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クソッタレな俺をマシにするための生活革命

感想・レビュー
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hazuel
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まるで面と向かって話しかけられているような勢いとエネルギーのほとばしる文体。内容もとても面白かった。性的マイノリティや性的マジョリティへの考察説明がとてもわかりやすかった。考えさせられたり笑ったり。次作がでたらまた読みたいと思う。
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しじみのさしみ
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子どもから「読んでみて」と勧められた本。「有害な男性性」という言葉が世に広がり、家父長制への批判も広がり、それらの言葉に共感しつつも違和感を抱いた著者は「脱引きこもり男性学」を模索し始め「男性が男性であることの罪悪感持ってるのつらい」と「男性として生きるのは楽しい!」の間の「よりマシ」を探る。そこから繋がる幅広いジャンルの本やネットのテキストの紹介がアツいし、好きな場所への愛もすごい。(『紫式部日記・平安女子のひみつダイアリー』は絶対読みたい)男がどうやって自尊心を獲得するか、考えたことあまりなかったな。
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からあげ
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フェミニズムについては私が興味が無いからか、読みづらかったが、第二章からが面白かった。クローン病についてを深く掘り下げた本を読んでみたい。
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ねこ
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Cさんからおすすめ。自分は男性であることの加害可能性が辛く、妻や周囲の女性に対して敢えて膜のような距離を取っている。著者は男性であるだけで悪と感じてしまうような男性学のあり方に違和感を抱く。その苦しみから逃れるため「男性性」を改めて考えてみること。トランス男性の「男性」になろうとする知見を手がかりにするということに、「男性」だけで考えることに行き詰まりを感じていた自分にとって希望を得た気がした。自己愛を自尊心と自己肯定感に分け、前者に「生きざま」、後者に「暮らしぶり」を振り分けるこころみもおもしろい。→
ねこ

自分は自己肯定感が低いが、妻に倣ってほんの少しずつ生活を整えることで得られる「こういう暮らしもわるくないかな」という感覚と、しっくりくる捉え方だった。「自分にはもったいない」と思わずに、まず生活環境を先に整えることで、享受することを許せるようになっていけたらいいと思う。

08/07 14:49
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銀雪
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鉄腸さんの2冊目の本。今度久々に会うので読む。フェミニズムの話から始まるものの、全体的には専門的な話題は少なく、料理や運動やトイレや陰毛やコミュニケーションなど卑近な話題が多く「千葉ルー」より読みやすく、多くの人におすすめできそう。トランス差別に関しては、実際に加害されるような経験がないとこう思うよね、と思うなど。「看己」「こころみ」の言い回しも良い。代々木上原の書店の鉄腸さんのイベントで遊びにいったことを思い出してニヤリとできた部分もあるし、友人のベンジャミンについてや、私の彼氏の名前も出てきて驚いた。
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ebi_m
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前作に引き続き、さばさばしているようでひたむきな文体。私は男らしさについてはなんともいえないが(でも紹介されていたジェンダー関係の本など読んでみたい)、生きることと生活することを対比して、生活ってやつをしなくてはならない、というのは他人事ではなかった。こんなにコルトンを推している文筆家はいまだかつて見たことがないので面白い。久々に行ってみたい
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かくかく鹿々
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先日の本の店&カンパニー主催の宇野和美さんのトークイベントに、「千葉ルー」のテッチョーさんも参加。イベントの後、お店で2作目のこの本を購入し、サインももらいました。(ちなみに、この本の表紙はどうやら似顔絵で、ご本人は結構男前でした。お世辞じゃないよ。)「千葉ルー」で社会デビューを果たした彼が、自分の男性性について考え、引きこもりを脱し、人間として生き直すに至る過程が描かれる。彼の思索と行動はこれからも見守っていきたいと思う。(うちの長男と同い年みたいだし)
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金平糖
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C。
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ちかひろ
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千葉ルーを読んだので、2作目も読んでみた。前作と同様の話し言葉的な語り口。男性学やフェミニズムへの考え方も興味深かったけど、クローン病を抱えながらの実際の生活の苦労など初めて知った。
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おさむ
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男性学が自省的を超えて自罰的になってしまっているという側面、恋愛や性愛を焦点化しすぎな側面などを指摘・批判し、よりプライベートな視点からマシな男性像を模索していく試み。文体も相まって面白く読みました。 ただ、男性学がそれほど自罰的であった背景には、男性中心主義や家父長制などのシステムが女性やクィアなどのマイノリティを差別・抑圧し、また、男性同士でも競争を煽り、常に敗者を必要とするものであることへの痛烈な批判があり、それを重く受け止めたからだったと思います。
おさむ

本書でもその点についての言及はありますが、相対的にだいぶ少なく思いました。 よりマシな男性像の模索、ポジティブな男性学の構築は必要だと思う一方で、このバランスが難しいなと感じます。

