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女スパイ鄭蘋茹の死 (徳間文庫)

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都忘れ
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日本人の母中国人の父という出自で日中戦争の上海で抗日運動に身を投じた鄭蘋茹を描いた作品。鄭蘋茹の処刑の場面から始まり、彼女に関わりのあった日本人吉平がその死を調べてゆく展開で、歴史小説とみればいいのだが、スパイ小説と思うと肩透かしの印象だった。
marsan

ナイスありがとうございます

11/04 23:03
都忘れ

いえいえ、こちらこそ、です。ありがとうございます。

11/06 13:05
0255文字
takao
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ふむ
0255文字
marsan
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図書館本。 鄭蘋茹は日中戦争の際に上海で抗日運動に身を投じた女スパイ。彼女を道具扱いにした国民党の残酷さがやるせない。ストーリーテラーの花野吉平は波瀾万丈の人生を歩んだものの戦後は成功している。恋心を抱いた鄭蘋茹の壮絶な生き方に対し、時代に抗いながらも結局はうまく波に乗った人生で終焉を迎えた。彼女も生きておれば平凡な妻であり母となっていたのだろう。時代の巨大な流れに向かって巻き込まれていくのは誇り高く生きる者にとって不可避な運命であった。膨大な犠牲によって平和を勝ち取ったことを忘れてはなるまい。2402
0255文字
枝乃
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ネタバレ日中戦争下、実在した人たちの小説。花野吉平視点では女神のように語られる鄭蘋茹。一方の蘋茹視点では、どうにも非情になり切れず、詰めの甘さが目立つ。美人で聡明で魅力的だが、育ちの良さが影響しているせいか、とてもスパイに向いているようには思えなかった。女スパイというより、若さゆえの葛藤や正義感に翻弄された良家の子女という印象が強い。それだけに、彼女の最期にはやりきれなさを感じる。
0255文字
武井 康則
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ネタバレ実話。日本軍に蹂躙されている祖国のため敵に侵入して捕らえられ殺された実在の女性、鄭蘋茹が主人公。序章で、彼女の殺害が描かれ、遡及する形で語られる。まだ学校を出たばかりの初々しい少女が国を思って身を犠牲にし、その描かれ方が素晴らしく、死ぬまでの話を読むのが辛くなる。しかしよく考えたら数人の男を体でたぶらかすというので、実際はどうかな。小説では、日中の混血なので自分の祖国中国に認められたかったとか書いているが、自分の容姿に対する絶対的な自信とか考えの甘さなどあったのではないか。
武井 康則

前半は「夢顔さん」的な客観的に見える叙述。後半は通俗ものにあるアクションと彼女への傾倒。語り手である男に魅力がなく、小説の瑕瑾。

09/29 00:07
0255文字
rosetta
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★★★☆☆戦争中の上海、中国の組織に所属する美しいピンルーが、親日組織の中国人の長を暗殺に失敗し、処刑される。ピンルーに未練を残す反戦派の日本人吉平はその死の状況を調べて回る。悪くは無いんだけど先日『上海灯蛾』や『香港陥落』を読んでいたからこの程度じゃなぁ、という感想。記念すべき2500冊目がこんな本で悔いが残る(>_<)
0255文字
Hikari
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国が、人が、手を取り合うことはできるんだろうか
0255文字
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