読書メーター KADOKAWA Group

モレルの発明 第2版 (フィクションの楽しみ)

感想・レビュー
118

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
起死回生の一冊を求めて
新着
面白くなるまで60ページほど我慢しましたが、そのあとは一気読み。表紙と裏表紙の写真は映画のワンシーンらしいですが(未視聴)、なぜ女性が無関心な様子なのかは本編を読むとわかります。ぞっとしました笑
0255文字
たいら
新着
この発明後の映画とかアニメとかゲームにめっちゃ影響与えてるな?
0255文字
舞い降りた解答
新着
再読。
0255文字
Holasakura
新着
La invención de Morel (1940) Adolfo Bioy Casares (Arg:14-99) / (翻訳) 清水徹(+牛島信明) // ボルヘスとの共著: ボルヘス怪奇譚集 ブストス=ドメックのクロニクル 天国・地獄百科 ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件
0255文字
針
新着
アイデアが面白くてなるほどー!と思いましたが、“物語”としてはまずまずかなぁと。もうひとまわり趣向を重ねるかと思ったらそこまでは行かなかった感じも若干。 これは○○好きとか○○○○好きにおすすめの小説だと思いましたが、それを書くと若干興を削いじゃうかも。変わり種の中篇。オチの感じがよかったです。
0255文字
公園
新着
ネタバレ途中まで面白いのか面白くないのかよくわからんで読んでたけど最終的な「機械が映し出す永遠の虚像を孤島で眺め続ける男」というイメージはすごく良い。また、読後に表紙を見返すとぞわっとする。
0255文字
ふみふみ
新着
幻想小説かそれともミステリーかって感じで読んでいたのですが意外にもSFアイデアに帰着するとは。訳者解説ではメタフィクションとか色々小難しいこと言ってますが、序文でボルヘスが「論理立った想像物」「モレルはモロー博士をほのめかしてる」と述べてるからSFでいいやんと、幻想色は濃いと思いますが。
0255文字
フランコ
新着
好み:8/10 ボルヘスさながらの円環性や空虚に対峙する感じ、どこまでもドライな筆跡なのだが、決定的に違うのがロマンスであることによる儚さ。フォスティーヌへの愛が唐突で一方的なのがある意味とっつきにくい。映像が単純に記憶を記録する媒体に留まらず、体験そのものに昇華される可能性についての考察。ややスロースタートに感じたが、短いし、あっという間に怒涛の終盤になって密度は濃かった。
0255文字
gu
新着
信用できない語り手の一種だが、語り手の正気や真実性を疑ってもたいして面白くはならないので書いてあることはそのまま受け取った方がいいのだろう。現実を切り貼りし、本当はこうであったかもしれない、というもう一つの世界を作り出すこと。あるいは星座のように、じっさいはかけ離れたものたちを並べてひとつの画を作ること。出来上がった画の美しさと、それがフィルムに感光された嘘の光でしかないこと。この小説が語っているのは映画そのものなのではないかと思う。
0255文字
ボウフラ
新着
話が短いのもあってよく分からないまま終わってしまった印象。ただ同じアルゼンチンのボルヘスよりは簡明な作品だと思う。78点
0255文字
ふかわ
新着
意外と面白かった。結構傑作だと思う。ミステリー仕立てだが、種明かしはSF的でもあり、また、決して報われることのないせつない片思いのラブストーリーでもある。ちなみに、この作品は映画「去年マリエンバートで」に影響を与え、そして「去年マリエンバートで」は映画「インセプション」に影響を与えた。また、クリストファー・ノーランはホルヘ・ルイス・ボルヘスの「バベルの図書館」にヒントを得て「インセプション」のアイデアを思いついたが、ボルヘスはこの作品の著者カサーレスと親交があり、この作品の序文も書いている。
0255文字
サダルメリク
新着
短いながらも様々な解釈ができ、なかなか楽しめた。
0255文字
すな
新着
ネタバレ一人称小説で、とある奇妙なことが起きている島に潜むこととなった男の顛末を後に刊行された日記というスタイルで描いた作品。後書きにもあるとおり、主体の視点から観測されたこと、ということで様々な不合致により不安定で不可思議な奥行きを楽しめる。映像をまるごと残す(魂までも移して)、という欲望は本著の時代と異なりより切実なものになってきているが、その再現はつきつめれば持続して繰り返される模擬的な永遠であり、もはやもうひとつの現実として主体から離れたところに存在する影のようなものになるのかもしれない。
0255文字
_
新着
伝奇集を再々読したくなった。かなり凄いのでは。
0255文字
esehara shigeo
新着
一人の犯罪者が、追っ手から逃げるために、無人島にたどり着く。その無人島には人が住んでいた形跡があるようだ。しかし、自分以外の人間に出会ってしまう。自分は追われている身だし、遠くから見てみよう。だが、その人間の様子がおかしい。この島に仕掛けられている機械が何か関係しているのではないか……という形になっていく。最初に明かされる謎は賢い読者ならすぐにわかるだろうが、そこに捉われていると、読んでいたときに気が付く些細な違和感を逃してしまう。この小説は何重にも重なっていて、主人公の報告は信用できないことに気が付く。
0255文字
しゅん
新着
