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特撮映画美術監督 井上泰幸

感想・レビュー
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bura
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正月気分で楽しく読めたのが、この「特撮映画美術監督 井上泰幸」である。怪獣映画で幼い頃育った私は、盆暮れといえば東宝の特撮映画だった。井上泰幸は円谷英二特技監督と共に怪獣映画の黄金時代を築いたスタッフの一人である。戦後新東宝から東宝に応援に行き「ゴジラ」の美術に加わる。その後東宝特撮美術を支え、ラドンやモスラや日本沈没を作ってきた美術監督という名の「職人」である。この本はインタビューを中心とし、当時の資料や写真を楽しめる一冊。東宝特撮の「世田谷のニオイ」が正月には持って来いなのだ。
bura

東宝大プールも井上泰幸氏の設計でした!

01/01 22:58
0255文字
Admiral2009
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昨年の井上泰幸展で『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸』を買い求めた時から、此の本が気になっていて、やっと入手しました。『山本五十六』での一式陸攻墜落シーンや『日本海大海戦』の水柱での苦労話には、即DVDでシーンを確認しました。
0255文字
kuri8655
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2012年1月刊。10年前にこんな本が出ていたことに驚き。2022年春開催中の展覧会の展示物はほぼ全て収められている。インタビューや対談はどれも読み応えあり。また井上監督自身の文章は、平易な言葉遣いで飾り気がなく、戦時の体験の部分も「読む人」を思い、事実を静かに述べているという印象だ。聡明で優しい人柄を感じる。会場で印象に残ったのは、粘度を加えた水槽に絵の具を投入し、水中爆発の画を撮る作業を再現する映像。高齢となった井上監督の手足となって後輩たちが楽し気に立ち働く様子が、井上泰幸という人物を表している。
0255文字
keroppi
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「井上泰幸展」のショップで見かけた本なのだけど、図書館で調べたらあったので借りてみた。画像はそれほど多くはないが、井上泰幸が自ら語る特撮の歴史が実に興味深い。円谷英二とぶつかり合いながら、強い信頼感で結ばれた二人。これまで、円谷英二のみに脚光が当てられがちだった特撮は、井上泰幸を始めとした多くのスタッフによって作り上げられたものだったのだ。「井上泰幸展」で見た沢山のスケッチやイメージボードを思い出しながら、特撮の魅力に浸った。井上泰幸の関わった映画の数々を見直したくなってくる。
keroppi

麻呂まゆっ!さん、これ読んで「井上泰幸展」に行くと、さらに楽しめると思いますよ。

04/01 12:50
麻呂まゆっ! @たまに麻呂兵衛3号

ありがとうございます!(^_^ゞ

04/01 12:55
7件のコメントを全て見る
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未読太郎
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恩師に才能を認められ、その分野で活躍するよう諭されても 自分で違う道を選んでいく。かっこいい。 特撮の様々な写真や資料が見たかったんだけどな!
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ぐうぐう
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日本映画の中で特撮は、子供向けだと業界の中でも一段見下されてきた歴史がある。その特撮の中でも特美と呼ばれる美術班は、さらに偏見を持って、正当な評価を得られずに来た。しかし、この本を読むと、特撮における美術監督が、いかに大きな存在であったかを知らされる。特美監督・井上泰幸は、日本の特撮を牽引した円谷英二に仕えながら、様々な斬新なアイデアと創意工夫で、ときには円谷と激突しながらも、東宝特撮映画を支えてきた。その功績は、ある意味、円谷以上ではないかとすら、本書を読むと思えてくる。(つづく)
ぐうぐう

そんな井上の存在に早く気付き、熱く評価していたのが、海外の映画ファンだったという事実。現役を引退し、今年90歳を迎える年齢になって、井上の功績を称える本がやっと出たことが、日本映画界が未だ抱える偏見を、逆に証明しているとも言える。

02/21 23:45
ぐうぐう

追記:井上泰幸さん、昨日お亡くなりになられたという一報が入ってきました。読み終わったその日に亡くなられただなんて……。ご冥福をお祈りします。合掌……。

02/22 14:01
0255文字
Souichi Tsuji
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特撮ファン必読の書。
0255文字
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