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茗荷谷の猫 (文春文庫)

感想・レビュー
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qyu qyu
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ネタバレタイトルとカバーに何回か惹かれ読んでみた。江戸時代の話もあるけど、そこ知ってる行ったことあるーな場所が出てきて、身近に感じながら読めた。各話に出てくる物語の未来が後の話で分かる形式なのも面白い。この土地に色んな環境で過ごす主人公たち。過去を想像しながら散歩したくなった。うだつがあがらない日々、それでも歩くしかない。
0255文字
カムイ
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茗荷谷という地名があるんだなぁと、東京にある地名と緩やかな時代の流れに市井の人々名を残そうと奮闘するもかなわずである。[黒焼道話]などが最たる話であった。[染井の桜]に始まり何処かでリンクしておぉ、ここで登場されたりと、哀しさはあるがしみじみしながら人々の痕跡を感じながら本を閉じた。
0255文字
バジルの葉っぱ
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連作短編。幕末〜昭和にかけての東京。そこで生きる人々の暮らしは時が流れるにつれ堆積していく。しかし上書きされてしまっているようでも、そこで暮らす人々の記憶や思い出のなかに、前の時代の人々が生きている。
0255文字
BamgB
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大正時代辺りの茗荷谷近辺。市井の人達が夢を追い求めていく。「染井の桜」「庄助さん」は良い話だった。どの話も当時にはありそうな話で、格段盛り上がることはなく真面目に書かれてある。その分印象に残りづらいのかも。
0255文字
miton
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江戸時代から戦後世界観の短編連作小説。 とりたてて何があるというわけではないけど造園、黒焼きや絵画など何かに情熱を持って生きている人々の話。
0255文字
あきひと
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木内昇さんは『かたばみ』に次いで2作品目。幕末から昭和の戦後までの東京人の生活を切り取った9篇の連作。『かたばみ』と共通した世界観があって、各篇の主人公とそれを取り巻く人々の気持ちがじんわりと心に染みてくる。小説らしい小説。
0255文字
izumone
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珠玉の連作短編集。懐かしいけどもの哀しい,静謐な読後感。読んで良かった感じさせてくれる日本の小説という感じ。
0255文字
まつのは
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ネタバレ江戸から昭和の中ごろ?その時代に生まれ、時代に流されていった人たち。人生の儚さと生きるよすが…東京に今も残る地名になぞられて描いた9つの物語。本郷·菊坂、石川啄木や宮沢賢治、樋口一葉らが暮らした長く長くゆるやかな坂。ひとり静かに暮らしたいのに、醜女に付きまとわれるお金持ちのお坊ちゃん。ニヤニヤしながら読んでいました。そしてこれも坂の町、茗荷谷。ここに出てきた猫。これは何だったのでしょう?ちっともわからん? ミョウガ、大好きだからなぁ(笑)。もうちょっと…あと少し…とどきそうでとどかないから人生って面白い。
Jam

