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中国の恐るべき監視体制: 独裁政治の未来

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阿吽
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あまりに精緻なデータが示されて圧倒されるが、各章最後の太字要約が分かりやすい。 人民の 情報集め 分析し 予防対策 数百万人 二次資料だけでも丁寧に読み解けばわかることは多い。
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パトラッシュ
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チャウシェスク時代のルーマニアに駐在した知人は、国民は自宅にも盗聴器があると思っているので誰も信用しないと話した。そんな国も革命で崩壊したのを見て、中国共産党は独裁政治を守るため監視体制の強化へ必死に取り組んできた。従来は人的資源を投入したスパイ網や盗聴システム構築が主だったが、最近はAIやサイバー技術による監視を導入している。しかし経済発展による財源に支えられた監視能力の向上が、逆に腐敗や不平等を放置して膨れ上がった国民の不満が監視できなくなる事態を想定する。果てしない強権が持続可能性を奪うのだろうか。
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Satsuki
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やや煽情的な書名に反し、膨大な中国の公式文書や年鑑を冷静に分析した書。現在関心を集めるテクノロジーを使った監視にも触れるが、本書の中心は、著者が「分散型監視システム」と呼ぶ監視構造全般、特に「労働集約型」である人的監視だ。中心となる公安部、そして大量の情報提供者。党が社会の隅々に入り込んでいるからこそ可能になる。監視技術導入の成功は既に整った監視機構があったからであり、またテクノロジーは労働力を補完できても代替はできない、とする。著者は本書の最後で、4つの理由を挙げ、監視体制の長期的な有効性を疑問視する。
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みんな本や雑誌が大好き!?
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ミンシン・ペイさんの初の邦訳書が『中国の恐るべき監視体制』です。草思社や原書房や徳間書店などから刊行されそうな書名・テーマですが、河出書房新社からの刊行です。河出は、ウイグル問題でも、グルバハール・ハイティワジ&ロゼン・モルガの『ウイグル大虐殺からの生還 再教育収容所地獄の2年間』(河出書房新社)を訳出しています。社内に優秀な目利き編集者がいるのでしょう。岩波書店や新日本出版社からはちょっと出そうにない本ですね?
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Go Extreme
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中国の監視体制ーレーニン主義的組織原則に基づき国家、社会、経済全体に浸透 監視機関ー中央政府から地方政府、大企業、大学、地域コミュニティにまで広範囲に存在 経済の近代化→独裁政権の監視能力向上を促進→権力基盤を強化 顔認識やサイバー監視技術など先端技術を利用した監視体制が進化 スカイネットプロジェクトなどによる大規模リアルタイム監視可能 監視体制ー地域社会の情報提供者ネットワークに依存 政府ー市民に情報提供を促して監視の効果高める 監視体制は反体制派への抑圧を目的としており、暴力的だけでなく非暴力的も抑制
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