読書メーター KADOKAWA Group

経済安全保障とは何か

感想・レビュー
4

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ゼロ投資大学
新着
「経済安全保障」という概念が最近よく語られるようになってきたので本書を手に取った。概念自体は思ったよりも前から存在していたようで、世界情勢の変化からにわかに注目を集めるようになったようだ。食料・エネルギー・インフラなどの経済分野での安全を確保することで、自立した国家運営を可能にすることを目指す。
0255文字
ラピスラズリ
新着
日本が経済安全保障にいち早く取り組んできた経緯が、軍事面での安全保障対策を避ける傾向があったことが挙げられるという点はおもしろかった。日本に先見の明があったわけではないと思うが、世界でも珍しい「反軍事主義」の日本が安全保障対策として取ってきたことが時代の変化によって大きな意味を持つようになったということだと理解した。
0255文字
Satsuki
新着
経済安全保障が浮上した経緯、近年の日米の政策など総論と、デジタル、エネルギー、健康・医療、制裁や金融、防衛装備品など各論の双方を各章で論じる。「経済安全保障」の外縁は曖昧だ。本書ではデジタルはその範疇の一方、半導体確保やサプライチェーンなどはあまり触れられていない。近年の浮上は概して米中対立激化を背景とした米国発だという認識を細谷や神保は示す。ただ細谷は同時に、戦後日本政治の中で経済安全保障は重要な位置を占めてきたと指摘。越野も、第二次安倍政権以降の日本は経済安全保障を先駆けて追求してきたという。
0255文字
ceskepivo
新着
経済安全保障を様々な角度から解説。自国にとって優位な国際環境を作るために、あらゆる手段を用いるという思想は、ポスト冷戦期でも変わらない。究極的には、人間の原始性に行き着くのではないか。その点、鈴木一人氏の「経済安全保障とは、政治が経済を手段として使い、市場に介入してそれを武器化する時代に突入した」という指摘は納得する。
0255文字
全4件中 1-4 件を表示

この本を登録した読書家

経済安全保障とは何か評価57感想・レビュー4