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太平記(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aン 3-2)

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巨峰
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長大な太平記のうち90話を選んで現代語訳したものの下巻である。時系列がとびとびなので分かりにくいのは上巻同様だが、下巻は上巻に比しはるかに面白かった。というのは、1話でも映画にできそうなほど物語的充実感のある話がいくつもあったこと。(高師直と塩冶判官の話、光厳上皇の話など)太平記の作者が何故か北条泰時はじめ、時頼、義時をめちゃ高く評価してあるのが面白かった。前の時代の方が良かったのかなあー
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mfmf
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相変わらず端折りすぎて名場面抜粋集みたいになっているが、最終巻はちゃんと採録しているようなので、原作でも最後はこんなに中途半端な終わり方をするらしい。しかし全編通して読んでも足利の活躍が描かれていないものなのだろうか。三国志演義なら、楠木正成が蜀で、足利尊氏は魏ぐらいの落差がある気がする。史書とするには客観性に乏しいし、一体誰の何のための書だったのか謎だ。戦国武将の北条早雲なんかも愛読していたらしいし、何とも不思議な存在である。
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でろり~ん
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太平記って楠木正成の話かと思っていて、なんで太平なのかと疑問だったんですが、戦いはそう簡単に終わってなくて、三代将軍の時代になって、やっと平和、太平が、っていう話だったんですねえ。だったら全話の翻訳を、って望むのは無謀なんでしょうねえ。漢学の知識をああだこうだ言っている部分は原文に忠実な必要ってない感じがしたです。なんか読後感、よろしくないです。
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イコ
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飛び飛びながらもこの時代を何となく知ることができる。北方謙三の小説読んだ後に読んだからまだ分かるが、色んな人が出てくるので、なんの知識も無いと読むのが辛いかもしれない。日本最初の軍用犬?犬獅子がでてきたり、天狗出てきたり、兼好法師にラブレター書かせたり、名刀の話出てきたりと、なかなか面白い。話が脇道にそれるのが多いのが玉に瑕。
0255文字
てんつく
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人名に苦戦。似た名前や読みにくい名前が多すぎるんだって…。
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じゅう
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楠木一族をカッコよく書いて、高一族を醜く書いているところに作者の意図を感じる(本当に当時の評価がそうだった可能性もあるが)。太平記は江戸時代に広く読まれた戦記だというが、これなら南朝びいきになる人が多いのも納得だ。そこ以外では光厳法皇と後村上天皇の対面が興味深かった。
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ossan12345
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上巻にも増してくだけた分かり易い言い回しが多くて、思わず微笑んでしまう部分もちらほら。「ビビって、牛につないだままの車から躍るように飛び降りたので、車は先に行ってしまった」「あまりに我を忘れてバカ騒ぎしているのがムカつくので」「ビビりまくってみっともない坊主だな」思えば高校の時に初めて古文の現代語訳を読んだときの何だか笑える感じもこんなだったなあ(腰が曲がって二重?になっていた、とか)本編の後の亀田先生の太平記解釈は大変興味深い。
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八百蔵
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本編を読みたくなるか?といえば、そこまででもなかった。平家物語からみると、殺伐度が半端ない。騙し合い、裏切り、寝返りは日常で、毀誉褒貶は時の勢力次第。ちょっと弱みを見せたら、作戦に従ってすぐそこで共に戦っていた者がいきなり刃を返してくる。この価値観の世界が本当に好きなんですかね?今の日本人。
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蝦
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ネタバレ観応の擾乱以後の様子。上巻同様、掲載の選択が訳者によるので、予備知識がないと流れが掴めないような感じはあるが、それでも読みやすく太平記の世界をまとめてくれたのはありがたい。太平記の入り口にするなら。
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はる
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解説も良かった。各部のはじめに、相関図、あらすじがあるのは良かった本当に混乱します
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茶々丸
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南北朝時代の幕開けから後醍醐帝の崩御、高師直の専制、そして観応の擾乱へ。相変わらず登場人物が多い上、抜粋なので話が飛んで分かりにくい。 そんな中で、兼好法師が高師直のラブレターの代筆でしくじって出禁になるエピソードが笑えた。また、戦において女性に溺れて身を滅ぼす新田義興には、親子の血は争えないと。 一点、注釈について、既出の注釈は初出頁を参照させるようになっているのだが、上巻にて初出の場合でも上巻を参照させるのは不親切ではないか。中には、図書館に返却済みだったりして手元に上巻がない人もいるだろうと。
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太平記(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aン 3-2)評価76感想・レビュー11