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人生は心の持ち方で変えられる? 〈自己啓発文化〉の深層を解く (光文社新書 1327)

感想・レビュー
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Takeshi Saito
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ミニマリズム、片付けコンサル、スマホ脳、ひろゆきなど新書の傾向から見る「引き算型思考」をまとめた一冊。自己啓発の「足し算型思考」の変遷も古典的名著や日本への普及史から説明し、ベストセラーを通じて自己啓発が定着しつつも相反する考え方へ変化してきた流れを理解できる。「引き算型思考」を許容しつつ、自己啓発から逃げられない現実にも著者は警鐘を鳴らす。多様性や個人重視の時代に、組織やコミュニティと関わる大切さも学べた。
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tokotan
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自己啓発ブームと言うが著者は2種に分別している。社会的成功を目指す『足し算型』、ありのままに余計なものを手放す『引き算型』。 引き算型が目立つようになったのはひろゆき氏というのに「この人こういうことは本当に上手い」と少し苦々しい気分に。 引き算型は断捨離が産みの親。『努力すれば報われる』という考えの元になった自助論。日本では共助と人間向上がそぎ落とされ 歪んだものに。迷惑かけてはいけないという考えもそれに拍車をかけた。でも一人で抱え込むのでは無く誰かと繋がることが大切。 結論は納得。
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カレー好き
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自己啓発本の歴史を紐解く。時代の変化により求められ支持される内容も変化してきた。最近ではひろゆきやphaさんのように、お金に執着せず考え方を変えて人生を楽しむ、引き算型が流行、ではなく定着している。こんまりさんやミニマリストも引き算型。昔の自己啓発本は出世や社会的成功を目指す足し算型、稲盛さんなど読んで奮い起ったものです。良いも悪いもなく、考え方次第で人生は良い方向に向いていく。自分がそちらに向かっていく。宇宙の真理です。引用されている本のほとんどを読んでいたので懐かしさもあり楽しめた。
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sonson
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自己啓発文化の歴史について。アメリカでのキリスト教の思想を元にした「勤勉と努力」から始まり、現代の「引き算の思考」まで。
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zokei_jp
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ちまたに溢れている自己啓発書を俯瞰してみることができる、面白い本だった。 読んだことのある本が多々でてきた。学生時代に読んで、自分の人生のうまくいかなさとの葛藤に苦しんだ本もあったが、それらは宗教やニューソートなどの流れの上にあったことを相対的に知ることができた。 引き算型も足し算型もそれぞれの章でこれは良い考え方だと真に思ってしまい、改めて自分は影響を受けやすい性格だなと痛感した。 なんとなく幸せでなんとなくしんどいこの日常をどう生きるか、はまだ見えないが、一歩引いた冷静な目を与えてくれた本だと思う。
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パキ
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これ、自己啓発の歴史について語る本なのね、ちょっと思ってたのと違った。なんかこんな本他にも出てたな、アメリカは自己啓発本でなんとかってやつ。今は自己啓発本について書くのが流行ってるのかな。ちょっとニーズがわからないけど。
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こぶたん
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= 取り入れたいこと =  ☆「1%の努力」他 ひろゆき氏・「ときめき~」のこんまりさん・「断捨離」のやましたさん・ミニマリストの方々~ を代表とする「引き算型」の自己啓発系な志向 → 貧富関係なく「どのような状態でも幸福感を保てる」スキルを! ☆ 片づけ・・「 社会は思い通りにできないが、身の回りは思い通りにできる 」 → 引き算的幸福感!! ☆「時間の引き算」と「思考の引き算」 ☆マインドフルネスのメリットと「デメリット」 ※いろんな本とその志向の紹介、第2、8章が良い!!
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まゆまゆ
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これまでの自己啓発本はスキルアップと階層上昇を目指して自分に足りない何かを「足す」考え方だったが、最近では人生から余計なものを「引く」考えを紹介する意識低い系自己啓発が多いとして、その社会変化について考察していく内容。そもそも自分自身を変えたいと考える前提にあるのは、一人で解決しなければならないという思い込みである。そこに気づくことができれば、自分に必要なスキルが見えてくる。
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ともふく
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ネタバレ面白い。自己啓発の方向の変化から社会を切る。今はミニマリズムや敢えて頑張らない論が台頭。低成長・デフレの世の中で、それでも幸せと言えるよう価値基準を変えているのだ。スマイルズの自助論が読まれた時代とは真逆。当時勤勉と努力で成功が望める時代だった。人との繋がりが大切と昨今言われるのも、家族・会社・地域の繋がりが薄くなったから。今の時代は、自分で幸せの価値を決め、それを自分で作らねばいけない。辛い時代だ。そのような時代の中、知識・技術の進歩に合わせ、脳や健康、心を自らコントロールしようという傾向も強くなった。
ともふく

