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君よ憤怒の河を渉れ (徳間文庫 301-1)

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毒モナカジャンボ
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西村寿行好きと言っておきながらこれを読んでなかった。女が犯されないのに傑作、という西村寿行にしては珍しいパターン。西村寿行は端正な作家ではない。プロットはしばしば破綻しているし、登場するギミックやアイデアも似たり寄ったりなものが多い(多作の故もある)。だがそこではない。西村寿行の真価は、登場人物に同化しているかのような狂気の語り口にある。どんなに無茶な脚本でもブン回す憑依文体は読者をしばしば本の中に取り込んでしまう。その基本スタイルがこの時点で完成されている。悽愴な男たちと惹かれる女たち、皆強く、脆い。
村山トカレフ

ナイスレヴューです。通りすがり失礼m(__)m

04/08 08:19
0255文字
村山トカレフ
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久方ぶりの再読。寿行さんの代表作のひとつ。とある敏腕検事が闇の陥穽に嵌められるところから物語りは始まる。冤罪で逃亡を余儀なくされた検事と、それを追う警察&検察組織と見知りの一匹狼刑事。荒唐無稽で突っ込みどころ満載だけれど、やはり読ませる筆力は凄い。苦笑させられる映画のほうは大陸では随分とウケたらしい。「人はみな逃亡者」のくだりが印象的。うん、そうなのかも知れない……原稿が編集者の手に渡ったのが私の生誕年。追憶の彼方に、両手では覆い隠せないほどの己の生き恥が垣間見えて顔が真っ赤っ赤。思えば遠くへきたもんだ。
0255文字
Mitsuru  Umeda
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主人公の検事が冒頭で罠に墜ちて逃亡者になるところからグイグイと物語に引き込まれる。壮絶な羆との闘いやセスナでの脱出行は、多少強引だけど読んでいて爽快。でも、最後の謎解きのオチがあまりにも唐突&稚拙。最終章さえなければ良かったのに・・・
0255文字
きのやん
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巻末の著者後書きのようなものが非常に良かった。ハードロマンの嚆矢となり、著者を一躍流行作家にしたという本作には、まだミステリー色が強い。自分のウリを模索していたんだろう。ただ、視点がぐちゃぐちゃな章がいくつかあった。残念だ。
0255文字
つちのこ
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1979年頃読了
0255文字
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