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塵よりよみがえり (河出文庫)

感想・レビュー
103

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ちびあんすも
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少しずつ積み上げられ、繋がっていく秘やかな歴史。空を飛ぶ翼、透明な身体、乗り移る魂の不思議な一族の三千年の長い長い時をパピルスに刻む。例え歴史の最後のページがちぎり取られたとしても、紡がれ、語り、記憶に残す者があれば、それはきっと続いていく。 愛情は血の繋がりを乗り越える。耳をすませて、心を研ぎすませて。ひいが千回着くおばあちゃんが話す、長い歴史の物語に耳をかたむける。
0255文字
ぷら
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10月に読もうと楽しみにしていた。『集会』等、他の短編集に収録されるお話もあるけれど、連作短編集なので1冊でひとつのお話として読める。 この表し方、語り口、ブラッドベリだ…!と久々のブラッドベリ作品にわくわくしていたら、あっという間に『一族』に魅了された。特にセシーが好き。そしてティモシー。しつこいくらい言うけれど、ブラッドベリが描く少年は魅力的だ。彼と一緒にいる蜘蛛も愛嬌があって可愛い。 ファンタジーでありつつ陰りある雰囲気が良い。期待に胸膨らむような、物悲しいような…秋の様子だった。
0255文字
あこ
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む、むずかしい…想像の翼が羽ばたききりませんでした。翻訳物はむずかしい。でも表紙の絵はかわいい。あとがきがたくさん入ってるのは良い。あとがきと解説を読んだらちょっと理解できた。
0255文字
n_kurita
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過去に読んだ
0255文字
mat2
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数年前、洋書の在庫セールで本書の原書を手に入れ何の前提知識もないまま読み始めたが難解すぎて歯が立たず、日本語訳と並行で読もうと思って買ってみたら・・、なんと日本語でも何言ってるか分からんっ! これがファンタジーってやつですか。文章に装飾が多すぎてキレイなんだけど理解が追い付かない。たぶん読み方間違ってるんだろうな、理解とかしようとしちゃダメでふわっふわのイメージのままザーっとなぎ倒すように読まないといけないのだと思う。私にはまだ早かったです。
0255文字
あたびー
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10月に読むのがふさわしい本と言ったら、ブラッドベリの。中でも「一族」の物語は最もふさわしい。表紙を飾る絵はあのチャールズ・アダムズ。アダムズ・ファミリーの創造者。初めて「一族」の物語を読んだのは「10月はたそがれの国」の1編としてだった。身体を置いてどこまでも飛んでいけるセシー。高圧電線にぶつかってレーダーを失い、昼間しか飛べなくなってしまったアイナーおじさん、そしてただ1人普通の人間ティモシー…もっと一族の物語を読みたかったと言う思いを抱いて40年程が過ぎ、今この本を読むことが出来た。
あたびー

以前からある作品でも筋が異なるのは、ラストに向かわせるため。なぜブラッドベリは一族をちりじりにしてしまったのだろう?私はこの地球上のどこかに一族が住む百本の煙突のある屋敷を残して欲しかった。旧訳とは名前の表記も変わっているが、それは大して抵抗を感じない。旧作ではティモシーを人間とは思わず、一族の特徴を備えず生まれてきたある意味障碍のある子と捉えていた。病弱だった子供時代の自分を重ね合わせていたのだ。

10/30 14:50
あたびー

そして旧作に増して詩的表現の奔流!文章を追ううちに自分を見失ってしまいそうなほど。元々ブラッドベリは詩人と言われていたけれども年とともに彼の中で詩が満ち満ちていたように。作者あとがきのチャールズ・アダムズとのエピソードは涙なくして読めないほど。その本が実現していたらどんなに素晴らしかっただろうと思うと!

