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ふなうた (新潮文庫 み 6-15 短篇集モザイク 2)

感想・レビュー
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コーデ21
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hirayama46
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このシリーズを読むのは久しぶりですが、たいへん面白かったです。以前読んだときよりも歳をとったせいもあるかもしれませんが、平易で、ときに朴訥ささえも感じさせる文体から醸造される香気は豊穣なものでした。いい本ですね。
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コーデ21
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『盆土産』で三浦氏の短篇の素晴らしさにノックアウト♡ 「短編集モザイク」シリーズ3冊を取り寄せ、まずは『ふなうた』を読了。短いページの中で紡がれる人間の営みのなんと愛おしいことか。どの作品もほのぼのとした余韻を感じて温かい読後感でした。「めだか」「かお」は雑誌『クロワッサン』に掲載した作品とか。うっすらと記憶にあるのでリアルタイムで読んだのかも^^ <金寿>(←83歳。初耳)を祝う習わしを描いた「ぜにまくら」が一番印象的でした。
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miori
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過去読み。印象点8
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岩巳岳雄(Takeo Iwami/leas201903)
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故郷の作家の短編集。ほのぼのとした生活の一瞬を優しく切り取ったお話から、心が冷たく凍りつくような暗く重たい物語まで。これほど短い一編の中に作家の人柄や素朴な味わいが漂うのは、やはり文章の力なのだろうなあ。
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イースクラ
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人生の後半を描いた短篇が多くしみじみ。あわたけ・たきび・やぶいり・よなき・さんしょう・みのむし…好きな話し。いればは映像浮かんで面白かった。メダカは意外なラストで読み終わった後しばらく胸がドキドキした。
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Shoko
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「最初から、飼うならメダカだと、きめていたわけではなかった。」「メダカ」の書き出し。すっと物語の世界へ引き込まれて、意表をつくラストまで流れるようにその世界を揺蕩う。品良く美しい言葉によって紡がれる珠玉の大人の物語たち18編。「メダカ」の主人公が35歳と一番若い方で、他は50代から80代と晩節の主人公たちなのも特徴的。微笑ましかったり、艶っぽさ、切なさ、滑稽さ、郷愁その他がギュッと一冊に詰まっている。その名の通りモザイクのように、様々な表情が詰まった一冊。
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杜若
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日々の暮らしの中で、折に触れて過去読んだ小説の一場面が思い浮かぶことがある。著者名も作品名も忘れてしまっていることが多いのだけど、だからこそ再読した時の、ああ、この物語だったか、という偶然の再会が楽しみで。本短編集はそんな再会が多々あり。そっか、この作品だったか、と何度も思わせられた。何度も読みたいと思えるだけの質の高さがあるからこそで、特に「たきび」は再々々々読くらい。初読は中学か高校の教科書だったと思う。各話の舞台は殆どが現代なのに、どこか民話的でしみじみとした優しさが胸に広がる。最終篇は衝撃的だけど
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メタボン
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☆☆☆☆ オチが上手いと唸らせる短編集。題名は同じだが違う曲に60年前の記憶が蘇る「ふなうた」、性の営み・トイレの個室で女の囁き声のように聞こえる・うつる幻聴電話「こえ」、淫猥な湯屋「あわたけ」、焚火の中に入れた生栗が縁となる「たきび」、赤手コが突っつく「でんせつ」、金癖を探る「てざわり」、老夫婦の朝の会話「ブレックファースト」、剣道のしくじりが人を殺す羽目になったかも「ひばしら」、八十三歳の金寿をめぐる小銭話「ぜにまくら」、妻の火傷「かお」、一人住まいの女の侘しさ「メダカ」、老婆の最期「みのむし」。
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町歩き
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通勤、通学の合間に十分読める分量。 「ふなうた」が心に残った。
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shizuka
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短編集なので休む前に少しずつ読めるのはとてもいいが、いざレビューを書こうとすると最初の方に読んだものを忘れてしまうという難点もある。『ぜにまくら』83歳のお祝いとしてある地方で行われている「金寿」。老人は小銭を枕の下に敷いて寝る。それを祝儀として他の者に配る。ある老爺中風で倒れ、本人意識ないまま金寿を祝われる。病院の小銭を配ることを妻は躊躇するが、その老爺の小銭はなぜか大人気。皆が口々に言うことは宝くじに当たるかも、競馬で当たるかも等。中風いわゆる「中る」、なるほどね。病人には失敬だが、とても人間らしい。
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isbm
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★★★
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佐志城  凜
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短編集で、面白いものもあれば、よく分からないものもあり、なんとなく男性が書きそうな感じ、と描かれた女性を読んで思ったりして、なかなか進まなかったが、最後の「メダカ」と「みのむし」は衝撃的な最後だった。最初の方の「こえ」も面白かったし、中だるみしたのは自分の気分の問題かなぁ。
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saku
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小川洋子著「博士の本棚」の書評に魅せられて読む。長編に比べて短編は浅いと言われがちだが、この作品は短編の持ち味を存分に生かしていると感じた。東北弁で綴られる、大人の「日本昔話」のような印象を受けた。「短編集モザイク」は、読者の想像力により、色づけは自由で見えてくるものが違うという意味にも捉えた。奇妙で不気味な仄暗い雰囲気を醸し出しつつ、ユーモアや悲哀もあり、いろいろな感情を味わえる文学。生栗の「たきび」が印象に強く残った。その他、がいにでっけぇ「みのむし」や、独身女性が本音を語りかける「メダカ」など。
ホームズ