巨視的な観点から、社会の変化と、それを受けた我々の考え方の変化の様相を分かりやすく伝えてくれている本。デフレの世の中で、人のマインドもデフレになってしまったように感じた。自分は頑張れば上を目指せるという考え方が好きだし、そういう人が報われる社会にしなければならないと思う。もちろん、競争環境の平等に十分配慮することは大事だし、常に努力し続けるのは辛いけど。

02/10 11:13
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kengoshi
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自己啓発本の歴史をみれる。解説もあるのでお得。結局世にある自己啓発本も原点がありその多くが哲学や宗教。結局原点の仏教最強じゃないかなと思わせてくれる。人間進化したつもりで精神的には大昔より退化してんのかもな。というかすでに完成されてたのかも。
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harass
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自己啓発本の考察本として手に取る。近年のひろゆきの「引き算型自己啓発」、意識低い系の自己啓発の流行と、旧来の社会的な成功を目指す旧来の自己啓発本の流れと今後を論じる。ミニマリスト、断捨離、こんまりメソッドや、米国のキリスト教の亜種、ニューソートの日本での系譜や、それらの受容の土台など。自己啓発本が売れるのは米国か日本ぐらいと聞いていたがそういうことかと。神なき時代の信仰かあ。健康、運動、マインドフルネスなども。これは良書。久しぶりに読みがいのある新書だった。
harass

悩みを解決するには、自己啓発本を読み漁るよりも、気軽に話をできるネットワークを作るほうがいいのは確かだろう。すでに崩壊している地域や会社がそれらを補っていたはずなのだが。積極的にネットワーク、友人を作っていくことと。再認識できた。