10/30 14:53
0255文字
ジョナ
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文章に馴染むのに少しかかりましたが、独創的な世界観を堪能できました。 予測不能な力を持つ一族の衰退と、それを見届ける人間ティモシーの数奇な物語。
0255文字
timeturner
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言葉、言葉、言葉。洪水に流され、竜巻にさらわれ、雷にうたれるように、言葉に翻弄され、奇妙な一族の怖ろしくもおかしく切ない話にすっぽり包まれてしまう。詩的すぎて文のつながりがわかりにくいので原文で読むほうがいいかも。
0255文字
Jun  Ike
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これは僕のとびっきりのお気に入りです😄
0255文字
marubonny
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短編ひとつひとつとして読んでもバラエティ豊かで楽しいのに、長編として読むと、その世界にどっぷり浸れる。その後どうしてるかなあと考えてしまうくらい。ティモシー君のラストがジンときたね。
0255文字
たま
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捨て子のティモシーと、彼を拾い育てた異形の一族の物語。短編として発表した物語を、短編でつなぎ、一つの物語にした作品だそう。怖くて不思議で魅力的な人外たちと、彼らにあこがれるただの人間のティモシー。違うモノだけれど、互いに深く愛し合っていて、そうしての結末に涙。また10月に読みたいです。表紙も本当に素敵!222
0255文字
マツユキ
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異形の一族が住む館で拾われ、育てられた少年ティモシーは、ごく普通の人間。自分だけ違う事を悲しんでいるが…。ブラッドベリ作品は、内容より先に言葉がすっと入ってくる感じがします。置いていかれそうになるのが、快感。一族それぞれが起こす騒動と、時代の流れ、最後は。闇の気配を十分に感じつつ、夏のような爽やかさもあり、やっぱり好きだな。恩田陸さんの解説を読んだら、10月が終わっちゃいましたが、共感、恩田作品も読もうかな。
0255文字
Millet.K
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“みんなあなたを愛しているわ。あなたがどれほどちがっていようと”(P79)異形の一族の中で味わう疎外感。みんなのように永遠には生きられない。「集会」で薄命を予感させたティモシーが、じつは普通の人間の捨て子という設定。一族の危機に〈歴史家〉として使命を果たすべく…異形の一族が連作短編集としてよみがえり。読み手側がどんな状況でもこの書き手はブレずに〈生と死〉を伝えてくる。命日の6月5日に合わせられなかったがあらためて追悼。〈低迷期毒了でレビュのない本ゆるっと再毒〉企画でもある。毒毒度:ー5 おあと5861冊
Millet.K

アンクル・エナーがアイナーおじさんに、シシーはセシーになってるけれど特に違和感ナシ。そしてやっぱり萩尾望都の絵でしか読めない。

06/26 13:08
Millet.K

“おまえにはたくさんとりえがあるんだ” “人生はいちばんすくなく生きる者にとって最高なんだ”(集会 P74) “夕焼けが愛されるのは、消える運命にあるからだ。花が愛されるのは、散る定めにあるからだ。野原の犬と、台所の猫が愛されるのは、じきにいなくなるからだ”(生きるなら急げ P176)アイナーおじさんとの会話、マドモワゼル・アンジェリーナ・マーガレットの数奇な人生、そして「オリエント急行は北へ」など泣きどころはそこかしこに。

06/26 13:08
0255文字
TB
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C図書館本。文庫じゃなくて単行本の方。次何読もうかと図書館で物色していて、ぱらぱらとめくったのが本書。「ティモシー」が出てきて、もしかしたらと思ったら。そう、「集会」のシリーズでした。長編に仕立てていたなんて知らなかったよ。だいぶ改稿はされていて、ティモシーはつまはじきにされていた感じにはなっていない。なんといっても「歴史家」だからね。それにしても、短編をつないで作ったようなこの作品、描写がまるで詩のようですね。大学時代はそういう抒情的すぎるところを毛嫌いしていたけど、読めるようになったなあ。年だからか?
0255文字
小説大好き
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ブラッドベリは一番好きな作家の一人です。原文で読むのも当然良いのですが、とにかく素晴らしい日本語訳に恵まれている作家だと思いますので、非常に豊かな彼の文章を英語でも日本語でも味わうことができます。特にタイトルの翻訳はどれも素晴らしいです。ブラッドベリは早くから滅びゆく者、迫害される者への温かい視点を持っていた作家だと思います。今作もまさにそのようなテーマを内包しており読み応えはあるものの、話そのものがダイナミックなわけではないです。話の輪郭がはっきりしていない部類の作品ですので、好みは分かれると思います。
0255文字
sattin
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ブラッドベリの新作?恩田陸の光の帝国を思わせるような一族の話でした。文章が詩的だー。
0255文字
なーーーっ!
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性癖どんぴしゃ、こういうの大好き!外側が幻想的・華やかで、雰囲気が美味しいお菓子みたい。修飾語と名刺の組み合わせとか、抽象的な代名詞が楽しい。厳かで仰々しい文体がくせになる。神秘の中の闇の中の不可解である「屋敷」に住む、「永遠か、そうでなければ千年を生きる」この世ならざるもの達の話。「大多数の人が無を信じているのだ。栄光に包まれたものにも、身の毛がのよだつものにも存在する余地がない」人々の不信により再び死にゆく幽霊。「神秘」という幽霊を生かす概念は、年月を経るごとに薄れていく。
なーーーっ!

