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ミステリ=22: 推理小説ベスト・エッセイ (創元推理文庫)

感想・レビュー
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pulp
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既読は3~4割くらいかな。一番興味深かったのは森下祐行氏の『「本格ミステリ冬の時代」はあったのか』。いや、そんな時代はなかったんじゃないか、という意見にはほぼ同意。これは私のように、いわゆる「冬の時代」からミステリを読み始めた世代(そんなものはなかったよ)と、もう少し上の世代(確かにあったよ)との感覚の違いかなと漠然と思っていたのだが、書かれた方は「あった世代」だな。ま、若い人には、もうどうでもいいかそんなもん。
pulp

kooさん これは小森収さん編集のミステリ論18の増補再編集版です(私は、18は刊行時に読んでいません)。笠井潔さんのミステリ論などを追加したそうです。 ああ、それから私は北村薫の書く小説は大嫌いですが、本読みとしての北村薫さんは尊敬しています。

01/25 22:35
koo

pulpさん、ご丁寧にありがとうございます!自分は旧版を読んでから都筑道夫の黄色い部屋〜と若島正の乱視読者〜を探し求めた思い出深い作品でしたね。北村薫の小説は自分も苦手です(笑)ボソッ 本読みとしても北村薫より後輩の折原一の方が好みが近いです(笑)

