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帰去来殺人事件: 山田風太郎傑作選 推理篇 (河出文庫)

感想・レビュー
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古い作品だけに最新の名作ミステリーとくらべると犯人や真相は予想しやすく、終盤で予想を裏切るような展開の鮮やかさや切れのようなものには欠けるものの、日本にこんな時代もあったんだなと郷愁を感じる作風が魅力的。解説で言及があるが不適切な表現として原作を改変するor出版しないという選択を迫る圧はいただけないと思う。一方で多様性だダイバーシティだと叫びながら、もう一方で行き過ぎたポリコレやコンプラで表現を規制する矛盾。そのうち古典的な定番トリックの赤緑色覚障害すら差別的だとして出版禁止にしそうな昨今の空気が怖い。
0255文字
ふかわ
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一応最後まで読んだが、正直イマイチ。
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陽介@中四国読メの会参加中
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ネタバレ歓喜先生のキャラがすごく良かったです。諸々の描写は昭和ならではというか、当時でもアウトなのでは?と思いましたが。
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ピノ
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読了 個人的には全然ハマらずイマイチだったかな 特に『チンプン館の殺人』は方言といちいち詰まりながらの喋り方で読みづらかった もっと多くの作品を読んで見識を広げれば,これも楽しめる時が来るのだろうか
0255文字
ウナム
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ネタバレ意外性のある破天荒な短〜中篇集。読み進めると犯人は意外な人物ばかりなので予想通りになりがちです。犯人当てよりも動機面を読ませる小説だと思います。トリックは変化球ばかりです。デビューを後押ししてくれた逸話のある江戸川乱歩っぽさもあります。
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Kom
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とんでもないトリックとプロセスが見事な表題作をはじめ、ミステリとしても素晴らしいが、やはり茨木歓喜先生が最高すぎる。もっと読みたい。
0255文字
しじみのたわごと
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再読(正確には再々読)。何度読んでも素晴らしい。表紙の荊木歓喜絵も本当に素晴らしい。
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isaribi11
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豪速球をズバンズバンぶつけられてる感じ。本格ミステリとバカミスと社会派ミステリとキャラミステリをまとめた豪速球。バカミスとキャラミスに限っても現代作家敵わなそう。荊木歓喜が魅力的すぎるし藤田和日郎のビジュアルが正解すぎる。
0255文字
こけこ
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面白かったので、一気読み。荊木先生、いい味出しています。
0255文字
はなさー
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荊木歓喜シリーズの短篇八篇。山田風太郎自身はあまり評価してなかったらしいけど「怪盗七面相」や「帰去来殺人事件」はかなり好き。犯行に及んだ心理の描写が良い。
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check mate
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表現規制をするにしてもそれは何のためにするのか、出版サイドは1度考えた方がいい
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Cinita
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どぎつく猥雑な昭和の風俗描写や価値観にちょっと腰がひけそうになったけど、豪快な物理トリックや、皮肉屋ながら人情家の名探偵・茨木歓喜の魅力が存分に味わえる、よい短編集でした。表題作は別格で、意表をついたアリバイトリックや二転三転する事件の構図、生と死が彩る濃密な物語が素晴らしい。歓喜先生と事件の関わり方も好き。義侠心の塊。他には、短編とは思えない猟奇殺人とバカトリックの連打にくらくらする「女狩」とあまりにやるせない「抱擁殺人」が印象深かったです。
0255文字
タマ
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ネタバレもっぱら堕胎を生業としているという巷の大医を名乗る怪しげな荊木歓喜先生がなかなかに魅力的ではまってしまった。 掌編に近い短編が多く物語はあっさりとしているわりに凝ったトリックを駆使している印象。
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源次/びめいだー
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短編集。面白かったです。藤田和日郎先生の表紙絵も良いですね。
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gibbelin
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「七面相」の導入部、ボロアパートでバケツ叩いてラッパ節、のあたりが最高。
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てら
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山田風太郎が生み出した唯一の「シリーズもの的名探偵」、荊木歓喜が活躍する短編を集めた一冊。晩年の風太郎は「僕は探偵小説に向いていなかった」と語っていたそうだが、とんでもない話で非常にレベルの高いミステリになっている。併せて後年の忍法帖や明治ものに通じる深く多角的な人間観察と描写もすでにほぼ完成していることを再確認した。(戦後すぐの作品なので、乱歩オマージュだったり作者の稚気が見え隠れするのは若気の至りか)
てら

表紙の富士鷹ジュビロ…ではなく藤田和日郎先生による荊木歓喜のキャラクターデザインも素晴らしい。年齢不詳正体不明かつ愛嬌がある、というところがよく表現されている。

02/25 08:26
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鱒子
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藤田和日郎さんの表紙に釣られて購入。偏屈医者 荊木歓喜先生が探偵の短編集です。歓喜先生の肉体的負傷の理由が明らかになります。推理ものとしては荒唐無稽な謎解きもありますが、主題はそこよりも女の哀しさと強さ、そして歓喜先生の魅力。ところでふぢたさん、こんなゴージャスな表紙描いている場合じゃないですよ、これはよ漫画化して下さい、お願いします。
グレ

永井豪さんもそうですけど、マンガ家先生が小説の表紙を描くことってあるんですね!!

