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パレスチナ特別増補版

感想・レビュー
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ishii.mg
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文字が半分以上を占め、日本の一般的なコミックだと思うと挫折する。目下のガザやヨルダン川西岸のイスラエル占領地域はこの時代よりさらに地獄と化している。30年前のこのときでさえ十分な地獄なのに。
0255文字
たまきら
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原著は2001年出版。パレスチナの状況は(もうこれ以上酷くなることはないだろう)という私たちの思いを、毎度毎度悪い意味で裏切り続けてきた。私はいじめの、人種差別の醜さ・理不尽さを体験から、親から、学校から、経験から学んできた。それなのに世界規模で分断や憎しみが広がり続けているのに、世界がそのことに無関心だと気づいてしまった。同じ思いを抱えている人たちに共感しつつ、無力さをかみしめる日々が辛い。今日も虐殺は続いていて、世界はそれを傍観しているかのようだ。
0255文字
おかつ
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パレスチナ潜入レポート。洗練された日本の漫画ではなかなか見かけない独特のタッチとコマ割りが、荒々しくも臨場感ある現場を伝えてくれる。パレスチナ市民の目には、イスラエルの支配は横暴でアナーキーにしか映らない。この問題の根深さを思い知らされる、生々しい作品であった。
0255文字
ara_shinya
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この本に描かれているのは、もう30年以上前に取材され記録されたものだけど、ここに描かれた現実はこの30年ほとんど変わっていないのだろうし、それどころかここ最近でさらに悪化しているように見える。 はっきり善悪を分ける事もできずいつまでも決着はつかないのだろうな……
0255文字
緑虫@漫画
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★★★★
0255文字
なま
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★4.4 著者は1991-1992年にかけイスラエル占領地であるヨルダン川西岸地区やガザ地区で2ヶ月過ごす。それはパレスチナ人から自然に起きた第一次インティファーダ(民衆蜂起)の時期。本書は紛争の最前線でパレスチナ人やイスラエル人のインタビューを試み、パレスチナの現実を「正確に、かつやさしく」白日の元に晒したとして96年に全米図書館賞を受賞。日常の出来事、食生活、町の風景等が詳細に描かれている。著者本人が現地の男たちと歩きまわる街の様子がリアル。パレスチナを知る漫画。
0255文字
minoru
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コミックジャーナリズムというのは知らなかった。第9章でイスラエル人の女性達と歓談しているなかでイスラエルが望む“平和”とパレスチナの現実の乖離に齟齬をおぼえた。コミック自体クセが強く、ストーリーを追うという感じでもないのでやや難しかった。主人公は悲劇のナラティブにややウンザリしており、それはわかるが、現在でもその軋轢は続いている……。
0255文字
tellme0112
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じっくり解説のようなところから読んだ。なぜこの本を予約したのか思い出した。自分を突き放したような、パレスチナとの距離感。絵はタイプではなかったが、じっくり見ていくと味わい深い、人間味ある絵に見えてくる。かわいすぎもせず、醜すぎることもない。息づかいが聞こえてきそうだ。この頃からこうだったし、そもそもイスラエル建国からこうだったのだと
0255文字
Melody_Nelson
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文字は多いし、何より内容(というかパレスチナの描写)が悲惨で、漫画なのに読むのに意外に時間がかかった。絵のタッチは好みじゃないし、著者の気持ちの部分も正直いって不愉快なところはあったが、この作品で少しでも「パレスチナ側に立った見方」を提示したのは功績なのかな。現在の紛争の前から、イスラエルは恐怖と暴力によってパレスチナを制圧し、対抗すべくハマスが誕生、そして一般市民の犠牲は増え続ける。パレスチナ難民キャンプは、かつてのゲットーのように感じた(ゲットー以上に過酷なのかも)。ハーケンクロイツからダビデの星へ…
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裕
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冒頭に作者の創作メモ、絵の元になった写真等を掲載。
0255文字
じぇろポーta
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冒頭のサイードの序文の後からサッコ本人による本書創作ノートが収録されているが、本編のネタバレやボツネーム比較など出てくるので、一旦飛ばして本編を先に読んだ方がいい。インティファーダ、入植者たちの暴力、難民キャンプの日常、女性運動家たち、ヒジャーブ、名誉殺人、イスラエル市民から見たパレスチナetc…。本書初刊行から30年たって状況は好転したのか?読後感は正直重いが、サッコのユーモアセンスにくすりとさせられる描写も多い(題材が題材だけに大分シニカルだが)。『おまえはウサギだと認めろ!ウサギだと白状しろ!』
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