読書メーター KADOKAWA Group

時は立ちどまらない~東日本大震災三部作

感想・レビュー
6

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
takao
新着
ふむ
0255文字
ひさか
新着
2012年1月NHK総合キルトの家、2014年2月テレビ朝日時は立ちどまらない、2016年11月テレビ朝日五年目のひとり、の3つのシナリオを2024年3月大和書房刊。いずれも震災の世界を描いていて濃密で面白い。五年目のひとりが最も響いた。各話にキャストが載せられていて、脳内再生も楽しめた。
0255文字
ネギっ子gen
新着
【なんという長い間 ぼくらは 魂の話をしなかったんだろう――】東日本大震災を題材にした、晩年の戯曲3編を収録。底本は『ドラマ』(映人社)。昔、放映後すぐ本屋に走って雑誌を入手し、読みながら録画した放送作を見直したなぁ……。「作者の言葉」もこの雑誌に掲載したもの。山田太一ドラマといえば“当て書き”。最後のドラマ作品『五年目のひとり』の主演は、渡辺謙。被災で家族を失った元獣医。「いろいろ片付いた時は――津波から3年近くたっていた。それから先生はおかしくなった。急に涙を流したり、うずくまることもあった」と……⇒
ネギっ子gen

【魂の話をしましょう】『キルトの家』<老人となった私に、尚ドラマを書く役割があるとすれば、老人を描くことだろう。谷川俊太郎さんの詩に、「わたしのかなしみを/あなどらないでください(略)」わたしたちのこころを/あなたとおなじと/おもわないでください」(かなしみはあたらしい)というのがあって、これは子どもからの言い分なのだけど老人のものでもあると思った。いや、誰もの思いでもあるにちがいない。ひとつのドラマでもいろいろな意図があって要約するのは難しいけれど、この詩のような思いが底流にあった>と。山田ドラマと詩!

06/21 06:28
ネギっ子gen

【あの大震災を前にドラマは何ができるか】『時は立ちどまらない』<圧倒的な悲劇をどうしてテレビドラマはほとんど書かないのかと、時には真顔で、時には幾分からかい気味に聞かれたこともあります。確かにあの忘れ難い物凄い映像と体験なさった人々の多くの証言を前にしてフィクションに何ができるだろうと、すくむ思いでいたドラマのライターは私だけではなかったでしょう。巨大な悲劇の容赦のなさをつきつけられては、なまじの助け合いの物語も、生きる力を取り戻す作り話も、空々しいばかりです。ドキュメンタリィなら、単純な美談でも>と……

06/21 06:42
3件のコメントを全て見る
0255文字
獅子吉
新着
筆者の東日本大震災にまつわる3作品のシナリオ集。あの災害をこういう切り口で描くかとそれぞれ感心させられる。「ドキュメンタリーと違ってTVドラマは心を描く」…深い言葉だと思う。
0255文字
おさむ
新着
ネタバレ名匠、山田太一さんの遺作になったテレビ朝日の東日本大震災ドラマ3部作のシナリオ集。うち2本は観たはずだけど、ストーリーはすっかり忘れてました。改めて読むと、山田さんがドラマで一切アドリブを許さなかった理由がわかります。ちょっとしたセリフの反復や間によって、被災者の複雑な心を映し出しているから。家族を突然失った人たちの喪失感の描き方は「ど直球」なんだけど、だからこそグサリと刺さる。誰もが故人への思いをズルズルと引きずりながら、カッコ悪く生きている。その姿をそのまんま見せる山田さんの才能に改めて感服しました。
0255文字
koji
新着
東北大震災を題材に扱った3作をまとめた山田太一のシナリオ集。「キルトの家」と「時は立ち止まらない」はドラマで見たことがあったが、「五年目のひとり」は見逃していたので初めて触れたが、これが一番良かったのでドラマも観ておきたかった。展開は無理やりな所もあるけどラストシーンは感動的だった。
0255文字
全6件中 1-6 件を表示

この本を登録した読書家

時は立ちどまらない~東日本大震災三部作評価75感想・レビュー6