またも、まつのはさんの文章に本読んだ感になってしまうと…🤭人生って不思議なものですね~♪ミョウガは好きです。

02/13 08:44
まつのは

Jamさん、こんにちは。正直、何が書いてあるのかわからなかったんですよね~🤭 面白いか、つまらなかったか、だけでいいですよね。😁

02/13 12:34
0255文字
takao
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ふむ
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kou552
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時代はややさかのぼるが、東京を舞台に市井の話を書いているのが新鮮であった。同一の話を夫婦それぞれの視点から描いている話は、身近な人物でも物事のとらえ方が大きく異なることを実感させて面白かった。
0255文字
まろ
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市井の人々を淡々と描いた短編集。1話、1話、すっきりとしない何かが消化しきれないような後味を感じて、読み進めるのに時間がかかりました。何話か進むうちに、これが連作であることに気づいていく。そうしてかすかな繋がりに気づいた時、どこか救われたような安心した気持ちになる。自分の人生の意味も、見えないところに、また、遠い時間を経たところに存在しているのかもしれないなぁと、しみじみとした気持ちになりました。
0255文字
ふむ
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なんとなく話が続いていく。各話の登場人物のその後が気になるが、別の話で時折消息を知ることができるが。染井吉野の奥さんの気持ちも知りたい。
0255文字
きゃる
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短編の連作なのだが、次の話がというより、そこここに前の話のカケラが散らばっていて繋がってる。この話なんか聞いたことある、あああの話の中のエピソードか〜とか 奇妙な話が何故か時代にあってて、そんな人やら家やらがある街がほんとにありそうで、その坂道を登ってみたくなった一万円選書でお薦めされた本。この作者は知らなかった。
0255文字
ちかち
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ネタバレ少し前の時代の、市井の人々のお話。 熱い気持ちとどうしようもない現実が入り混じり、何となく虚しく切ないきもちになる。 9つの短編集、それぞれの話がそれとなく関連しあったりして面白い。 本の帯には「てのひら」で号泣と書いていたが、特に泣けず。でも切ない気持ちにはなった。 個人的に好きなのは「中之町の大入道」、なるほど、あの作家さん… あと『隠れる』「庄助さん」。 標題に“猫”とあるけどそんなに猫への扱いが良いわけではなかった。
0255文字
ひまわり
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初読みの作家さん。短編で幕末~昭和の時代を書かれているが、最初の方の江戸と明治辺りは読みにくく世界観に入り込むまでに時間がかかった。 設定に謎が多く、すっきりしないで終わる感じで、微妙。読み進めていくうちに前の話の登場人物たちが少しだけでてきて、ほんのちょっとだけ自分の中のモヤモヤが解消されるところが良くて、読み終えるまでにじわじわと面白くなっていた。 これはどのくらいの時代なのか?とヒントを元に考えながら読んでいて、さらっといつの時代かわかる一文が出てくるとなるほど~となる。 一冊通して面白かった。
0255文字
あこぶ~
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初読み。12月は10冊まで借りられるから知らない作家を読もうシリーズ(長っ)&猫繋がり。不思議なお話でした。それぞれの地名に土地勘がなく、ときどきGoogleマップで確認したりも。でもまぁ土地の繋がりはピンとこなくて、人が薄く、繋がりとも言えないくらいポンと出てくるのが面白くて、あの人(家も)どうなったかなー、と後半は期待しながら読みました。『てのひら』は切なくて、老父のことを想ってしまう。傷つけたくないのに酷いことを言ってしまう自分が哀しい。木内昇さんは「のぼり」と読み、女性なのですね。(つづく)
あこぶ~

(つづき)他作も読みたくて検索して、女性だと知りました。直木賞受賞者なのは、帯に書かれていたけれど。予約するのは年明けにしなければ。借りた10冊中の、まだ2冊しか読めていないのに、早くも予約本が3冊届いてしまった。

12/23 06:43
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がらくたどん
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夢を掴む・やり遂げる。まあ出来るに越したことはないんでしょうが。思い残しだらけの人生って意味ないですか?桜の育種に憑りつかれ孤独だけを手にした植木職人。妻の画才が苦しくて消えてしまった浪曲師見習い。立身出世の気概を持て余した旋盤工。働かずに生きる野望に横槍をいれられた青年。天真爛漫に映画製作を夢見ていたら赤紙に連れ去られた学生。夢の残骸すら思い出せない闇市の復員兵。妻の待つアパートへの帰路に建つ瀟洒な家に選びそびれた人生を感じてたじろぐ電気工。幕末から昭和まで、少しの闇が思い残しだらけの人生を優しく包む♪
がらくたどん

作中、内田百閒の大入道(大入道と来れば『贋作吾輩は猫である』で苦沙弥先生宅で水盤に落ちた猫が時空を超えて世話になることとなったドイツ語教師五沙弥先生である)だとか、乱歩の『赤い部屋』だとか、中原中也の詩だとか、ぽつりぽつりと現れるのもとても楽しかった。9編のゆるりとした連作で、随所に「おや、あの人が」という緩やかな重なりが見られます。年の瀬に自分の人生を赦された気持ちになる大変に心地よい一冊でした(*^。^*)

12/22 21:22
がらくたどん

乱歩の「赤い部屋」は紳士淑女が怪しげな部屋で持ち寄りの「奇妙な物語」を披露しあう場での会員Tが物語るのは自身の「蓋然性」殺人の告白。いわゆる悪意ある囁きかけによる殺人。暗いままで終わらせるかピッカリ電気を付けちゃうか賛否両論だったらしいが露悪家も暗がりから出たら小市民って感じのオチがつく。これを荷風まがいの店名を掲げる古本屋の隠し部屋で露悪家ぶりを発揮する青年の愛読書にした木内さん、さすがです!

