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認識的不正義: 権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか

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シエリ
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認識的不正義には二種類ある。ひとつは証言的不正義。話し手の社会的地位(国籍、民族、性別、階層、病気や障害の有無など)によって、信頼されないことがある。ふたつめは解釈的不正義。事象をあらわす適切な言葉が見つけられていないため、うまく説明することができないことがある。例:セクハラ、ドメスティックバイオレンスなど。
0255文字
tkg
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不正義を非難できるのかについての議論が特に興味深かった。また、訳文が読みやすいのが有り難かった。
0255文字
kuro
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解釈的不正義、解釈的正義の徳を個人に帰せない(行為者がいるとする議論も今ではあるようだけど)という発想が刺激的だった。徳は個人主義的な問題にされがちだけれど、徳を社会の問題にする切り口として面白いのではないかと思った。
0255文字
テツ
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哲学も倫理学も自分自身の(公のものについても他者や社会のものについても語りますね)正しさや正義については雄弁に語り、自らの内側のそれらについて見つめ続けるけれど、不正義については正義の反対にある概念として程度のぼんやりさでしか語らない。読者にそれを気づかせながら、認識的不正義と解釈的不正義について説明し、不正義の成り立ちについて語る。うっすらと抱いていた認識的正義と解釈的正義に対する鬱陶しさと嫌悪感みたいなのが何に由来するのかもぼんやりと見えた気がする。再読したい良書でした。
0255文字
Akiro OUED
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正義が哲学や倫理学のテーマになるのなら、不正義もテーマになるはず、という視点が面白い。反面教師という言葉もある。ステレオタイプが証言的不正義を生み出し、社会的経験の欠如が解釈的不正義を生み出す。最近は、LGBTQ+を押し出した解釈的正義が攻勢に出てるけど、やや鬱陶しい。好著。
0255文字
Go Extreme
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哲学は正義については雄弁、不正義に対してほとんど何も語らない 認識的不正義:社会的アイデンティティに対するステレオタイプ→知識の主体としての能力を貶められる不正 証言的不正義:偏見的ステレオタイプ→不当に低く見積もる→能力を貶められる 偏見的ステレオタイプ=潜在的バイアス 証言的感受性という徳:偏見的ステレオタイプを自覚→信頼性の高い仕方で中和、知的徳&倫理的徳 認識的な自然状態:情報の獲得・シェアし蓄える・信頼関係安定化 解釈的不正義:解釈的周縁化→集団的な解釈資源不足→自分の経験を理解・意味付けできず
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無題
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第1章と第7章をさらっと読む。文脈がよくわからず右往左往した結果、解釈的不正義のところだけ時間の関係上しっかり読む形になった。
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