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図説 魔女狩り (ふくろうの本/世界の歴史)

感想・レビュー
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@yuc
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ネタバレ図を眺めるだけでも楽しい。異端ワルド派が逃亡したアルプス山脈西方から魔女狩りが始まったとか。なるほどー。どんちゃん騒ぎのカーニバルが非キリスト教的で無規律だと非難されたとか。農民の風俗を描いた絵画の裏にはそんな時代背景もあったのかと勉強になった。
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RuiRui
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貧民や社会のレールが外れたものたちの「ルサンチマンのはけ口」という単純な構図でもなさそう。カトリック的・中世的な偏狂暗黒イメージがある魔女狩り、むしろスペインやイタリアといったカトリックの国よりも(今の)ドイツなどプロテスタントの国に多かったという統計。懺悔・告解というシステムで悪が内包していたカトリックと違って、プロテスタントは「これは悪魔の仕業」みたいに分離してしまってるんですかね。
0255文字
kasim
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魔女狩りが猖獗を極めたのは中世でなく近代初期、など大筋はだいたい既知だった。統計資料が面白く、人口当たりの処刑数が多いのはスイス、ベルギー、デンマーク。リヒテンシュタインの10人に一人というのは多すぎて眉唾では。またドイツでは魔女の8割以上が女性だが、ロシアでは逆に男性が7割近い。さすが「ふくろうの本」だけあって、図版は多種多様で見応えがある。中世の版画に描かれた悪魔はどこか可愛らしく、魔女の処刑にも悲壮感がない。時代が下ると人物に表情が出てくるが、魔女よりも処刑する側の笑顔に禍々しさを感じてしまう。
0255文字
紫
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図版多めでビジュアル重視の魔女狩りの概説書。古代ギリシャから始まる魔女のイメージの移り変わり、魔女狩りの前史といえる異端審問、どのような人々が魔女としてあつかわれたか等々、西洋史上の魔女観を詳しく解説。民俗的な話題の比重が大きい分、魔女狩りでどんなことが行われたかという説明は意外に手短だったのであります。ひとくくりに魔女狩りといっても、地域や時代によって差が大きいなら、その要因もさまざま。近世になってどうして魔女狩りが盛んになったかも曖昧なら、終息した理由も釈然とせず、謎ばかりが深まるのでした。星5つ。
紫

バラエティ豊かな掲載図版の数々は15~17世紀のものが大半ですが、ビジュアルイメージは奔放で、古びた印象が感じられない。とりわけ強烈な印象だったのが、ハンス・バルドゥング・グリーンの一連の裸体女性の絵画でして、500年後のエロゲやエロマンガもやっていることはほとんど変わらないなあ~としみじみ。人間の進歩とは何なのでしょうか?

