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義経千本桜 (河出文庫 い 20-3)

感想・レビュー
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レアル
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戯曲の台本。タイトルと何となく物語の内容を知っていたが、文字にして読むのは初めて。初めてという新鮮味はあるが私は観る方が好きかな。本来の史実とは異なり、そこから物語が紡がれるのは流石だなと感心。
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Funky-TakaOyaji
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文楽では最も有名で人気もある戯作の一つだが、滅多に通しで演じられることがなく、実は私も物語の全体像がよく分かっていなかったのだが、この本で全てがスッキリとした。そもそも文楽の狂言は、ドンデン返しの繰り返しで、実はこうだった、本当はああだったばっかりで、しかも義太夫語りは時間が長く、偶に寝てしまう事も。いしいしんじのこの本、とてもテンポが良く、関西風の現代語だが義太夫の雰囲気を損なわず、ややこしいストーリーがスッキリと入ってくる。義経千本桜は実に面白い話であることがわかった。
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セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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ネタバレ面白かった!まんま、太夫の語りそのものやった! これは、ホント聴くためのもので、言うなれば芝居の脚本、台本で。いやあ、良いものを手に入れました。公演中の国立劇場のおみやげや手ぬぐいと一緒に、この本も並べて売ったらいいのに。
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ゆぽ
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三大義太夫狂言のひとつ、歌舞伎では観ていますが、読むのは初めて。弁慶たちがかなりの関西弁なことに少し驚きました。全編とても読みやすくて、通して読むことで歌舞伎の解像度も上がった気がします。三段目の「すし屋」と四段目の「川連法眼館」はやはりドラマティックでいいなあ。
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播州(markⅡ)
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あくまで戯曲。一部歴史上の齟齬ありという前知識が必要。頭こんがらがるから。水落ちは生存フラグ。こんな古典でも言われているなら仕方ない。平家の生き残りは使いやすい題材なのだなと。血縁で構成されているお話。行きつく先がさまざまだけれど、哀しみが絶えず付きまとう。お気に入りなのは源九郎狐君彼がもっとも純粋に愛を語っていることよ。解説で、義(ぎ)経(つね)→きつねと知って膝を打ってしまった。
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イコ
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義経中心の話かと思いきや、義経と周りを取り巻く人達の話であった。源平合戦で史実だと死んだ平氏が実は生き残っていて、源頼朝に命を狙われようともしていて、なかなか揉みくちゃの状態に陥ってしまい、それでいて親子の情の深さに涙腺を緩まされる。初音の鼓とか源九郎狐とか良い設定である。
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fseigojp
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義経記とも違っていた 平氏が生きていた!
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manami
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歌舞伎の演目をいくつか観ていたので予習も兼ねて。 最初は読みにくいかと思っていたが、途中からどんどん面白くなって一瞬で読み終わり 細かく幕が分かれてるので短くて分かりやすいし、観たことのある幕は想像しながら楽しめるのでとてもよかった 古典の代表格、流石の面白さ
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たかきち
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『平家物語』の二次創作浄瑠璃。知盛が生きていたり、権太の覚悟が引くレベルですごかったり、面白かった。
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綾
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大阪松竹座「立春歌舞伎特別公演」夜の部に『義経千本桜』がかかるので予習。市川團子が出ます。そういえば、2024年7月の大阪松竹座「七月大歌舞伎」夜の部『義経千本桜』では片岡仁左衛門がいがみの権太を演じていた(観てない)。「鮓屋の段」おもしろいやんか……観ればよかった。
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あさみみ
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史実に脚色した物語は昔から多々あったのだなと思った。これを読んで一度も見た事のない浄瑠璃を観てみたいと思った。
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鷹ぼん
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文楽劇場の「文楽かんげき日誌」でよくお見受けする人なので、どんな『義経千本桜』を読ませてくれるか期待しながら読む。「大序」から「四の切」まで微に入り細に入り、太夫の語りに乗せ、実際に人形が動いているかのように、筆を運んでいる。さすが文楽愛好家の作者、「語り芸」であるという本筋を損なわずに、見事に「いしい版『義経千本桜』」として書き上げている。狐忠信の「狐ことば」も、カタカナや長音を巧みに使って工夫されている。こういうのは実際に浄瑠璃を聴かないと思いつかない工夫。改めてナマの舞台を観ることの大切さを感じた。
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眉毛ごもら
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ネタバレ碇知盛や鮓屋の話や鼓の狐の話など切れ切れの場面で歌舞伎でやっているのが全部義経千本桜だったとは…。題には義経と書いてあるが脇役のような立ち位置で主役ではない。卿の君、知盛、維盛、教盛がそれぞれの主役のよう。弁慶は基本的に早とちりで事態を悪化させるタイプで狂言回し。歴史改変しまくっているしご都合主義的なところもあるがこの時代の戯曲はこういうものなので良し。現代語訳もセリフを関西弁にしてある部分もあり児童文学としても読みやすそうな語り口。歌舞伎版か文楽版でじっくり観てみたい。
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ヨーイチ
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人形浄瑠璃・文楽の名作。すぐさま歌舞伎に移植され、歌舞伎でも名作と扱われている。本書はその現代語訳。我々の世代のイメージと異なって、ダイナミックと言うか自由闊達な分かりやすい新訳で、とてもと言うかメチャクチャ面白かった。最近「物語」に関心があって、語るって行為は「読む・黙読」よりも遥か昔から存在していたわけで、「語る為の本・床本」が本書の元本で、「語る」行為・大夫の芸が立ち昇って来る様な箇所が何箇所もあった。「メチャクチャ面白い」の一部分がコレだったわけで、自分としては大事な再認識だった。続く
ヨーイチ