タイトルが「よみがえる」じゃなくて「よみがえり」なの、蘇った後にまた衰退していくっていうことを示してるんかなぁ

12/03 16:59
0255文字
501
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幻想性の高いファンタジー。詩的な言葉の組み合わせで一族の物語が綴られている。イメージが追いつかない部分が多々あり、またいつか再読したい。
0255文字
natsuko
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満月を覆う厚い雲が少しずつ南へ流れ、煌々とお屋敷の屋根を照らすハロウィンの夜。死者たちは棺の中で目覚め大広間で踊り明かし、肩甲骨の下の小さな翼を震わせ、つま先で地面を蹴る、陽気なレクイエムに乗せて。十月の空を自由自在に飛べるアイナーおじさんと、あらゆる土地を巡り誰かの体の中に入り込めるセシーら、魔界のエリオット一族、そして彼らに憧れる人間のティモシー。未知なる憧憬はやがて、新しい叡智の中でお前の命を精一杯に生きろという力強さに後押しされ、勇敢な決断となる。選ぶのは自分自身。本当の旅立ちは、これからだ。
Märklin(メルクリン)

読了お疲れ様🎵気に入ってもらえたかな?(^-^)

11/05 21:16
natsuko

めるりん、ハロウィンにと思って一年近く寝かせちゃったけど(笑)…やっぱりブラッドベリはいいね!いつもよりファンタジーぽくて好きな作品だったよ(๑˃̵ᴗ˂̵)