07/14 01:15
0255文字
りんか
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なんとなくキリスト教国全土で不当な拷問と魔女裁判で盛り上がっていたように捉えていた魔女狩り。国や地域によっては例が少ないというのは意外だった。暮らしが苦しくなるとその責任をどこかの誰かに押し付けたくなるのは人類普遍なのだろう。
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胡蝶花
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理不尽と狂気に満ちている。今もどこかで似たようなことが起きている。
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Nat
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ネタバレ図書館本。多くの図や絵画などと共に解説され、興味深く読んだ。中央政府より地元の当局が扇動し、中央政府は抑止する傾向があったことを知った。また、イタリアやスペインでは処刑数が抑制されていたのは意外だった。ヨーロッパ全土で400年間に5万人の処刑が行われたが、犠牲者の約半数は神聖ローマ帝国領内で生み出されたもので、スイスでも激しい魔女狩りがあったそうだ。宗教改革や政治的不安定な状況、天候不順など様々な要因から魔女狩りが盛んになり、為政者による見せしめ的な公開処刑なども行われた。
0255文字
みもざ
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疫病、不作、気候変動などから生まれる社会不安の原因と異教者、異端、女性、社会周辺者への差別感情が結びついて、「正義」の名の下に行われた「魔女狩り」。 その魔女狩りを古代ギリシアローマの魔女のイメージから、近代の魔女狩りの隆盛、その後科学革命と近代的思考の誕生によって下火になるまでを歴史的視座において解説した本。
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takao
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ふむ
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よみびとしらず
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ネタバレ当時の美術と挿絵と共に魔女狩りを振り返る。要所要所と巻末についている地図を見つつ、前読んだ類書を思い出しながら。占い、サバト、怪しい薬、無秩序な気が異教的な要素が魔女に纏わり付く。疫病、天候不順(気象魔術?)、社会不安が疑心暗鬼を生み、あるいは個人の恨みから密告をし、拷問によって濡れ衣が量産されていく。キリスト教中央ではなく、地元当局が主導した。結局は弱者の排除、魔女というより犠牲の羊。北欧の「魔女」に男が多いのが興味深い。その地に元々根付いていたシャーマンに男性が多いからだそう。
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とんび
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図版が多く文章も平易で読みやすい。 にしても、魔女狩りは安土桃山から江戸中期程度の時代に行われていたのだから、なんとなく日本よりずっと科学的だったイメージがガラガラ崩れる。 今も疑似科学を信じる人はもちろん、神を信じる人もフツーにいるので、さほど進歩してないとも言える。
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てり
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慣用句としての「魔女狩り」しか知らなかった自分にも読みやすくわかりやすい内容。社会不安、信仰や教会との関係、裁判制度etc. 当時の庶民のおかれた状況が、ほんの少しだけ理解できたような気がする。
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MOMO
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絵画や肖像や地図などが豊富に載っていて大変読みやすい。飢餓・天候不順・病気・同一地域における多宗教の存在・中央権力の行き届かない地域などによるある種の社会の不安化・不安定化によって、異端者・社会的周縁者・女性などの弱者・異質な者・マイノリティが迫害されたという点が印象的だった。関東大震災で、在日が虐殺された事件を思い出した。魔女狩りは終わったが、その本質は近代も変わらず、警戒が必要なのかもしれない。
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花林糖
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(図書館本)中世末から近世にかけてヨーロッパで流行した魔女狩りについての入門書。約5万人が魔女として処刑されたと言われているが、それらは誰だったのか、歴史背景、何故迫害されたのか、魔女とは何か等を丁寧に説明している。
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姉勤
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現在では比喩として使われる「魔女狩り」かつてヨーロッパで行われた酸鼻極める行為は、本心はどうであれ「正義」の名の下に「善意」の人々によって行われた。異教徒、異端、無知と恐怖とルサンチマンのはけ口に、罪なき人々が犠牲となった。当時の稚拙な絵画がより残酷さを際立たせる。あとがきにある通り、ヨーロッパの歴史の根底に流れるものであり、切っても切り離せない歴史である。宗教改革、科学の発達以降下火になったが、共産主義や、東欧、バルカンの紛争時の虐殺の例を引くまでもなく、きっかけがあれば燎原の火のように世界に蔓延する。
姉勤

特にマスコミが発信する嘘や誘導でも、真贋さだからぬ事象に付和雷同し、SNSで拡散、共有、等値化する現代。 魔女狩りは他人事ではない。

04/02 21:27
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露咲
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現代まで続く「魔女」のイメージがどのように成り立っていったのか、時代を追って解説されているのが興味深かった。とても丁寧で読みやすい、わかりやすい本でした。
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VACABOND@ Vitamin❣(^^)v
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欧米の大量虐殺! 改めて知りたく、図解付きで読みました。 勿論、宗教上の異端から始まりましたが、その時代の不作(小氷時代)。 金持ちも裁判で有罪、財産は教会が没収!貧富に依る差別だけでは無かった様です❢
キューポップ

あれ?何か表紙に凄く見覚えが・・。読んだかな? 文革の時もブルジョアと言われてる人達が凄い迫害されたし(←欧米ではないけど)。 その時代での背景で悲惨な事になるよね。