政治犯として孤島に逃れた語り手が島で出くわす若者たち。彼らが何者なのかが理解されてく中で若者のひとり、モレルと語り手が一つに重なっていく。ボルヘス、コルタサルと共振するアルゼンチン人工悪夢型の小説。地下に降りていった時の描写の重苦しさが印象に残ってる。
0255文字
arekcey
新着
SF、幻想、狂気、悲恋これらの混じり合う虚構を好きであるなら面白く感じるに違いない。
0255文字
呑芙庵
新着
めーーーちゃくちゃ面白い。叙述の矛盾を突いていくととっても楽しい、表紙を見てとっても楽しい、再生してとっても楽しい。これが好きな人はカサーレスでは「日向で眠れ」もこういった楽しみがあるのでオススメです、もう少し長ったらしくネチネチと語り手の狂気に付き合うことになるので楽しい、洗練の点ではモレルに劣るかもしれないが。 好きすぎて訳した清水徹に感謝したい。
0255文字
ユーカ
新着
ネタバレ愛の前で、理論はただの道具となる。患うように恋した人が、投影されている映像だと分かったら…? その奇妙な永遠に捕らえられた愛する女は、外の世界で今もなお存在しているのか? それとも…。共に映像に恋人然として収まるという、全ての可能性を諦めて内へ内へ籠っていくような男の決断は哀しい。書かれたのは第二次世界大戦中。当時の経済的に行き詰まった軍事政権下アルゼンチンの空気が行間に封じられている気がした。
0255文字
Mark.jr
新着
ニューウェイブSF的展開に反転していく中盤からの流れが凄い
0255文字
はじめ
新着
「明るい部屋」とボルヘスをよみます……
0255文字
地図
新着
文学の魔術とはこういうことを言うんだろう。小説家が文字にしたことは、全てわざなのだな。
0255文字
ふるい
新着
後半種明かしがされてからが面白かった。思ってたよりSFだなぁ。主人公というか語り手のポジティブさに笑ってしまう。21世紀にはVRがあるよと言ったら喜びそう。
0255文字
nranjen
新着
エルヴェ・ギベールがエッセイで触れていたのが気になって相当前に読んだことがあった本。今回はペレックの『煙滅』が引き金になって再読。こんな話だったっけ?印象が違いすぎる。『去年マリエンバートで』を彷彿とさせる、というよりはマリンバードの方がずっと後なのだあ。ビオイ・カサーレス面白い。意外なことに訳は仏文方面だったことに、今回改めて気づく。
0255文字
saeta
新着
DVDも所有し何度も観ている「去年マリエンバートで」の元ネタである事や友人のボルヘスが序文を寄せていたので、読んで見ました。冒頭で「マリエンバード」の地名も出て来ますが、元ネタというほど映画との共通性は強く感じなかった。しかし、読後にジワジワ余韻が来る不思議な小説だな。早々に読み終えたので、カサーレスが登場するボルヘスの「トレーン、ウクバール、オルビス=テルティウス」も読んでみました。
0255文字
じゅん
新着
ネタバレ★★★☆☆読んでるときはよくあるSFネタで、プリーストの『限りなき夏』みたいだなあと思っていたのだけど、訳者解説で「おおっ」となった。この作品は究極的な他者性を追及した小説として一石を投じたんじゃないだろうか。叙述の形式、SF要素、プロットのすべてが作品を観る(読む)ということに奉仕しているのがすごい。愛の成就=自身が映像に入ること=死であるため、「私」自身はそれを見ることができない。このメタ次元での後退がそのまま作品になっているというはなれわざ。それにしても1940年にこれが出たというのが恐ろしい。
0255文字
アイカワ
新着
ボルヘス絶賛ということで手に取ってみたが個人的にはそれほどだった。最終的に主人公がとった行為は美しいと思う。しかし、このガジェットを恋の物語に組み込むのなら短編でスパッと読みたかったというのが正直なところ。
0255文字
傘緑
新着
私にとってこの小説を読むことは映画『去年マリエンバードで』を観返すことと重なっている。映画のなかの色を失ったホテル、進まない時計の針、繰り返される無意味な会話、不気味なほど長く伸びた人影、変わらない人々の表情、勝者の決まったゲーム、その永遠に続く今日という日に突如として現れるどこか「野蛮人」のような闖入者によって……そういったものの端緒が「まるでマリエンバードのような」と形容されている絶海の孤島を舞台とした小説のなかで語られている。以上は映画評論家・町山智浩に本を読む契機とともにその大部分を負っている
0255文字
マリカ
新着
愛は死や完全なる無関心を乗り越えることができるのか。愛しい人への想いと想像力が時空をゆがませ、永遠に繰り返す非現実を創造する。叶えられない愛に対する一つの答え。この小説のプロット自体が偉大なる発明だと思う。
0255文字
法水
新着
ブラザーズ・クエイ監督の『ピアノチューナー・オブ・アースウェイク』公開時に購入して以来、ずっと積読状態だったけど、先日行ったトークセッションで諏訪哲史さんが好きな小説の一冊に挙げていたのをきっかけにようやく読了。『去年マリエンバートで』の元ネタともなっている。モレルは映像を使って、人間を永久に保存しようと試みたが、この小説自体もモレルやフォスティーヌや語り手の私を文章によって永久に保存しようという試みに他ならない。天野天街さんに映像化してもらいたいなぁ。
0255文字
禾原
新着
ボルヘスが本作を完璧な小説と称しているが、それが何故かはよく分からなかった。ボルヘスの文にはみごとな筋の小説とあり、ここでは筋とは波乱に富んだ冒険を指すようであるが、本書がそのような内容であるとは思えなかった。
傘緑

