形式:単行本
出版社:平凡社
自分であれば恩赦嘆願書というシステムの成り立ちやあるいは公証人の作用などに興味が行きそうなので、材料に対する視点はやはり異なってくるのだなあと思った。訳者あとがきでも指摘されていることだが、古文書との対照として同時代の物語や歌劇を引いてきているのが目を引いた。そこにも民衆や時代の心性が表れているとするからだろうか。しかし、自分にとってそれを読み取り、かつ読み取れたこととして提示するのは難しいことのように思える。
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