11/06 07:03
3件のコメントを全て見る
0255文字
ねんそ
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部分部分での詩的描写も言葉を書き連ねているようにしか思えず(全部が全部とは言わないが)あまり響いてこなかったのは、自分の読み方が悪かったのか世界観が合わなかったのか、正直なところあまり話に入り込めず。うーん
0255文字
ぜんこう
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既読の短編も含まれてたのに、あとがきを読むまで気づかなかった。 過去に書かれた短編に新たな短編を加えて一つの物語に・・・ブラッドベリ80歳くらいの時の作品(*_*) セシーやアイナーおじさんなど魅力的な人物(?)も出てきて、映像で見てみたくなる。
0255文字
満天星
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序盤、慣れるまでは苦戦したものの以降はさくさくワクワクしながら読めた。セシーにアイナーおじさん不思議な登場人物がとても魅力的で、寝る前のお供に少しずつ読み進められたのも良かったです。 読み返せばその度に新しい発見がありそうな作品でした。
0255文字
ケイ
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ナポレオンが手を貸した。ナイルのほとりで砂と埃にまみれた棺が目を覚ます。次々と。彼らは、パリへ、ロンドンへ、そしてアメリカの中部をめざす。風化してしまう寸前のミイラたちが、夜の風にのって、世界中からある家に向かうのが見えた。強い風の音が聴こえた。これは、ハロウィンの頃に読めばよかったな。
0255文字
くるばび
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ネタバレ最初の方で比喩?と擬人法?がいっぱい出てくるのが残念ながら自分にはあまり合わなかった。気に入った文章は「夕焼けが愛されるのは、消える運命にあるからだ。」。恩田陸さんの「私は、SFは青春小説だと思っている。」などとある解説が素晴らしい。今回はイマイチ集中して読めなかったので、何年後かに再読してみたいと思う。
0255文字
Märklin(メルクリン)
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ネタバレ予備知識なしで読んだけれど,こんなにハロウィンにピッタリとは🎃🦇🕸ミイラのおばあちゃん,心を自由に飛ばす魔女セシー,アイナーおじさん…みんな魅力的なキャラクターだと思う。ブラッドベリが55年の歳月をかけて完成させたという本作品。ブラッドベリは改めてすごい作家だと実感🎵
0255文字
spica015
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十月なので再読。著者がハロウィンの思い出を核に、半世紀かけて書き溜めた短篇集。ひとつひとつの作品はとても軽やかで、深いストーリー性があるというよりは、まるで歌か詩が口ずさまれているような感じ。他の短篇集にも収められている「オリエント急行、北へ」「アイナーおじさん」がやっぱり面白い。闇の存在を描いているのに、なんだか楽しくなってくる。
0255文字
imyaaka
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最初は取っつきにくかったけれど、気付けばセンスオブワンダーにどっぷり浸っていた。空想が広がりに広がるという感じ。小学校ぐらいの今よりは頭が良かったころに少し戻れた感じが嬉しかった。 ひいが千回つくおばあちゃん、アイナーおじさん、セシー…みんな魅力的でもあったなぁ。 恩田さんの言うようにSFは青春物語って感じが強い気がする。この物語はファンタジー一直線だけれど。それにしても55年かけて完成させる物語もあるんだなぁ。
0255文字
橋本よみ
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セシーのキャラが魅力的。ティモシーも周囲との違う点から面白い立場。 散文的で大筋のようなものはないが本が終わる場面は感慨深い。 内容が面白い本というより作者の文体を楽しむ本だと思った。つまらない訳ではないけれども。
0255文字
三毛太郎
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大した問題ではないのだが、昔の翻訳に親しんでいるものでぼく的には「シシー」だったり「アンクル・エナー」だったりするんだよなぁ。まぁ、どっちであろうがシシーちゃん萌えなのである。まとめて読むと意外に成長してるじゃないかティモシー。
0255文字
ぼうば
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設定が好みすぎる気がして、長らく読まずに取っておいた一冊。しかしとうとう読んでしまった。ブラッドベリをすごく好きだと思えたことがないのだが、なぜだか好きになりたくて手に取ってしまう。ティモシーのお母さんが一番好きだった。繊細な世界だけど、不気味さ、ユーモアもあって。また時期が来たら再読してみよう。
0255文字
アルニカ
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他人の心に自由に入り込めるセシーや翼を持つアイナーおじさんなど個性豊かな一族がとても魅力的で、幻想の世界をワクワクしながら楽しめた。たまたま読んだこの時期にもぴったり合う。子供の頃に読んだら もっと空想の世界が広がって楽しめたかもしれない。。。
0255文字
青緑
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ホラーファンタジー連作短編集。ゆっくり味わいながら読もうと思ったけど、結局一気読み。来年も10月に読みたい。
0255文字
おお
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序盤で大分時間がかかりました。1文が何を指して何をあらわしているのか、ひとつひとつ想像しながら、1ヶ月以上は読んでいたような(しかも行きつ戻りつ)詩のような序盤を過ぎれば後は夢中!★★★★☆
0255文字
AR読書記録
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『黒いカーニバル』で「旅人」を読んで「「旅人」がエリオット一族ものの最初であるなら、も一度『塵よりよみがえり』を読まねばならぬな。」と書いてから、半年以上も経ってしまった... そして初めにこの本を読んでからは、7年以上... でもずっと、生涯ベストに入り続けるであろう存在ではあったのですよ。やっぱりいい。定期的に読み返さねばならぬ。
0255文字
minmi
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面白かった。途中まで不死も悪くないと思いながら楽しく読んでいたので、ラストのティモシーが一族について述べた一文にははっとさせられました。もっと続きを読みたかったです。
0255文字
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