形式:新書
出版社:岩波書店
出版社:情報なし
この理由を暴く朝鮮近世(特に18C)の書は余り見ない。◇⑴商業未発達で外国から艦船や武器を購入するだけの資本蓄積すらなかった。⑵露の千島・北海道への南下政策といった、微温的危機状況に直面しなかった。⑶対清関係の重要性が高く、欧米列強まで目を向ける必要性と余裕がなかった。⑷日本のオランダ風説書の如き情報収集の手段がなかった。⑸製鉄所・造船所の如き、西欧技術を追尾するだけの工業的・技術的蓄積なく、識字力を備えた人材不足等が想定可?。が、それは本書では不明なまま。◆本書が邦文史料にのみ依拠する点もマイナス要素。
◆なお、日清戦争を遡る相当の時期、朝鮮問題の方針確定につき、閣議に提示された4案は、①手を引く。②日本単独で支配・制御・統治。③日清共同統治。④露を含む西欧列強を混ぜて統治。採用されたのは②。
「小説」というのはどうかですが、こういう切り取り方もあるというノンフィクションですかね。
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