01/26 16:18
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ありんこ
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年末にかけて、寒かったことと、仕事が忙しかったことが重なり、めまいがあったりフラフラしたりしてしまいました。とにかく目の前の作業に集中しようと頑張ったけれど、やはり体調が良くないとできないこともあります。心の持ち方も大切だけれど、仕事への向き合い方や周りの人とのかかわり方に問題があるのかもしれません。性格的に背負い込みやすく、発散する場所がないところも良くないですね。それをどう楽しく、幸せと思うことに転換できるかどうか、今年も日々悩み続ける予定です。、
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黒胡麻
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ひろゆきの提唱する「がんばらない」「物を持たない」などの引き算型自己啓発には大いに共感する、というか、そうならざるを得なかったというか…。終盤では幸福度すら他者と競う尺度と化し終わりなき自己啓発が強いられる社会の到来が描かれ何とも息苦しい。著者はすべてを自力解決するのでなく、人と助け合うコミュニティの構築に救いを求めているが、その構築こそがもっとも難しいと思う。
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袖崎いたる
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これはおもしろい! SmartNewsでみつけた記事で著者の名前を知り、この本にたどり着いた。その記事には現代日本のひろゆきブームからお隣は中国での働かない宣言する若者など、意識高い系ならぬ意識低い系の台頭のことが書かれていた。んでこの本。自己啓発カルチャーをアメリカ建国に遡りつつニューソートを発見。その影響が日本にも及んでいるのを見ていき、今や自己啓発は自己責任で、それを回避することはリスクを負うことと同義となる。脳や魂さえ、コントロールの対象となっている現代を幸福度競争社会として指さす。なんたる痛快!
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44KW
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以前、紀伊國屋新宿店のアカデミックラウンジのトークイベントに参加させていただいた著者の本。自己啓発系の書籍についての分析など、トークイベントの内容を振り返る様な感じで楽しく読み進めることができた。足を知るってことが大切だけど、人と比べてしまう、人からの評価ぎ気になってしまうのが、人の常だろうから、なかなか、自分の価値観をしっかり持って、生きていくってのは難しいのかなーと思った。意識低い系って言葉が個人的にはツボだった。また、トークイベント参加したい。リアルのイベントの良さを知るきっかけとなった。
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ひのき
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こんまりさんの片付けで人生が変わるところ、自分もやろうかと思った。年末年始でちょうど良い。
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Keikoh
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運動、食事、睡眠は、もはや単なるルーティンではなく、個人個人が自らの責任において日々取り組まなければならない終生のプロジェクトとなった。適切なエビデンスに基づき、適切なボタンを押すことによって、心身の負担はみるみる軽減され、コンディションが最適化されて、最高のパフォーマンスが引き出される。 わたしたちが最初に取り掛からなければならない作業は、「一人で解決しなければならないという思い込み」を解除することなのである。その気付きこそが一条の光となるだろう。
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kamata.t2006
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ネタバレ自己啓発文化を、ここまで深く分析した書籍に初めて出会った。何気なく読んでいる自己啓発本に、足し算と引き算型があり、現在は、断捨離やミニマリスト等を中心とした引き算型自己啓発が中心であるという。ただ、どの自己啓発書も、自己解決するための手段として書かれており、著者は、だれかと共有しながら取り組む事が重要であると主張している。リンダ・グラットンのライフシフトの中でも、家族、友人、社会の中で、交流しながら物事解決していくことが重要になると看破している。人間は、一人だけの改善では上手く行かないと感じた。
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happy3939
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これはおもしろい! 昔は、意識高い系だったけど、今は意識低い系で過ごしたい。意識低い系の代表として、ひろゆきが紹介されてて、興味持って本を買いました
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ムノ
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2024#73 自己啓発の歴史とその概要を知れて面白かったが途中でダレてしまった。
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nimo71
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自己啓発は足し算型から引き算型へ。そして自己啓発から自己強化、人間拡張へという話だった。自己啓発がんばって一人で何とかしようとするよりも、人に頼れるといいよね。あと、自己啓発とか幸福とかそんなものを考える暇もないぐらい熱中できるものや趣味があるといいと思いました。
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totuboy
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いわゆる自己啓発本を俯瞰して分析することで、現代社会を読み解こうとする試み。メタ認知的な視点から見てみると、確かにその時代その時代の空気というか共通項、人々が目指しているものが見えてくる。現在の筆者が言うところの「引き算型」の自己啓発がはやる背景として、高度経済成長期と違い、成果が目に見えて感じられなくなったという点はまさにその通り。お金儲けだけに価値が置かれず、自分の中で幸せと思える人生を送れるにはどうしたらよいのか閉塞感漂う現代社会ではそれが最も大切になってくるという論も納得。
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きゃれら
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改めて今更気づいたのだが、自分は自己啓発好きである。本書はスマイルズ「自助論」やフランクリンの話からはじまり、ごく最近のこんまり、ひろゆきまで、自己を変えてよりよく生きようとする方法の歴史的流れを紹介していく。表面をなぞるだけでなく、歴史的時間を超えた共通点なども指摘し、タイトル通り深層に迫っている。背景には現代社会の生きづらさがあるのだが、それが三宅香帆氏のベストセラー「なぜ働いていると…」と同じく、映画「花束みたいな恋をした」の主人公カップルのことを話題にしてたのが面白かった。
きゃれら

著者は、「花恋」主人公カップルの不毛さに言及しながら、そこにはスマイルズ「自助論」の誤読があると指摘する。日本で流行っている「自助論」はスマイルズの著書の抄訳に過ぎず、略された部分では共助が背景にあることを強調しているというのだ。本書の締めくくりも、一人で解決しようとしないこと、を強調しており、それが本書の主張のようだ。

09/27 12:44
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