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若松 英輔(5)池田 晶子(3)さくら ももこ(3)貴志 祐介(3)ダニエル・カーネマン(2)岡本太郎(2)スティーヴン・キング(2)清原 達郎(1)田尻 久子(1)ニック・マジューリ(1)21%若松 英輔13%池田 晶子13%さくら ももこ13%貴志 祐介8%ダニエル・カーネマン8%岡本太郎8%スティーヴン・キング4%清原 達郎4%田尻 久子4%ニック・マジューリ著者グラフ上位10名
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no.ma
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幕末から明治初期にかけて日本を訪れた外国人たちは、世界のどんな国とも違う異文化に遭遇し感動します。著者はその多数の観察記を引用し、委曲を尽くした考察を加え古き日本の姿を活写します。そこには礼節を重んじ自然と共生し、質素でも幸せな人々が暮らす理想の社会がありました。幕府の圧政に苦しむ庶民のイメージとはまるで違います。もう戻ることはできない滅んだ文明、逝きし世の面影を追うことは、現在の社会の在り方や人の幸せとは何かを探究することでもありました。
0255文字
no.ma
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もっと早く読んでおけばよかったです。この本はよく行く本屋さんの推し本で、ずっと気になっていました。仏像の図解は見やすく、説明文は端的で明快、仏教特有の難読漢字もあまり気になりません。如来、菩薩、明王、天、尊像がすっきり整理されています。そういうことだったのか!の連続でした。仏像とは見るものではなく拝むものだと著者はいいます。大切な指摘ですね。この本を持参して見仏するのが楽しみですが、博物館などでもしっかり手を合わせることを忘れないようにします。
0255文字
no.ma
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ネタバレ昨年泉下の人となったポール・オースターは、とてつもない本を遺してくれていました。二段組み800ページ、異様な小説の構造。多数の登場人物とエピソードが、人の表と裏をひっくり返します。そして、この世界は現実なのか、それとも精神の投影にすぎないのか、幸福とは何か人生とは何か、自問することになります。気晴らしや娯楽を超えて、本と格闘する価値のある傑作。ポール・オースターは、比喩ではなく、視点ゼロから創造の神となりました。
no.ma

初めの一か月、ファーガソンはこのキャンプにいて自分がどれだけ幸福か一度も考えなかった。やっていることに没頭しきっていて、立ちどまって自分の気持ちをふり返ったりはしなかった。いまに浸るあまり、その向こうやうしろが見えず、カウンセラーのハーヴィーがスポーツを上手くやるコツについて遣った言葉どおり、その瞬間に生きていた。おそらくこれが幸福というものの真の定義である。自分が幸福だとも知らず、いまを生きる以外何も考えないこと。(p.97)

02/26 08:56
no.ma

あなたの本!出たのね!ハワードの描いたカバーの絵をシーリアは見下ろし、マリガンの姿の上にそっと指を滑らせ、中の謄写版ページをつかのまパラパラめくって、それから、不可解にも本をバサッと床に落とした。どうしてそんなことするんだ?あなたにキスしたいから。(p.672)

02/26 08:56
0255文字
no.ma
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本書の初版は1950年発行。世界で一番読まれている美術史の本で、原田マハさんも推奨されています。私は絵画などは自分の感性で好きか嫌いかを決めていましたが、美術史の流れが分かってくると、今まで見えていなかった絵画の魅力にも気づきます。ネットで確認しながら読んだので、読み終えるまで時間がかかりましたが、充実した楽しい時間でした。美術史は終わりのない物語。美術館では企画展だけでなく、常設展をじっくり鑑賞したいと思います。
0255文字
no.ma
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井筒俊彦の『意識と本質』を読んで、とにかく凄い本だと思いました。字を追うだけで精一杯だったので、とても理解できたとはいえませんが、私が哲学に求めている何かがあると感じます。本書はその井筒俊彦を知るためには最適な手引書です。もしかしたら言葉を大切にする若松さんの原点は、井筒俊彦にあるのかもしれません。『意識と本質』を読むとは、言葉がコトバへ、そして根源的コトバ、すなわち「存在」へ変貌してゆく井筒俊彦における精神の劇を目撃することに他ならないと若松さんはいいます。
0255文字
no.ma
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若松さんの言葉と本から引用された一節がシンクロして、一篇一篇が心に響きます。生きることに疲れた人間を深い場所で癒やす言葉、若松さんの読書は、そうしたものとの出会いだけを求めているといいます。状況を変えるのは、いつ訪れるか分からない幸運よりも、たった一つの言葉だともいいます。この本に出会えなかったら知ることはなかった言葉の数々に、私は癒され救われました。そして、言葉に朽ちることのない「いのち」を与えるのは、書くという営みだということも教えてもらいました。
no.ma

私は、こごえた両手でその火を感じるしかありません。読者もやがて、オハナシのほとりで、少女のように冷たくなるでしょう。童話は、子供に夢を与えるのでしょうか。私がいちばん多く受け取ったのは、かなしみだったような気がします。かなしみを知って、それから生きてきたのではないか、と。p.83(マッチ売りの少女をめぐる随筆『焔に手をかざして』石垣りん )

01/21 17:42
0255文字
no.ma
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町田康の面白い文章を書くコツは、本当のことを書くことだといいます。自意識を取り払い、オートマチックじゃない言葉で、本当のことを書けるのがプロの作家。初めての自分語りだという本書はだから面白いです。小説を書くとき、パッと本を見たときの字の並びまで考えているというのは、破天荒なイメージとは違いますね。私は宇治拾遺物語の町田訳を読んだばかりだったので、古典は現在の流行りものの熱狂の嘘くささから遠くにあり、「人間って、そもそもなんや?」というところを考えられるというのも納得しました。
no.ma

要するに、何かわからんけど、百済の聖明王が「これを拝んだらむっさええで」と言って仏像をくれたみたいな、そんな世界なんです。何かわからんまま拝んでいる。それが外国のロックやったんですね。(p.54)

12/29 07:27
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no.ma
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町田康訳でなければ読んでなかったと思います。「瘤とり爺さん」など有名なお話もありますが、九割が下ネタです。でも大きな声ではいえませんが、めちゃくちゃ面白いです。原文を確かめたくなるほど、これほんとに書いてるの?の連続です。宇治拾遺物語の下品な迫力をなくさないように、現代語訳しているそうです。また、ご本人も反則だと認めていますが、書き足しているところも、やっぱりあります。例えば、「私はあなたの瘤をこそ愛していましたと言いたい気持ちを押しとどめて」。心もちょっと温かくなります。
0255文字

読んだ本
912

読みたい本
39

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/14(2757日経過)
記録初日
2007/01/14(6653日経過)
読んだ本
912冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
279895ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
320件(投稿率35.1%)
本棚
1棚
性別
自己紹介


本を読むと、何かを思う。
本など読まなくても、思えることはいくつかある。だが本を読まなかったら思わないことはたくさんある。人が書いた作品のことがらやできごとはこちらには知らない色やかたち、空気、波長を持つ。いつもの自分にない思いをさそう。読まないと、思いはない。思いの種類の少ない人になり、そのままに。そのままはこまるので、ぼくも読むことにした。

荒川洋治『読むので思う』p.19

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