12/22 22:04
3件のコメントを全て見る
0255文字
サラマンダー
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ネタバレ読んでいると数話前に登場したモノが出てきてニヤッとする。本に付いていた帯に八話目「てのひら」についての絶賛コメントが載っていたので期待して読んだけど、評価通り泣ける話だった…心に刺さる。 他だと五話目「隠れる」が愉快で好き。
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めい
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本の題名から、人情のある穏やかなものが読めるのかなと期待していましたが、見事に外れました。ほのかな繋がりのある連作で、江戸時代から昭和の戦後ぐらいまでを描いています。幾度か登場する茗荷谷という地名が時を経て、切なくなったり気味が悪くなったりします。ひとつのことに夢中になるうちに、取り憑かれたようになる姿は、静かな恐怖にも似ていて、じめじめと湿った雰囲気を伴います。時代が新しくなるつれ、前の登場人物のその後がさらっとわかるのも、物悲しく感じました。
0255文字
ゆびわ
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一万円選書7冊目。 東京の茗荷谷や、その周辺で暮らす人々の暮らしを描いた物語。 短編集だけど、前に出た人がひょっこり出てきたり、成長した姿で出てきたりもするので、それも面白さの一つかな。 染井の桜と隠れるが好きかな。 隠れるは世にも奇妙な物語っぽくて、実写で見てたいと思いながら読んだ。
0255文字
ちなえもん
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とてもよかった。名もなき市井の人が生きた時間を時代が繋ぐ不思議な構造。愚かさも悲しみや不安も喜びも人の生に埋め込まれたまま流れ去る。いずれ死ぬ人の生は無意味に見えても愛おしいもの。
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yuga
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著者読み。幕末から昭和中期までの東京を舞台に市井に生きた人々を描く短編集。仕事や趣味、自分のちょっとしたこだわりや思いが執着になり、それに翻弄されていく様が描かれた何編かや、他人の目を通して何かに囚われている自分を客観視していく主人公がえがかれているものが印象に残り、気持ちが揺さぶられた。登場人物たちの生活がそれぞれの話のどこかで繋がり、読み応えのある一冊だった。
0255文字
松元
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【岩田書店 一万円選書②】 比較的淡々とした話だったけど、人の日常における、誰かに話すほどではない心のモヤモヤがうまく描かれているなぁと思った。過去の悔やみだったり、現在の誰かへの不満だったり。大人になると口に出すことも難しくなる。大人気なかったり、言うほどの熱量がなかったりと理由は様々だけど。自分に正直に生きるって、時々誰かを裏切るんだよなぁとか考えた。所々出てくるネコがかわいい。
0255文字
悠
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普段は自分からは手が伸びないような作品。全然読まない時代や場所の話であったため分からない言葉がたくさんあった。時代は違えども人々の生活は流れていたし、それぞれ歴史に残らなくても一途に生きているんだと感じることができる作品。
0255文字
こんぺいとう
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ネタバレ読書好きの同僚から借りた本。長らく借りたままにしておいたけど、さすがに返さなきゃと思って読み始めたら、もっとはやく読むべきだったと後悔した。どれも切なく、もの悲しい話だが、この人、前に出てきたあの人のことだなど、登場人物のその後の人生を知り、その人が別の誰かに何らかの影響を与えていたことを知る。作者の物語の構成の妙に感動。良い本に出会えたことに感謝。
0255文字
青猫ちびすけ
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ネタバレ久々に力のある純文学を読んだ。九編の連作短編集。名もない市井の人々の、様々な人生と想いが描かれる。想像の余地がたっぷりあり、いろいろ考えるきっかけになる。生きることへの虚無感、無力感、哀しみ、苦しみ。いくばくかの充足、幸福、なにかに没頭する喜び。多種多様な人の在りようが、なぜか寂しさを抱えているように思えた。 寂しさは人の前提だからだろうか、などと考えつつ読了。
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kotoriko
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ネタバレタイトルから勝手に想像していたほっこり世界とは全然違いましたが、1つの話が他の話にどこかで少し重なっているので、元の話の状況や人物の後日談を知ったり、真相が分かったりする感じは好きでした。でもなぁ。某さんにはたとえ詳細を語らぬ「蒸発します宣言」であっても奥さんに言ってから消えてほしかったなぁ。
0255文字
逢日
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再読。木内さんの新選組本も良いが、また違う雰囲気でこちらも好きな作品。寡作な書き手という印象の作者だが、文章は柔らかく瑞々しく秀逸。名もなき市井の人々の人生は、海に向かって叫んだり夕陽がアップになる事もなく、ふつりと途切れる。ENDではなくカンマで置かれる物語。1話ごとに胸の内にじんわりとした湿り気を湛えるようだった。連作短編の型になっていて、お終いに本を閉じた後には水泡に包まれる心地がした。表題の茗荷谷の家の話が核だろうけど、私は庄助さんの話と、染井の桜の閉じ方が好き。