平松洋子の読書エッセイである『野蛮な読書』(集英社文庫,2014年)でも、この「短編集モザイク」1〜3までが取り上げられていました。

07/25 18:02
saku

ホームズさん、そうなんですね。これは純文学を感じるような独特な深みのある短編集でした。好きな作家さんの書評には、ついつい影響されちゃいますね(^^ゞ

07/25 18:08
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かもめ
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小川洋子さんの「博士の本棚」で紹介されていたので、是非読んでみたいと思いました。
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にんにん
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第1弾より作品に深みを感じるものが多かった。老人の話が多かったせいか。筆者の年令も関係しているかもしれない。『ふなうた』は、このシリーズの中では長い作品だが、耳にした曲から昔を思い出すと言うことはよくあることで、読後、ずっと『ヴォルガの舟歌』が頭から離れなかった。また、林檎の枝でゆらゆらと揺れる婆様の姿を作品名の『みのむし』としたシュールさや、過疎の村に潜む哀しいやりきれなさと希望が赤子の声に象徴されているような『よなき』など、老人問題と通じるものを感じた。しかし世間とは異なる視点があり、考えさせられた。
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桜もち 太郎
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三浦哲郎の絶品短篇集。一つひとつの作品が短くリズムよく読むことができる。「あわたけ」「でんせつ」「こえ」がよかった。「めだか」も捨てがたい。三浦作品の長編は私小説が多くテーマが重いという感があるが、短編はどの作品をとっても後味よく本を閉じることができる。
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あいくん
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☆☆☆「ふなうた」では80歳の老人の昭和20年8月の満州での終戦の記憶が描かれます。ソ連軍の行進の間隙を縫って日本に帰れたのは幸福でした。もし捕まっていたらシベリア抑留の憂き目にあっていたと思われます。 戦争の傷跡は癒えません。「かお」では再びとんかつが出てきます。舞台は信州の高原の避暑地の別荘です。翻訳家の夫はこの別荘を借りて仕事を進めようとしています。妻は炊事係です。妻はとんかつを揚げようとして油で顔に火傷を負います。妻は東京に戻りますが、夫は妻がいない間の炊事を心配します。
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リエ
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こえ、たきび、でんせつ、てざわり、メダカ、みのむしは素晴らしかった。他作品も甲乙つけがたい。日常における官能的な場面を取り入れたり、お決まりの東北の伝承を交えたり。ユーモアも愛情も哀愁もあり、言葉では言い切れない感情を描いた作品には思わず息をのむ。
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かりあ
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こんな、ものすごい短篇を、かつて読んだことがあっただろうか…。いや!ないっ!まったく偏りなく、どちらとも主張し過ぎず、欠落し過ぎもせず、文章50と物語50で、完璧完全なる100%の小説を築いているといっても言い過ぎではないだろう。解説は我が尊敬すべき荒川洋治さんで、二度うれし。Amazonでさえレビューが書かれてなく、知名度は低いかもしれないが、売れている作家が優れているとは決められない。小説は隠れたところに最高の作品があるのだと、改めて感じた。
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一星結輝
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図書館で借りたものだけど、是非購入して手元におきたい。
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ふなうた (新潮文庫 み 6-15 短篇集モザイク 2)評価74感想・レビュー24