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古文書の中のフィクション: 16世紀フランスの恩赦嘆願の物語 (平凡社選書 132)

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ネタバレ1990年の本。嘆願書。面白い。お勧め。
0255文字
rubeluso
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近代初期のフランスにおいて、死罪を言い渡されんとした者が減刑を乞い国王に陳述した恩赦嘆願書、そこにどのような語りがなされたのかを研究した書。視角はあくまで恩赦嘆願書の中に民衆が「語ったこと/語らなかったこと」である。扱う題材が題材なのでいきおい殺人事件の話が中心なのだが、この時代のフランス人はなんともささいな理由で殺したり殺されたりし、また赦されたのだなあと思ってしまった。
rubeluso

自分であれば恩赦嘆願書というシステムの成り立ちやあるいは公証人の作用などに興味が行きそうなので、材料に対する視点はやはり異なってくるのだなあと思った。訳者あとがきでも指摘されていることだが、古文書との対照として同時代の物語や歌劇を引いてきているのが目を引いた。そこにも民衆や時代の心性が表れているとするからだろうか。しかし、自分にとってそれを読み取り、かつ読み取れたこととして提示するのは難しいことのように思える。

02/20 20:10
0255文字
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