0255文字
ベニシジミ
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ネタバレ江戸時代から高度経済成長期までの東京の各地を舞台にした短編集。前のエピソードで出てきた人物が不意に現れたりするのが連作の面白いところだなと感じた。時代が進むにつれてある種ファンタジーめいた不思議な部分が影を潜めて現実の色合いが濃い話が増えていくのが、まるで科学が俗世や迷信を塗り替えていっているようでよくわからない寂しさを感じた。
0255文字
とうき
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歴史に名を残していない何者でもない人たちも確かに生きていて、そしてふとした時にその痕跡が漂ってくる、全体的に明るい雰囲気ではなかったが暗い気持ちにもならない作品だった。 タイトルとかから勝手にほっこり系を想像してたので思ってたのとは違ったが、これはこれでなかなかいい。
0255文字
yasu
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江戸時代から昭和までの東京を舞台にした短編集。それぞれの話が時代を超えて、物語を超えて微妙に絡みあっており、長編的な面もある。登場する人物たちは、その短編の中で必死に生きているが、次の短編には直接的には登場しない。移りいく時間とともに人の儚さを感じずにはいられなかった。馴染みのある地名が多かったことが一因かもしれない。
0255文字
ウニとクマ
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幕末から明治にかけて、名もなき人たちの生活や思いを丹念に描いた9篇の作品。それぞれが別個の話だが、それぞれのストーリー内で絡まってもいるのが特徴で、この感じは好き。
0255文字
り
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てのひら、とてもよかったです。
0255文字
ぶぶ
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幕末から昭和までの東京が舞台の連作短編集。言葉にしにくい何かを追い求めたり、得体の知れない何かに翻弄されたり、目の前の日々をただ必死に生きたり、昔追い求めた何かの幻影を追ってみたり。それぞれは儚い人の一生が、どこかでゆるく繋がりながら連綿と続いていく。とらえどころがないのに、読んでいくうちに少し泣きたくなってくるような、不思議な作品だった。桜が咲き始めるこの時に読めてよかったな。「庭じゃあなく、景色を造りたいと思ってね」。この無垢で壮大な夢は、景色というよりひとつの季節を造ったのかもしれない。
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小夏
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大きな事を成し遂げなくても、生きているだけで誰かにほんの小さな影響がさざ波のように伝わるのが人の愛おしさだと思う。とても好きなタイプの話ばかりで、読めて良かった小説。 「隠れる」は他の話とは少し毛色が違ってて、少し気味悪さが後味として残るお話。他の話と逆で意図せず人に影響を与えすぎてしまうような… 某CMで「世界は誰かの仕事でできている」というキャッチフレーズがあるが、自分の日常は誰かの要素で成っていると思うと、仄かな嬉しさを覚える。 自分の何でもない日常を大切にしようと思えた。
0255文字
oooともろー
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江戸時代から昭和三十年代の東京を舞台にした連作短編集。少々不気味な話が多い中、かつてセンターテスト追試で出た「てのひら」は自分の亡くなった母を思い出して涙。
0255文字
にあ
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*一万円選書 後半になるにつれて面白くてどんどん読み進めれた 少しずつ繋がってるところが嬉しい 何かに一生懸命になれる人はすごいなぁ
0255文字
nikaikaracoffee
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489冊目 江戸時代から昭和初期までの東京を舞台にした短編集。一つ一つの話はヤマもオチもあまりなくて平坦なのだが、連作の形になっていて、思いがけないところで話が続いているのが面白い。解説にあったように、場所を起点として人々の生活の連続性が感じられるのが良い。誰かに記憶されるためであったり、後世に名を残すために人生を送る人は多くはないと思うけど、人と人の縁の記憶は確かに残る。その事実で、ちょっとだけ気分が晴れるような気がする。
0255文字
千乃
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夢か現かのようで、霧の中で物語を味わっているような抽象的で、はっきりと掴みきれない何処か揺らいでる世界が、奥底の心に感動を与えてくれる。ホラーでもなくファンタジーでもない、読む者に考えを巡らせてくれるようでした。幕末から昭和にかけ、東京の土地が舞台の短編は、ゆる〜く繋がっていて市井の人達の人生が描かれている。執念に憑りつかれた人、自分の思いとは裏腹に進んでいく運命の人など、仄暗さの中に温かみもあり、残酷さ、優しさもある。決して幸せな結末ではないけれど、この余韻に浸りたくなる。
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アズマ
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ネタバレ一万円選書より。ちょっとわかりづらかったので、間を置いてもう一度読んでみようと思う。 ちょっとずつ話が繋がっている。映画大好き青年の話が好きだな。
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