02/14 21:36
鱒子

グレさん。藤田和日郎先生は、荊木歓喜シリーズの表紙を2冊描いておられます。ほんとうに内容のイメージとピッタリで、わたしの脳内では藤田和日郎先生の絵でキャラが動いています((^◇^;) 永井豪さんも表紙だけのアートワークをされていたんですか、知らなかったなぁ

02/15 07:20
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抹茶カステラ
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ネタバレヤミ医者の荊木歓喜先生が登場する短編8編。「帰去来殺人事件」が一番好み。産婆が殺された村に、出産を間近に控えた妊婦が2人。それまでの何ヵ月もの入念な積み重ねによる準備はもちろん必要だが、それだけでは不可能で、神に祈りが届いたかのような奇跡の重なりがあって初めて可能な驚きのトリック。だから産婆は殺されたのか。その他、犯人は予想通りながらよくここまでのドロドロ複雑な関係になれたものだと最早感心して笑ってしまう「女狩」、よく言った!と言いたくなる志乃ちゃんの返答が爽快な「怪盗七面相」あたりが面白かった。
0255文字
ら゛
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ネタバレ本日2冊目。図書館本。推理篇ね~、確かに推理だけど・・・。この短編集を今に置き換える(置き換える必要性の議論は置いておいて)と、メフィスト賞を受賞し、選考した作家さんのコメントが奇想天外な作品でした、って紹介されるかな。ここに書いてあるトリック、ほとんど実現不可能なんて言ったら野暮だと言われそう。でもこういう作品、好きだな~。帰去来殺人事件がシリーズのラストではない、麻耶雄嵩さんはこのシリーズ読んで触発されたのかな。未だに読まれる山田作品、そのうちまさかの映像化、あり得るかも。
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donguri5656
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ほとんど、バカミスのような、とんでもないことの連続で、こちらの理解が追いつかないほどのぶっ飛び感。どれもア然とするけど、ラストの『帰去来』に至っては、とんでもない空前絶後の展開に腰抜かすレベル。帯の有栖川有栖の「笑いだすでしょう」に大納得。しかも凄くロジカルな本格。再読必至だね。『帰去来』はぜひNHK地上波でドラマ化希望、主役は千葉雄大でどうでしょう⁈
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だるま
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没後20年、今尚コンスタントに旧作が出続ける山田風太郎氏の人気の強さに感心しつつ、今回また短編集が文庫になったので再読(内容は出版芸術社の物と一緒です)。犯人当てもあるが、殆どが機械トリックを駆使した不可能犯罪物で、風太郎氏独特の猥雑な文体と相まって、まあ読んでいて癖になるったらありません(^-^)。差別用語とか、バンバン出て来るものなあ。トリックも奇抜過ぎて笑えてしまうし、広い心で読んだらこれ程面白い作品も無いでしょう。編者の日下三蔵氏は昨年の歌野作品を絶賛した唯一の評論家だけど、これは良い仕事でした。
pao

もう歌野さんには触れないであげて下さい…(笑)

01/08 16:12
だるま

paoさん、その通りでしたf(^_^)。歌野さんの『葉桜・・・』で感動した経験から、どうしても昨年のアレを取り上げたくなってしまいます。いけない事ですね。これであの話題は終わりにします(^-^)。

01/08 16:38
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Porco
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時は戦後。新宿のボロアパートチンプン館に住み、蓬髪に大柄であり頬傷が目立つ怪異な風貌をした非合法の堕胎専門医である茨木歓喜が探偵役を務める推理短編集。 探偵としては、内面が伺いづらいアクが強い天才型の人物のため短編で輝くタイプのキャラだなという印象で、どちらかというと悪党側の人物ではあるが作中の時代背景と本人の気風の良さにより、古き良き作品の侠客くらいに思える程には現代の倫理上でも不快感は希釈されていると思う。 全体的に言わずともわかる品質であるが、表題作以外では『落日殺人事件』が個人的に良かった。
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Sam
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ネタバレ「赤い蝋人形」から始まった「推理編」シリーズも本作で4冊目。8つの短編から成る。前作の長編「十三角関係」に続き名探偵(?)荊木歓喜もの。荊木歓喜は前作では好きになれなかったのだが本作を読んで好感が持てるようになった。アクが強く天才型の探偵なので長編より短編の方が相性がいいのかも。容貌の酷さはデフォルメされてるもののこの弱きを助ける天才ヤミ医者探偵は著者の化身ではなかろうか。作品はどれも切れ味鋭く印象的であるが特に「帰去来殺人事件」はトリックに無理はあるものの物語として素晴らしい。末尾を飾るに相応しい傑作。
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pao
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★★★★☆ 短編集。新宿裏町のボロアパートに住み年がら年じゅう酔いどれのヤミ医者・荊木歓喜。名探偵でもある歓喜が遭遇した8つの謎。男。女。与太者。売春婦。戦後の陰鬱さを感じる廃れた雰囲気が最高♪犯人当てよりその動機や結末のほろ苦さが胸に響く「抱擁殺人」「怪盗七面相」も印象的だが、やっぱり表題作「帰去来殺人事件」が傑作。マイベスト。プロットが秀逸過ぎやしませんか?トリックにもエンディングにも驚きの一言。
0255文字
isbm
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★★★
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Tatsuo Ohtaka
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山風が創造したヤミ医師探偵・荊木歓喜が活躍する8編を収録。障碍を持つ大酒飲みの歓喜先生は、謎を解くが裁きはしないところが愛らしい。なかではやはり表題作が大掛かりなトリックと二重・三重の逆転があって◯。
0255文字
かぐつち
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情と業が混じり合って血生臭いのに不思議とカラッとしている。歓喜先生の人柄……人徳でしょうか。いっぱいひどいことが起きて楽しかったです。
0255文字
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帰去来殺人事件: 山田風太郎傑作選 推理篇 (河出文庫)評価100感想・レビュー27