01/26 10:53
4件のコメントを全て見る
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ときのき
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初めて読んだ批評で面白かったのは、中条省平による夢野久作「瓶詰の地獄」、各務三郎による二編、石上三登志のハードボイルド論。笠井潔や若島正の文章は再読だが以前読んだ時より楽しめた。小鷹信光のクラムリーに会おうとしたけど会えなかった話は、ハードボイルドへの思い入れが強すぎて著者自身がその世界の住人みたいな語り口だなと昔は感じたけれど、今読むと、索漠とした現実の世界にどうにか男たちのファンタジーを幻視しようと頑張っているようにも見え、それはそれで悪くない現実の一情景と思えるのだった。
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ネムル
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かつて瞠目させられた若島正をはじめ、既読の文章もちらほらあるが、やはり面白いアンソロジー。個々のエッセイ評論が数珠繋ぎになって、ミステリへの理解を深められる、にくい作り。チャンドラーをはじめとしたハードボイルド諸作の再考を促される中盤が、しかし春樹チャンドラー以後の転回は繁栄されておらず、まあ春樹の文章は載らんだろとも思うのだが。初読では丸谷才一にとりわけ感動させられた。そうだ、『深夜の散歩』も読み返そう。
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いっくん
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ネタバレ‥という構成によって、必然性が出てくるのです。絵空事の犯罪を、納得させる力になっているのです…。都筑氏の『トリック無用は暴論か』『必然性と可能性』が頗る面白い。必然性は大事!それが無いと読み終わってガッカリする時あります😞『推理小説について』安吾さん、衒学で誤魔化してって凄い言いようと思ったら、既に他界されてたのか😅『明るい館の秘密』“アクロイド”“そして誰も‥”のネタバレあるので注意です⚠️“そうだ、あの女を見張るんだ”まるで事件を解くように裏を取っていく、楽しい考察。面白かったです(^_^*)
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葉野
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ネタバレ対象作品は知らないながらもおもしろく読んだ、という気がしたけど、間に別の本を挟んでしまったせいかどれも意外と印象が薄いし、ミステリか?というと…うーん?わかりやすい納得感があるのは「そして誰もいなくなった」の視点分けと原文考察くらいかな。「砂のクロニクル」なんて読みづらくてしようがなかった。なんというか、小説というものは結局は社会と切り離せないし、事件は小説を成立させるためのものであり、商業作品にするためにはドラマが求められるのもどうしようもないのか…みたいな感想におちついてしまう。…また再読すべきかも。
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kichine
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ミステリに関する評論エッセイ22編。以前に新書判で出ていたものをいくつか入れ替えたり増補したものらしい。取り上げられている作品は読んだことがあるものは思い出しながら「そうだったかな」と考えたりした。さすがに内容は古いものが多く、「ポアロは人気がない」という論には「んなわけあるか」とツッコミを入れたくなる。クリスティより面白い作品書ける男性作家が何人いるのか。ポアロも普通に人気だと思います。
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Kazuo Ebihara
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本書は、2000年7月に宝島社新書から出た『ベスト・ミステリ論18』の増補改訂版。選りすぐりのミステリに関する評論、解説、エッセイが集められている。私は、1970年代から90年代前半までSF小説や冒険小説、ミステリ,ハードボイルド、エッセイを良く読んでいた。本書の執筆者の中では、北村薫、都築道夫、丸谷才一の作品を好み、各務三郎、北上次郎、池上冬樹、井家上隆幸の評論に刺激を受けて来た。驚いたのは、詰将棋作家と思っていた若月正がミステリ評論家でもあり、クリスティの作品を詰将棋の如く論理的に分析していたこと。
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マッちゃま
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国内外のミステリについて有識者が語るエッセイ集。性質上、どうしても扱う作品のネタバレ(犯人やメイントリックまで含む)は かなり有りますのでご注意を。ある程度は覚悟して読むか、諦めるか(←僕はコチラ笑)ミステリというジャンルから、ハードボイルドやスパイ小説も多くの方が語られていて僕は余り読まないので勉強になりました。やはり本格ミステリへの言及は胸が踊ります♪自分より詳しい方々の言葉は新鮮で楽しいです。紹介されているのは比較的に古い作品、古典中心ではありますので、もう諦めがついたよって方には超絶オススメです。
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花嵐
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久しぶりに小説以外の文章を読みたくなったので読み始めた。16人の作家・評論家・翻訳家の、ミステリに関して論じた評論・エッセイをまとめた一冊。読んだ物、知っていた物もあれば初めて触れる物もありで面白かった。特に都筑道夫の「黄色い部屋はいかに改装されたか?」は前々から読みたいと思っているものの、なかなか手に入れる機会がないということで読めずにいる作品を一部でも読めたというのが嬉しい。
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kanamori
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☆☆☆
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キートン
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ネタバレ16人の作家・評論家による、ミステリに関しての個人の意見を論じた、評論・エッセイ集。 都築さんや坂口安吾など、読んだことのあるものもあったが、未読の評論などもあり、『なるほど、そういう考え方もあるか?』と色々な視点から学べる部分も多かった。
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広瀬研究会
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16人の評論家による22編のミステリ論。8名はすでに故人となっていて、往年の論客を集めた感がする。石上三登志の『血の収穫』に触れた評論の次に、小鷹信光がその作品の舞台を訪れた紀行文を配置する等、収録の順序に趣向が凝らされている。小説で言うと連作短編集を読んだときのような面白さを感じた。まだ読んだことのなかった『黄色い部屋はいかに改装されたか?』を読めた(連載2回分だけだけど)のも嬉しかった。
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ポンキッキ
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採点4/5 小森収、編集による、ミステリー評論集 16名、22本の短編的評論・随筆が選ばれている まず、冒頭の北村薫による随筆が、ミステリー愛に満ち満ちていて素晴らしく、これだけでも気分良く読める、黒澤明監督の話しも出てきて、笑える 続く、坂口安吾の小栗虫太郎批評は、鋭く斬って捨てていてスゴい オイラは、スパイ小説は知らないけれど、知っている所だけ読めばいい感じ 日本の社会派ミステリーについて、清水チャンドラーの弊害、そして誰もいなくなったの本格的評論など、目👁️から鱗🐟🎵 勉強になった❗
ポンキッキ

坂口安吾は、『不連続殺人事件』という、心理的なミステリーの傑作を記しているので、その評論には説得力があるなぁ カッコいい

07/23 21:53
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
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池上冬樹の「”清水チャンドラー”の弊害について」で、『さらば愛しき女よ』の「女」は「ひと」ではなく「おんな」と読むべきだ、という説が取り上げられている。たしかに、わたしも無意識に「ひと」と読んでいた。おまけに「愛しき」も間違いで正しくは「麗しき」の意だという。刷り込みって怖い。邦題は、語呂がよすぎたり、ぴたりとはまりすぎたりすると、それが独り歩きする。映画ではそれは是とされることが多かった。それはそれでいい時代だったよな、とも思うな。
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Tatsuo Ohtaka
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北村薫、坂口安吾、都筑道夫など16人のうるさ方による、ミステリ愛のある評論を集成。セレクトがすばらしく、優れた内容を堪能できる。圧巻は巻末に収められた若島正「明るい館の秘密」。クリスティの名作を原文にあたりながら解析する手際が見事。
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ミステリ=22: 推理小説ベスト・エッセイ (創元推理文庫)評価94感想・レビュー15