形式:文庫
出版社:朝日新聞出版
冬嗣の漢詩の「一県千家花ならぬはなし 」との句は、穏やかな世の到来の象徴するものに思えます。やがて生まれる、中宮定子や彰子の文化サロンは、その最も華やかな花なのでしょう。その花と平穏が、民衆の津々浦々にまで拡がることを望みたいものです。
主役の嵯峨天皇・藤原冬嗣のほか、脇役陣も桓武・平城帝に藤原薬子、坂上田村麻呂に、遣唐大使の藤原葛野麻呂、さらには最澄・空海・・・など個性派の大者ぞろいで、その言動や心情が生き生きと活写されており、大河ドラマを観るかのような興趣と興奮を感じましたよ。
桓武天皇のフラフラ振り…あれっ!でしたよね。歴史に詳しいがらくたどんさんの解釈はさすが。冬嗣と道長の異なる点にも、ふむふむです。リベンジが成ってのご感想もお待ちしています。
こりさんのお陰でここまではかなり楽しく読めました♪ほんとにありがとうございます。それにしても、あの強気の桓武帝があそこまで崩れた豆腐みたいになるとはね(´Д`)天変地異まで自分の責任って重すぎますね。今風の作家さんに慣れてしまったので「女性にもっとスポットライトを!」とどうしても感じてしまうなかでの熟女パワー炸裂の「薬子」の突出具合が印象的でした♪次は北家のアイドル三郎ちゃんを年上のお姉さまファンが推しまくる話ですよね(笑)歳を経た今なら楽しめるかも?リベンジ頑張ります!
読みました~♪政治の駆け引きが楽しくって楽しくっての天性の政務官僚冬嗣君の爆走人生でしたね( *´艸`)「付記」は確かにちょっと面白さがヒトを選ぶかも。私はそんなに長岡京周辺を歩いた事がないので「へ~♪」程度の浅い驚きしか得られず残念でした。それにしても冬嗣はともかく小野石子とか、史料の隙間からよく見つけられますよね。作家さんの取材力ってほんとに凄いな~と思いました。ご一緒できて嬉しかったです♪
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