形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
ただ、写真といえば真実を写し取るもので、その信頼性から物的証拠になるっていう現代日本人読者の常識を逆手にとって、写真によるスキャンダル報道で振り回される展開を、この世界では光魔法で簡単に写真の捏造と加工ができるから写真の信頼性など皆無っていう展開でたたき落とした発想は見事。そして、一度落としたその写真の評判を、だったら加工を前提に、加工された写真を売りとして見せたらいいと結婚情報誌に活用して拾い上げたアーニャの手腕で主人公の面目躍如だった。良い展開だった。
しかしこういう問題を取り扱うからこそ、誰にだって胸に秘めたい過去の1つや2つはあって、その上で今を誰かと共に生きている意味を見出だせるのではないかと思いました。特に本作の看板娘であるアーニャ、彼女が知らないドナやショウ、先輩のエメラダの話を見ると本作の魅力である「世代間」というものも1巻とは違った形で見られるのが良かったですよね。てかシンプルにドナが可愛い、所長でも一人の女の子でしたね。
見ていて苦しい展開で、この展開の息苦しさは辛かったですね。 そんな中でも動いてくれる人がいて、信じている人がいて、過去を求めず今の愛を大事にする人がいる。その幸せや今までの行動が実っているような展開には感動しました。 いざと言う時には頼りになるショウさん流石。 今回好きなキャラとしてはケルガ&悪魔の方のリリスとマリーン&エリシアの嫁姑コンビですね。 ケルガのなんか子供っぽさと、リリスのしゃんとした感じが噛み合ってて眺めてるの好き。
マリーンの生き方や在り方っていうのがとてもかっこよかったので思わずお気に入りに。 息子への愛の持ち方はクセつよだけど、息子嫁に対してそういう接し方をして、エリシア自身も嬉しそうなのがまたポイント高い。 アーニャにいい相手は現れるのか、仕事に忙殺されるのかは楽しみな所です。 結局今回も沢山の愛があって、困難によって結び付いた人々は素敵だったし、最後のマリーマガジンには実は少し涙こぼれました。
ただ、あとがきによると続刊は微妙っぽい雰囲気が…。続きが出ることを切に願ってます。
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ただ、写真といえば真実を写し取るもので、その信頼性から物的証拠になるっていう現代日本人読者の常識を逆手にとって、写真によるスキャンダル報道で振り回される展開を、この世界では光魔法で簡単に写真の捏造と加工ができるから写真の信頼性など皆無っていう展開でたたき落とした発想は見事。そして、一度落としたその写真の評判を、だったら加工を前提に、加工された写真を売りとして見せたらいいと結婚情報誌に活用して拾い上げたアーニャの手腕で主人公の面目躍如だった。良い展開だった。