02/28 13:36
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karoom
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【図書館本】千葉県市川市在住の引きこもりだった作者が自身のエピソードを語る本。作者が患うクローン病という病気を初めて知りました。市川市住民なら誰でも知ってるの複合施設などが盛り込まれ親近感がありました。★2
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ナオミ
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フェミニストも必読の男性学エッセイ。女性学はエンパワメントなのに対し男性学は自罰的な言説が多い。男性は男性として生きること喜んでいいはず。その意識に至るまでの理論と実践を見習いたい。著者は引きこもりで対人関係が苦手だと饒舌な文体で語る。膨大な読書量によって知識も広い。だけど、実際の行動として傾聴し会話することは簡単ではないみたい。トイレ後に石鹸で手を洗ってタオルで拭くこともままならない男性が多いのはかなり深刻な性差だと思う。自分をケアする「看己」は人を愛することの第一歩だっつってんの!天竜川ナコンいいよな
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縁川央
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名著メイカーかよ。どのページも興味深いんだけれど、なにより本好きな人が本が好きな話をしていると嬉しい。かつて引きこもりだった私に共感を呼ぶかと思ったけれど、共感したのはほとんど引きこもり外の話だった。自分の性について向き合ったことないと思っていたけれど、よく考えたら、考えたことあったと気付かされた。カタカナの言葉に距離感を感じて日本語にするという行為、とても良くわかる話だった。カタカナにしてそれっぽいこと言って逃げているだけに見える言葉に対する姿勢はもっと見習っていきたい。
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choku70
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ネタバレひきこもって、難病を負って、本ばかり読んでたら、フェミニズムやクィア理論、トランスジェンダーの話に行き着いたというのはわかりましたな前半の理論編。実践編の、フードコートでクリプキ読んでたら仲良くなった稲波さん編、コルトンプラザ有隣堂店編、代々木上原のCITY LIGHT BOOK編あたりのエピソードはよかった。それにしても、「千葉ルー」のエピソードが始まる前から比べると、逆転しきったかのようなコミュ力爆発にタジタジです。すごい!「生きる」と「生活する」の違いあたりも気になった視点でした。
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ま
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「生きる」と「生活する」の分類になるほどー 「生きる」は精神的 「生活」はより肉体的即物的 「生きる」は自尊心に「生活」は自己肯定感に対応する 自分もちゃんとできないので「生活」する人に憧れる 後半の実践編も面白かった 出会いや行動すごい まぶしい そして両親に聞いた「好きな食べ物」は実は深い話題だったのでは!
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おひだい
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なんとフェミニズム本だった。かなり親しみやすく書いてくれているがそれでもフェミニズムに触れると気が滅入る。自己肯定感/自尊心は同一のものと思ってたが、この使い分けは有用かもしれない。本屋の話は良かった、確かに本の話をする場所かも!もっと自分の情けなさにヘタなりに自分のペースで向き合っていったっていいかもしれない。
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ののこ
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この人のこと何も知らずに読んだけど、なんかわかんないけど面白かった。前半は真面目なジェンダーの話のはずだけど、ひねくれすぎてて難しかった。後半は生活の話。はじめての友人と初詣の、『これがなかったら俺の人生は一体どうなっていたか』部分は今過ぎて泣きそうになった(不覚) p159のチン毛を切って開拓してく話は表現好き過ぎて感動した。とーいくんにダンベルは早急に買ってもらいたい。1992年生まれとして応援したい。
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coco
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『千葉ルー』に続く引きこもり済東氏のアツいエッセイ第2弾。今回はルーマニア色が薄くなった代わりに男性学/ジェンダー論の話題が多く取り上げられており、軽妙な語り口ながら人生と社会についてなかなか考えさせられる内容。
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さえか
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ネタバレ鉄腸さんの2冊目のエッセイ。『千葉ルー』も楽しく読ませていただきましたが、内容はこっちの方が好きです。30歳を超えても、世界には「はじめて」が沢山あるし、「当たり前」に思ってること、思われていることは、振り返って改めて考えていく必要性を感じる。「引きこもり」に戻らないために、と沢山行動している鉄腸さんは、引きこもり経験の無い私よりも生き生きしている。もしかしたら「引きこもり」は私の方なのかもしれない……と思わされます。「毒子」の話は湊かなえさんの『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を思い出してしまった。
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辻井凌|つじー
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男性性、コミュニケーション、ネットでの言葉遣いへの考え方にはどれも共感と同意の嵐だった。済東さんの生活に向き合う過程は若き日の星野源のエッセイを思い起こさせる。ダンベルを持ち上げるときの描写がとても好きだ。
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みおりえんぬ
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『千葉ルー』に引き続き、『クソ俺』でも最強のひきこもり=済東鉄腸は熱かった! 千葉ルーはまさに駆け抜けた情熱、そして千葉ルーによってかつての自分の役割との別れがやってきたんだな。千葉ルーで「俺」という一人称を再び素直に愛してみよう、己のエゴイズムを肯定してやろうと、再獲得していったエピソードは心に残っている。平野卿子の『女ことばってなんなのかしら?』を千葉ルーと同時期に読んで、「人称と性」の章で鉄腸さんの「一人称俺」論考を思い出したので、今回のあとがきで『女ことば〜』に触れらていて興奮した。
みおりえんぬ

クソ俺は難病を抱えたひきこもりの中で置き去りにした「生活」をみつめなおす(本書の表現に従っていうならば"看る")ことと、自らの選び取った性(シスヘテロ男性)をよりマシなものにしていく"こころみ"の小さな一歩。なかなかにちっさいことが書いてあるけど、こんなに小さな一歩を見せてくれる人っているんだろうか? 文体は千葉ルーよりなんかアクが強くなっている感があって、苦手だなって思う人もいるかも。その点でも熱量とスピード感あふれる千葉ルーの方が読み易いかな。あと今回、校正がちょっと甘ない?と思った。勿体無い。

12/13 12:28
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クソッタレな俺をマシにするための生活革命評価93感想・レビュー21