カサレスは弟分で、金持ちでパトロン、多少の下駄を履かせるのは当然かと

08/27 14:01
0255文字
ドン•マルロー
新着
これまでの近代小説は、もっぱら登場人物たちの意識やこころの葛藤などを通じて、究極的に、人間の精神やその内部を本質的なものとして描くものが多かった。それは現代文学においてもほとんど変わりないだろう。しかし、『モレルの発明』の主人公の最後の選択は、人間の本質を身体的ないしは外部的にとらえようとする試みであり、最大公約数を誇る文学的志向とは一線を画する、というよりは、ほとんど対蹠的なものだ。その行為を真実の愛と考えるか否かは、読者それぞれの価値観によるだろう。
0255文字
doji
新着
読了後はんん?と釈然としなかった部分が、訳者による愛のある解説で少しずつ紐解かれていく。それでもすべてが明らかになるわけではないのが面白い。映像、そして幽霊という暗喩が描き出す自己、テーマで言えばそうなのだろうけれど、物語のもつ神秘性と不気味な世界観とともに感じとれるものはとても不明瞭でありながら魅力的で、また読み返したくなりそう。
0255文字
belier
新着
短編集「パウリーナの思い出に」に続きカサーレス2冊目。しかけがたっぷり。あらすじを明かすのは罪な小説だが、読後読み返したくなる小説でもある。しかし作者の実質的なデビュー作のようで、若くて知に走りすぎと思った。序文でボルヘスは「完璧な小説」と絶賛しているけれども。自分としては、これ以後に書かれた短編集のほうが深みがあるように感じる。
0255文字
だまお
新着
ネタバレ序文であのボルヘスが完璧な小説と判を押すモレルのすごい発明。一瞥もくれない女に恋してしまった男の悲恋だけど、フォスティーヌが望んで呼び寄せた上での結末と妄想すると美しいが、フォスティーヌがまた別の男をはべらしたくなると、大変なことになってしまうのですよ。
0255文字
Amano Ryota
新着
久し振りに再読したけれど、前に読んだ時はそれ程気にならなかったところが、心を惹きつけます。端的に表現してしまえば、今回この物語から感じたのは、孤独と狂気でした。初読の時は、主人公の恋愛が、(歪ながらも)これはこれで一つの愛の形なのかな?と思っていましたが、2度目はそう素直に受け止められませんでした。たぶん、これは信仰に近いものではないのかと思います。それも若干タガのはずれた。遠回しな言い方で歯がゆいですが、読んで頂ければ分かって頂けるものと思います。ちょっと手に入り難いかもしれませんが、お勧めの小説です。
0255文字
ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
新着
二次元世界のエンドレスエイトにどうやって入り込むかという話だった
NASUCUBE

ループ(この自然法則下において(またはそれを改更して)物理的に可逆的な時間推移)は可能か、ってことですか?

01/03 19:11
0255文字
きりす
新着
ネタバレ一度読み終えもう一度注意して読み返すと、物語内に散りばめられたメタ的な仕掛けや主人公が迎える結末、主人公と他の人物との関係が所々象徴的に示唆されていてなかなか面白い。この作品内では時折永遠や不死性が強調されるが、映像化して不死性を得たとしても過去を再生するばかりで成長もせず、その先の未来がないというのならそれはある意味死と同じなんじゃないだろうか。そう考えるとやるせない。
0255文字
全118件中 1-40 件を表示
モレルの発明 第2版 (フィクションの楽しみ)評価52感想・レビュー118