ネタバレ1965年ディクスン・カー晩期の作品。原題が「The House at Satan's Elbow」地名だから仕方ないのかもしれないけど、例えば「悪魔のはらわた」みたいなインパクトが無いし「ひじ」っていう日本語の響きが全然怖くないし、むしろなんか笑える。肝心の中味は幽霊、密室、海辺の館と雰囲気は満点、ただ事件が起きるまでが長く、登場人物たちの人間関係も偶然が重なり過ぎていて如何なものか。幽霊の謎がショボいなど、カーの最高傑作でない。加えて言うと誰も死なない。死人が出ないのは良き事ではあるが。ごめんよ、カー