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セゾン 堤清二が見た未来 (日経ビジネス人文庫)

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suma2021
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異才鬼才の経営者と感じる堤清二が作り上げたセゾングループの栄枯盛衰を描かれた書。理念や感性が先行しながらここまで大きなグループを創りながらバブル崩壊による不動産事業の失敗によりグループは解体する。とはいえ無印良品を代表に今でもセゾングループの企業が逞しく残っているのは興味深い。アンチテーゼから事業展開をしていきコト消費の先鞭をつけたことを鑑みても、もう少し評価されるべき方なのかとも感じる。流通に携わらない方々にも示唆に富むビジネス書だと思います
0255文字
ますりん
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所沢の蔦屋書店でエンドで二段平積みになっててさすが西武の街。最初に入社したのがセゾングループの会社で、まさにここに描かれている90年代後半から00年代前半のセゾン崩壊の過程を、組織の末端ではありましたがヒシヒシ感じてました。そういう意味で自分の人生も翻弄されていた(結局心身ともに疲弊してセゾンの崩壊とともに退社)ので、他人事としては読めない。ただ、パルコもWAVEもリブロも美術館も、そこから発信されたニューアカやワールドミュージック、現代美術、雑誌文化の香りは横浜の片田舎の人間にとって憧れだったんだよな。
0255文字
Humbaba
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相手が何を求めているのかを徹底的に考えることは商売を成功させるうえで非常に重要なことである。誰もが真剣に考えているとは言うだろうが、考える際にはどうしても自分の中の凝り固まった部分がある。それは常識ともいえる部分であり、全てを疑っていたらいつまでたっても結論は導けない。ただし、場合によっては自分がそれにとらわれていないかを見直してみることも効果があるだろう。
0255文字
リットン
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世代的にセゾン?セゾンカードの?って感じで、よく知らなかったから、一昔前の歴史を知ったような気分。いまではバラバラに解体された帝国が昔あったみたいだが、盛者必衰の理に則るかのようだなと感じた。池袋の西武をヨドバシが買ったことへの地元の反発があったというニュースは見ていたが、なんでわざわざ住民が文句言うんだろと思ったが、昔の栄華のイメージがあったりもするんだろうなぁ。そういえば、数年前によく行っていた錦糸町のパルコは、西友も無印もロフトも入ってたけど、みんなセゾングループだったんだな
0255文字
たいたいぶん
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堤清二について知る事のできる本。リベラル的な思想、大衆文化を容認し「セゾン文化」を作り出した一方、持続的な政策には興味がなく、崩壊の一因を作り出した当事者でもある堤清二。堤清二の論じる数字優先ではなく社会と大衆優先の経営はCSR重視の経営が増えてきた昨今を見ると先見性があると思えるが、一方で理念を優先しすぎて崩壊してしまったことは罪の一つだと思う。無印良品やファミマがセゾングループのものだったことは初耳だった。氏の経営手法について分かりやすく論じているため若い人や経営の知識がない人も読みやすく、おすすめ
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サン・アラド・ルノー・ジェルジェンスキー
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和田繁明「そごう・西武が生き残る道は必ずある」
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nishiyan
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単行本読了済。文庫化に際して追加取材をおこない、各章において加筆、文庫版まえがきと第8章「再びの敗戦-そごう・西武売却と池袋本店の運命-」が追加されている本書。第8章はそごう・西武がセブン&アイ傘下となって売却されるまでの歩みを紐解きながら百貨店の業態としての限界を解説している。面白かったのは61年ぶりの百貨店ストを決行した労組幹部へ取材しているところ。堤清二が西武百貨店に入店して最初にした仕事として知られる労組の結成。彼の残した最後の爆弾が百貨店が見せた最後の輝きであったように感じられてならなかった。
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ゆく
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ニューアカについての記事を読んでいる時にセゾンの話題が出てきたのをきっかけに興味を持ち、丁度そのタイミングで文庫が出たので購入。堤清二やセゾングループについて知れるだけでなく、80年代の空気感が垣間見える良書。無印良品や西友を使う時に、セゾングループの存在が頭をよぎるくらい印象に残った。
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