合好きのフォロイーさんが取り上げてた気がする。2作目「虎が山から下りるとき」は恋物語、異類婚姻譚だから百合でいいよね。 シスターフッドとしてもいいのではないかと思ったが、これ言ってる人いなかったな。不思議。 聖職者チーを女性と決めつけてしまっていたがノンバイナリーらしいね。  レズビアンなどのクィア女性が当たり前のように出てくる作品っていいよね。歴史ファンタジーは元々好きだが、こうだと尚良い。この作者さんの他の物語も読んでみたいな。多様な女性が出てくるんだと。邦訳出るといいな。 表紙が言葉の獣の鯨庭さん
Yukipitasu

なのもいい

05/24 19:34
0255文字
星落秋風五丈原
新着
表題作が面白かった。虐げられていた蛮族の皇后が最後にリベンジする。ちょっと百合。
0255文字
彼方
新着
表紙が素敵で買った本。とても美しい中編2編。幻想と現実の境目が曖昧な世界観が綺麗でした。唯一無二の世界観かも。聖職者チーの、まだ未熟な部分もあるけれど、歴史を紡ぐ聖職者としての側面も魅力的。表題作はどこか物悲しいけれど決して暗い話ではなく。二編目は、表題作が「静」であればこちらは「動」というイメージ。雰囲気と話のアプローチが真逆な二作ですが、根底に流れる瑞々しい「どう生きるか」という活力が素敵。本国では続きがあるみたいなので、続きが読めるといいなー!
0255文字
青緑
新着
美しい文章と骨太なファンタジー。良質な読書体験。
0255文字
やいん
新着
店頭で気になって購入。 邦訳が綺麗でびっくりした。翻訳家さんがすごいんだろうな。 中編2篇のうち、表題作品はあえての言葉足らずが故に後で分かる事実におっとなる。 後編は虎に伝わる話と人に伝わる話の齟齬を合わせる話。 同じシナリオを左右から読んでるみたいで面白い構成だった。 あと人に惚れた虎のラブストーリーと捉えたら素敵だった。だいぶ血なまぐさいけど。 これはまだ続くようなので買いたいな。
0255文字
とろろ
新着
ネタバレ2編しか収録してなくて寂しいと書かれている人がいるが同感。いやあ~面白かった。物語を収集する聖職者チーが主人公。蟄居を申し付けられた后の寂れた屋敷へ赴く。様々な品から思い出が紡ぎ出される。后の反撃が良い。2話目も良い。人間に变化する虎に追い詰められたチーは人と虎の恋愛物語を人食い虎に語ることに。話し続けることで食われずにすむドキドキ感がたまらない。ヒトとトラが各々に語る物語の目線のずれが恋愛感のズレとも重なっているようで興味深い。象を扱う一族もいいです。注目の作者。続きぜひぜひ読みたい。
0255文字
虚と紅羽
新着
全2篇の長中篇ファンタジー。 幻想的な世界観は惹かれるものがあり、しかし元から独特な言い回しを訳しているからか最初の頃は読みづらくてしょうがない。それが癖になるか疲れるかは読み手側の体力勝負かなと。ハマると一気に読める。 『塩と運命の皇后』篇は物悲しいともやるせないとも違う気分になる。歴史や物語として聞く分には興味深いが当事者にはなりたくない。 『虎が山から下りるとき』篇はちょっと千一夜物語風。一夜も語ってないけど。死と隣合わせの状況でけれど物語に訂正が入ると食いつくしチーもなかなかの物語狂だよな。
0255文字
AR読書記録
新着
最近ちょっとヘビーなの読みがちだったから、あー、こういう世界観の、するする読めるど真ん中ファンタジー、昔好きだったわー、一服の清涼剤だわ、みたいな感想。もっと先の巻まで本にするのは待ってもらって、厚い単行本で読みたかったなという気持ちはある。この段階だとまだ主人公像が立ち上がりきっておらず、ここから次巻を待つのは長いなーと思うため。
0255文字
常葉
新着
図書館本。中編がふたつ。聖職者視点の物語だが、ふたつめはよりファンタジー色が強い。言葉選びのセンスが光るのは著者なのか、訳者のチョイスなのか…。続編もあるようなので日本での出版に期待したい。
0255文字
ひとえ
新着
2篇の話があり、伝記の蒐集から史実を求める主人公がいる。1つ目は回想録、2つ目は昔話であった。個人的には、2つ目が良かった。人により口承されてきた人と虎の話を喋り、虎目線の物語と擦り合わせることで、史実が見えてくる。ただ、女性を主体にして、性別ではなく種族に広がりを持たせた作者の意図が汲めなかった。
0255文字
全93件中 1-40 件を表示
塩と運命の皇后 (集英社文庫)評価88感想・レビュー93