続き 江戸中期、大阪町人の価値観を前提としないとバカバカしくて読み進められないのであるが、コレは古典と呼ばれる物を鑑賞する大前提なので仕方がない。微笑ましい語呂合わせもご愛嬌。でも胸を打つドラマが隣とか裏にある。「ただ読むだけでも」十分満足できる一冊だった。蛇足ですが、二十代の頃古本の全集で原作は読了済み。無学者には敷居が高かったが、義務感も伴った読了。コレも若さ。

08/04 08:38
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Shoji
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私、吉野に住んでおり、郷土史に興味を持っています。そのような経緯で、義経千本桜も文楽劇場で何度か鑑賞しています。劇場で買い求める公演パンフレット、地元の自治体史、故地に建つ説明板など、断片的に義経千本桜を読んではいましたが、こうして活字で全篇読み通すのは初めて。もちろん、地元が舞台、文楽を鑑賞済という贔屓目はあるにしても、すんなりと頭に入ってきて楽しめました。劇場ではケレン味が売りですが、意外にも冒険活劇、弁慶なんて関西人キャラ丸出しだし。竹田出雲、やるじゃん!、想定外に面白く読めました。
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❁Lei❁
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人形浄瑠璃の演目のひとつで、それに基づく装丁が粋な一冊。源平合戦で没した平家の武士たちが実は生きており(!)、義経らの行く先々において因縁の戦いが勃発するという冒険活劇です。コテコテな関西弁の弁慶や、子どもらしくたどたどしい口調の忠信狐などが魅力的で、登場人物たちが今まさに生きているような読み心地でした。また、武士たちの篤い忠誠心に加え、彼らを手助けする市井の人々の義理人情にも注目です。いがみの権田の秘密が明かされたときの驚きたるや、涙もほろり。大阪出身のいしいさんならではの、 語りが瑞々しい新訳です。
❁Lei❁

追加でつらつら。実はこの人は誰それの変装した姿でした、とか、それが義経には全部お見通しでした、とか、えーっ!と読者を驚かせる仕掛けが江戸期の作品だなあと思いました。また、貴族の英雄がむしろ脇役で、市井の人々が話の中心になっていくところもしかり。悪役が改心したり倒されたりする勧善懲悪および大団円もしかり。この前に読んだ馬琴の八犬伝と非常に似ている。だから、舞台はもちろん平安時代なんだけれども、江戸時代に生きる義経って感じがしました。以上、語訳ではなく内容に関する感想でした。

06/15 00:18
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