12/28 22:32
VACABOND@ Vitamin❣(^^)v

キューチヤン 宗教や歴史背景が勉強になったょん(^^)v

12/30 08:17
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あむ
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memo 魔女狩りに関係していた事象≫ ・古代ギリシャ・ローマ神話の遺産 ・キリスト教による異教の弾圧 ・正統教会による異端の迫害 ・ユダヤ教徒をはじめとする社会的周縁者の差別 ・宗教改革・反動宗教改革 ・近世国家における家父長制の進展と女性の立場の悪化 ・科学革命 ・近代的思考の誕生(デカルトの懐疑思考など合理主義に基づく思考のあり方)
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frosty
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学校の自由課題のために読んだ本。魔女は好きだったし、魔女狩りって言葉も知ってたけど、実際どういうものかは知らなかったから、とっても勉強になった*(^o^)/* キリスト教のことは無駄に知識あるから、スラスラと理解できた。学校の課題とはいえ、自分の興味あることを知るのは楽しかった♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
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ソーシャ
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魔女狩りについての入門書。魔女狩りを生んだ文化的背景や具体的な史料などが丁寧に解説されていて、どうして魔女狩りが近世という中世と近代の間の時期に起こったのかなどが論じられています。ヨーロッパ史の裏側をのぞけるという意味でいい入門書ですね。
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viola
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魔女狩り関連書を翻訳されたりしている黒川氏による図説の入門書。これまた見事にまとめられていて、大変分かりやすいです。特に魔女狩り激発地域の地図や、告発された魔女の年齢別の表や既婚か未婚の表なども載っていたりして、図説だけあって視覚的にアプローチしています。良書!
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ふたば
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非常に分かりやすい。なおかつ論考がとても丁寧で、一般の人々に説明するにあたって論を単純化していないのでとても誠実な本だと思う。土星が黒胆汁と結びついていて、この星の下に生まれた人「土星の子供たち」はメランコリーに侵されている→当時の社会で虐げられていた人々に結び付けられているというのは面白かった。魔女と言うのは西洋社会の「他者」のイメージの集約なんだな。
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ムツモ
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多勢とは異なるもの、理解できないもの、自分達の力の及ばないもの、などを悪とし排除しようとするのは、残念ながら現代でも良くあること。人間って弱い。
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ぶっかー
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図も多く丁寧。宗教、民間信仰、政治がらみ、集団ヒステリーなど様々。
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真人間
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何故、魔女狩りがはじまり、終ったのか。時代の背景などから書かれていて結構良かった。
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戸塚こだま
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時代全体のムード、地域的な差を踏まえてバランスを取った記述。どちらかというとマクロな話。図版も多彩で○
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oyagonnta
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図書館
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桜子
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中世のワルド派が異端審問による迫害を受けてアルプス山脈西方一帯に逃れ、のちにその地域を中心にして魔女裁判が広がったらしい。意外だったのは、ごく早い時期に魔女狩りに対して異を唱える識者が少なからず存在していたことや、1630年代以降には中央政府の地方への管理強化が魔女狩りの抑止力となり、権力を濫用した地元裁判官には相応の報いを与えていたという記録だった。本書はあくまで総覧なので、魔女伝説の多くは聖職者による悪意に満ちた紋切り型ばかり。純粋な民間信仰や幻覚作用を及ぼす薬草については別の資料を当たる必要がある。
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なるとん
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当時の人々の魔女に対するイメージを反映しているだろう絵画や、魔女関連の書物に使われた図版、当時の世俗情勢、気候などをふまえて、魔女狩りを深く考察している本。ビジュアル的でありながら内容は決して薄くなく、大変興味深く読めた。当時の人々の無恥さが魔女を生み出し、恐ろしい所業を行ったことを空恐ろしく感じると同時に、実はこの中の不可思議の証言には、いくつかの真実があったのではないかと、夢想してしまう。
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びじゅぼん(ブクログ試行中)
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「魔女狩り」って、言葉が喚起する断片的で強烈なイメージの連鎖でしか知らないので(てゆうか、そのイメージを求めてこの本を買ったので)、魔女のとゆう概念成り立ちから魔女狩りに至るまでの過程を、諸説を取り込んでうまいこと概説していておもしろかった。そっかー、魔女狩りって異端審問と同じと思ってたけど、重なりつつ違うんだな。地方の暴走を中央が鎮圧できたがポイントなのか。やや喰い足りない感じもするけれど、この分量でこの情報量なら十分すぎる。図が豊富なのは嬉しいが、カラーで見たいところがモノクロになっているのが残念。
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シグシグ
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テーブルに乗った魔女って結構面白いけど格好悪いね・・・。やっぱり魔女は箒が一番似合う。
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